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ポータブルレントゲンの価格の目安は?訪問診療・歯科医院で使えるおすすめ商品を紹介

「ポータブルレントゲンを導入したいけど、どのくらいの価格なんだろう……」
「おすすめのポータブルレントゲンを知りたい……」

 

このような疑問を抱いていませんか?

 

ポータブルレントゲンは、持ち運びがしやすいだけでなく、さまざまなシーンで活躍してくれる点がメリットです。

 

一方で、ポータブルレントゲンは医療機器なので、決して安いわけではありません。

 

そこで本記事では、ポータブルレントゲンの価格の目安と合わせて、選ぶ際に意識するべきポイントを解説します。

 

ポータブルレントゲンの導入を検討している方は、参考にしてみてください。

ポータブルレントゲンの価格の目安は?

ポータブルレントゲンの価格の目安は?

ポータブルレントゲンの価格の目安は、40~50万円です。

 

性能や搭載されている機能によって価格面が大きく変わり、高精度・高解像度の製品は価格が高くなりやすい傾向にあります。

 

精度・機能性に優れた製品であれば、ポータブルレントゲンでも100万円を超える場合があります。使用頻度や導入目的を明確化すると、適切な価格帯を絞りやすいです。

 

どのようなシーンで使うかを事前にイメージして、予算や搭載している性能・機能を照らし合わせながら選ぶようにしてみてください。

ポータブルレントゲンの価格と合わせてチェックしたいポイント

ポータブルレントゲンの価格と合わせてチェックしたいポイント

ポータブルレントゲンの価格と合わせてチェックしたいポイントは、6つあります。

  1. 扱いやすさ
  2. 重量・サイズ
  3. 電源方式・バッテリー性能
  4. 画質
  5. 耐久性・清掃性
  6. データ連携・保存方法

それぞれのポイントについて解説します。

扱いやすさ

ポータブルレントゲンは現場での即応性が求められるため、扱いやすさを重視しましょう。

 

たとえば、ワンタッチで撮影できるUIだと、ボタンが少ないため、現場で使用する際に操作に迷いにくいです。

 

また、自動露出調整機能が備わっていると、被写体や距離に応じて自動で適正露出に調整してくれるため、きれいに撮影しやすくなっています。

 

価格が安くても操作が複雑だと、現場での撮影スピードが落ちるため、扱いやすさにもこだわってみてください。

重量・サイズ

ポータブルレントゲンを選ぶ際には、重量やサイズをチェックしましょう。訪問診療や災害現場で使用する際に、重量や大きさがあると持ち運び・設置がしにくいです。

 

たとえば、歯科用ポータブルレントゲンを選ぶ場合は、約2~3kgの片手持ちができる製品がおすすめです。

 

災害現場で使用する際には、キャリーケースやショルダーバッグに収まるサイズだと、屋外でも使いやすいでしょう。

電源方式・バッテリー性能

電源方式やバッテリー性能は、ポータブルレントゲンを選ぶ際に意識したいポイントです。電源の確保が難しい現場では、連続稼働が重要になるケースも少なくありません。

 

たとえば、AC電源兼用型であれば、病院内ではコンセント、訪問先ではバッテリーに切り替えて使用することが可能です。

 

また、バッテリーの充電時間や寿命を事前に確認しておくのもおすすめです。

画質

画質は、ポータブルレントゲンを選ぶ際に意識したいポイントです。

 

低画質では診断精度が落ちてしまうため、解像度とX線出力はとくに意識しましょう。解像度が2.5~5lp/mmであれば、骨折や細部の観察に十分です。

 

また、デジタルセンサーに対応していると、PCやタブレットに即時表示できます。

 

ほかにも、散乱線カット機能や画像補正機能が備わっていると、画像診断をより行いやすいです。

耐久性・清掃性

ポータブルレントゲンを選ぶときは、耐久性や清掃性にも注目しましょう。持ち運び機器は、衝撃や汚染にさらされやすい傾向があります。

 

