ダーマペンは、ニキビ跡やたるみによる毛穴の開きを改善する効果が期待できるとして、美容医療で活用されている医療機器です。
しかし、クリニックで使用されている医療業務用ダーマペンとは別に家庭用ダーマペンなども登場しており、口コミでは「セルフはやめたほうがいい」との意見も見られます。
そこでこの記事では、医療業務用ダーマペンはセルフで使用できるのか、セルフダーマペンとの違いについて解説します。
この記事の内容
美容医療で活用されるダーマペン4とは?
ダーマペン4は、先端についている無数の極細針で皮膚の真皮層に穴を開け、肌の自然治癒力により肌再生を促す医療機器です。
皮膚に穴を開けるといっても、髪の毛よりも細い針を使用するので穴が目立つことはありません。
また、肌は傷を治すために繊維細胞を活性化させますが、このときコラーゲンやエラスチンの生成も促すのがポイントです。
これにより、肌を再生し肌質を向上させる効果が期待できます。
医療業務用ダーマペンと家庭用ダーマペンの違いは?
それでは、医療業務用ダーマペンと家庭用ダーマペンのそれぞれの特徴と効果を見ながら違いを比較してみましょう。
- 医療業務用ダーマペンの特徴と効果
- 家庭用ダーマペンの違いと効果
医療業務用ダーマペンの特徴と効果
医療業務用のダーマペン4は、皮膚の真皮まで針を通すのが特徴です。
先端のチップには16本の極細針がついており、1秒間で約2,000個もの穴を開けます。
超高速で針を刺すため痛みを感じにくく、針の深度も0.2mm~3mmまで0.1mm単位での調整が可能です。
それまで難しいと言われていた、ニキビ跡やクレーターの治療に高い効果を発揮するとして注目されています。
他にも、毛穴の黒ずみや色素沈着、傷跡や毛穴の開きまで幅広い症状の改善効果が期待できるのも医療業務用ダーマペンの特徴です。
家庭用ダーマペンの違いと効果
種類 | 特徴 |
---|---|
医療業務用ダーマペン | 皮膚の真皮まで針を通す 超高速で針を刺すため痛みを感じにくい 0.2mm~3mmまで0.1mm単位での調整が可能 |
家庭用ダーマペン | 針を刺すスピードが遅いので痛みを感じやすい 細かい深度調節ができない |
家庭用ダーマペンは、セルフダーマペンとも呼ばれています。
医療業務用ダーマペンとの違いは、針の深度調節ができないことと、針を刺すスピードが遅いことです。
製品によっては、針の深度を調整できるものもありますが、スピードが遅いことで痛みを感じやすくなってしまいます。
クリニックでの施術は、一人ひとりの状態に合わせた施術が可能です。
しかし家庭用ダーマペンは素人が行うため、十分な効果が得られなかったり、思わぬ肌トラブルの原因になったりする可能性があります。
業務用ダーマペンは個人で購入できる?
業務用ダーマペンは、医療用機器なので個人では購入できません。
市販されているものは、業務用ダーマペンの類似品や模倣品です。
家庭用(セルフ)ダーマペンはやめたほうがいい7つの理由
それでは、「家庭用(セルフ)ダーマペンはやめた方がいい」と言われる7つの理由をご紹介します。
- 類似品の可能性がある
- 医師のカウンセリングを受けられない
- 説明書が日本語ではない場合も
- セルフは失敗のリスクがある
- 衛生面や感染症のリスク
- ニキビが悪化する可能性
- アフターケアへの不安
類似品の可能性がある
市販されている家庭用(セルフ)ダーマペンは、類似品や模倣品の可能性が高いと考えられます。
そもそも、医療業務用ダーマペンは、医療機関のみが医薬品卸業者から購入できるものです。
「ダーマペン」という商品名でも、実際は類似品や模倣品なので医療業務用ダーマペンのような効果は期待できません。
医師のカウンセリングを受けられない
クリニックでは、施術前に医師がカウンセリング・診察を行います。
一人ひとりに合った施術を行うことが目的ですが、中にはダーマペンを使用すると症状が悪化する場合もあります。
家庭用(セルフ)ダーマペンでは、医師のカウンセリング・診察が受けられないので、安易に使用すると症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。
説明書が日本語ではない場合も
家庭用(セルフ)ダーマペンは、海外からの輸入品が多く説明書が日本語ではない場合もあります。
使い方がわからないまま使用すると、思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
セルフは失敗のリスクがある
ダーマペンは、肌に対して垂直に針を刺さなければなりません。
肌に対して垂直に針を刺すのは、一見簡単なように思えますが実は高い技術が必要です。
また、肌の状態に合わせた深度設定や調整も必要になります。
家庭用(セルフ)ダーマペンでは、針を斜めに刺したり不適切な深度で使用する可能性があります。
衛生面や感染症のリスク
クリニックでは、ダーマペンの針は使い捨てです。
しかし、家庭用(セルフ)ダーマペンでは、何度も使い回す傾向が見られます。
また、クリニックでは施術を受ける際は器具の滅菌や消毒など衛生面も徹底していますが、セルフでは消毒が不十分で感染症のリスクもあります。
ニキビが悪化する可能性
クリニックでは施術の際に、肌トラブルのある部位を避けます。
しかし、セルフでは肌トラブルがある部位に使用してしまい、ニキビが悪化する可能性があるので注意が必要です。
ニキビやニキビ跡が気になるからという理由でも、場合によっては余計に悪化させてしまう可能性があります。
アフターケアへの不安
クリニックでは、施術した部位をクールダウンしたり保湿したりといった、アフターケアもしっかり行います。
しかし、セルフではクールダウンが不十分だったり、不適切な保湿剤を使い炎症を起こしたりする可能性があります。
まとめ:医療業務用ダーマペンはセルフよりも低リスクで効果も高い!
今回は、医療業務用ダーマペンはセルフ使用できるのかや、セルフダーマペンとの違いを解説しました。
クリニックでの施術は費用がかかりますが、セルフでは失敗による肌トラブルの悪化や感染症リスクがあります。
医療業務用ダーマペンは低リスクで高い効果が期待できるので、ダーマペンはクリニックでの施術を検討しましょう。