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病院の内装デザインはどうすればよい?診療科ごとの内装デザインも解説

もしあなたが患者の立場だとしたら「診療の質は高いけど暗い雰囲気で入りづらい医院」に通おうと思いますか?
来院してもらうには診療の質も大切ですが、それと同等かそれ以上に内装デザインが重要になります。
そこで、この記事では病院の内装デザインで意識すべきポイントを3つ解説します。
記事の後半では、5つの診療科においてどのようなデザインを採用すべきかについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

病院の内装デザインを決める際のポイント

病院の内装デザインを決める際には、以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。

  • 清潔感のある内装に
  • 心の負担を軽減する
  • スタッフ・患者の導線を考慮

1つずつ確認していきましょう。

清潔感のある内装に

1つ目は清潔感のある内装にすることです。
「おしゃれな内装にしたい」「こだわったデザインを取り入れたい」と考えること、実際に取り入れることは自由です。
むしろ、医療機関には暗い印象をお持ちの方が多いため、少しでも明るい気持ちで診療を受けてもらうために、内装を明るくすることは重要だと言えます。
しかし、こだわりすぎると清掃がしにくくなってしまう点に注意が必要です。
清掃が行き届いていないと、皮膚科では花粉が多く飛んだり内科では病原菌が舞ったりする可能性があります。
これでは、より患者に辛い思いをさせてしまうことになるため、明るい雰囲気を維持しつつ清潔感を保ちやすい内装にするよう心がけましょう。

開放的な空間の確保や防音対策

2つ目は、開放的な空間の確保や防音対策です。
患者さんは身体の不調を感じて来院するため、少なからず不安な気持ちがあるでしょう。
そこで、窮屈な空間設計や暗いライティングになっていると、安心するどころか不安がより強まってしまう可能性があります。
また、壁が薄く会話が丸聞こえだと、プライバシーの確保ができておらず、安心して先生との会話ができなくなってしまいます。
患者に継続的に来院してもらうためにも、患者と信頼関係を築くためにも、開放的な空間の確保や防音対策をすることをおすすめします。

スタッフ・患者の導線を考慮

3つ目は、スタッフ・患者の導線を考慮することです。
デザインに意識が向くと、ついついスタッフや患者の導線を無視してしまう可能性が高くなります。
そこで、車椅子でも通れる道幅であるか、不要な段差はないか、などを確認すると良いでしょう。
スムーズに使えてこそデザインが映えるので、映えを意識する前に導線を確保することをおすすめします。

診療科ごとの内装デザイン

ここでは、診療科ごとに内装デザインで意識すべきポイントを解説します。

  • 内科
  • 外科
  • 歯科
  • 整形外科
  • 小児科

以上の5つの診療科について、詳しく見ていきましょう。

内科

1つ目は内科です。
内科には高齢者の方が多く訪れます。
そのため、バリアフリーに対応した内装デザインにすることが大切です。
また、患者数が多い診療科でもあるため、診察室と待合室の距離を近づけることにより回転を速くし、スムーズな診療ができるようにすると良いでしょう。

外科

2つ目は外科です。
意識すべき点は内科とあまり変わりませんが、外科では医療機器を多く使うため、配線が複雑になりがちです。
とくに患者が通る部分に配線が通っていると、とても見栄えが悪く、中にはつまずいてしまう方もおられるでしょう。
なるべく配線はスタッフが利用するゾーンにとどめ、シンプルにまとめておくことが大切です。

歯科

3つ目は歯科です。
歯科は他の診療科に比べると部屋の数は少なくて済みます。
しかし、診察室が他の患者と共用になることが多いため、他の患者に会話を聞き取られる可能性があります。
他の患者に会話を聞かれることを好まない患者もいるため、余裕があれば全室個室にすると、他院との差別化にもつながるのでおすすめです。

整形外科

4つ目は整形外科です。
整形外科には足腰が悪く、車椅子や松葉杖で通院してくる方が少なくありません。
そのため、バリアフリーに対応しているか、通路は広めにとってあるかが大切になります。
また、床が滑りやすいなと感じる場合は滑りにくい素材に変更することもおすすめです。

小児科

5つ目は小児科です。
小児科では子どもが飽きないようにするため、絵本や遊び道具を置いておくようにしましょう。
また、万が一走り回ってしまっても大丈夫なように、角にはクッションを貼ったり段差をなるべく減らしたりすることが大切です。
さらに、おたふく風邪や水疱瘡などの患者も来院するため、院内感染を引き起こさないように隔離できる環境を整えておきましょう。

まとめ

今回は、病院の内装デザインについて解説しました。
常に患者やスタッフを第一に考えた内装にすることが大切です。
患者が通院しやすく、スタッフが働きやすい環境を整えることで、患者のリピート率が上がり、スタッフの離職率が下がるでしょう。
後半で紹介した5つの診療科における内装デザインも参考にしながら、病院の内装デザインを考えてみてください。