具体例をあげると、防じん、防滴性能が備わっていると、野外や動物診療でも比較的安心して使用できます。また、アルコールや次亜塩素酸による表面消毒が可能な素材であれば、衛生面も保ちやすいです。

 

持ち運ぶ機会が多い場合は、ケースや内部のクッション構造にも注目するのがおすすめです。

データ連携・保存方法

ポータブルレントゲンは、データ連携や保存方法も重要なポイントです。

 

たとえば、USBメモリやSDカード保存ができる製品であれば、インターネット環境がなくてもデータを持ち帰れます

 

また、Wi-Fi・Bluetooth送信タイプだと、タブレットやPACSに即送信できます。

 

ただし、医療情報のセキュリティは重要になるため、暗号化通信やアクセス制限が欠かせない点も考慮しましょう。

訪問診療におすすめのポータブルレントゲン

訪問診療におすすめのポータブルレントゲン

訪問診療におすすめのポータブルレントゲンを4つご紹介します。

携帯型X線撮影装置 CALNEO Xair

携帯型X線撮影装置 CALNEO Xair

メーカー 富士フイルム株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・約3.5kgと軽量
・撮影装置の支柱にも固定しやすい
・操作しやすいボタンレイアウト
公式サイト https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/x-ray/digital-xray-imaging-small/calneo-xair

携帯型X線撮影装置 CALNEO Xairは、小型かつ軽量型が採用された製品です。約3.5kgと軽いため、女性の方でも扱いやすい点が魅力です。

 

両サイドにボタン類が配置されているため、操作のしやすさにも優れています。本体を持ちながら親指一本でボタン操作ができるので、初めてポータブルレントゲンを扱う方にも向いています。

 

また、フル充電していると最大100回まで撮影できるため、電源がない環境で使用するときにもおすすめです。

Canon Medical “comfy” ポータブルX線撮影装置

Canon Medical “comfy” ポータブルX線撮影装置

メーカー キヤノンメディカルシステムズ株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・フル充電で最大500枚撮影可能
・キャスターが付いて移動しやすい
・オートパワーオフ機能を搭載
公式サイト https://epicus.medical.canon/jp/products/xray/comfy.html

Canon Medical comfyは、キャスターが付いている移動のしやすさに特化したポータブルレントゲンです。

 

フル充電までしておくと、最大500枚まで撮影できるため、訪問診療だけでなく集団検診の際にも活躍してくれます。

 

また、オートパワーオフ機能が備わっているので、自動的に電源が切れる時間を設定できます。そのため、電源の消し忘れを防止でき、バッテリーの寿命を縮める心配がありません。

 

また、体の一部だけでなく、全身の撮影もできるため、さまざまなシーンで活躍してくれます。

Shimadzu MobileDaRt Evolution MX-8

Shimadzu MobileDaRt Evolution MX-8

メーカー 株式会社島津製作所
価格 要問い合わせ
特徴 ・位置合わせがスムーズに行える
・滑らかな走行で移動しやすい
・広範囲の撮影領域
公式サイト https://www.med.shimadzu.co.jp/products/x-ray/10/05.html

MobileDaRt Evolution MX-8は、移動のしやすさや撮影範囲にこだわって開発されたポータブルレントゲンです。曲がりたい方向へハンドルを押すだけで進むため、ストレスフリーで移動させられます。

 

また、可動範囲が広く、自在に取り回しができます。医療機器や日用品の多い狭い場所でも簡単に撮影できるため、使い勝手こだわりたい方におすすめです。

Acuity PDR

Acuity PDR

メーカー radmedix
価格 要問い合わせ
特徴 ・耐久性に優れている
・レーザー距離計付き
・1回の充電で最大300枚撮影可能
公式サイト https://radmedix.com/solutions/acuity-pdr/

Acuity PDRは、耐久性と操作性にこだわって開発されたポータブルレントゲンです。1回の充電で最大300枚の撮影が可能です。

 

また、レーザー距離計が備わっているため、照射範囲を確認しながら撮影できます

 

雨風からしっかりと守られる防滴構造なので、訪問診療中に雨で濡れてしまっても壊れる心配がないでしょう。

歯科医院におすすめのポータブルレントゲン

歯科医院におすすめのポータブルレントゲン

続けて、歯科医院におすすめのポータブルレントゲンを4つご紹介します。

AirRay(エアレイ)

AirRay(エアレイ)

メーカー 株式会社近畿レントゲン工業社
価格 要問い合わせ
特徴 ・約2.2kgと軽い
・1回の充電で約100回以上撮影できる
・内部シールドや後方散乱シールド付き
公式サイト https://x-raykinki.co.jp/product_airray/

AirRay(エアレイ)は、1回の充電で約100回以上の撮影が可能なポータブルレントゲンです。

 

約2.2kgと軽いため、片手で持った状態で撮影しやすい点が魅力です。また、0.4mmのX線焦点によって、クリアな画像を生成します。

 

照射時間も短いので、患者や医療スタッフの撮影による負担が少ない点もおすすめポイントです。

Portable X-ray System KX-V

Portable X-ray System KX-V

メーカー 朝日レントゲン工業株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・撮影条件を簡単に設定できる
・フル充電で100回撮影できる
・デジタルセンサーとデンタルフィルムに対応
公式サイト https://asahi-xray.co.jp/product/kx-v/

Portable X-ray System KX-Vは、撮影条件が簡単に設定できるポータブルレントゲンです。フル充電まで行うと、最大100回まで撮影できます。

 

持ち運びと撮影時の操作性を考慮して開発されたコンパクトデザインで、扱いやすいでしょう。専用のケースが付いているため、歯科医院だけでなく、訪問診療など幅広いシーンで活躍してくれます。

ポートエックスⅢ

ポートエックスⅢ

メーカー ジェノレイ
価格 要問い合わせ
特徴 ・シンプルな操作パネル
・デンタルフィルムに対応
・撮影時間が0.01~2.00秒と早い
販売サイト https://do.dental-plaza.com/search/item/detail/id/1713500000/

ポートエックスⅢは、シンプルな操作パネルが特徴の製品です。操作パネルがわかりやすく作られているため、慣れていない方でも扱いやすいでしょう。

 

デンタルフィルムにも対応しており、硬いデンタルセンサーよりも口腔内での不快感が少ないです。そのため、小児や開口制限のある患者にも対応しやすいです。

デキシコ ADX4000W

デキシコ ADX4000W

メーカー デキシコウインジャパン株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・撮影・診断・画像の保存が1台でできる
・4.8インチのタッチパネル式モニター
・口腔内カメラを接続して撮影できる
公式サイト https://dexcowin.co.jp/products/adx4000w/

デキシコ ADX4000Wは、1台で撮影・診断・画像の保存が可能なポータブルレントゲンです。4.8インチのタッチパネル式ワイドモニターが採用されており、視認性に優れています。

 

また、USB接続タイプの市販の口腔内カメラを接続して使用できるため、すでにカメラがある方にもおすすめです。

 

直感的に使える製品で、ポータブルレントゲンに使い慣れていない方にも向いています。

ポータブルレントゲンのコストを抑える方法

ポータブルレントゲンのコストを抑える方法

ポータブルレントゲンの価格を抑えるコツは、3つあります。

  1. 中古品や再生品・レンタルを選ぶ
  2. 補助金・助成金を活用する
  3. 複数台まとめて導入する際の値引き交渉

それぞれのコストを抑える方法を解説します。

中古品や再生品・レンタルを選ぶ

ポータブルレントゲンの費用を抑えたいときは、中古品や再生品、レンタルをチェックしてみてください。

 

とくに、ポータブルレントゲンを、長期ではなく短期間だけ使用したいという方に中古品や再生品、レンタルがおすすめです。

 

たとえば、中古品であれば、医療機器ディーラーやメーカー認定の中古販売を利用すると、校正済み・保証付きの製品が用意されているケースが多いです。

 

再生品は、メーカーや正規代理店が内部部品や外装を修理・交換し、新品同等の再整備された製品となっているため、新品に近い性能という特徴があります。

補助金・助成金を活用する

ポータブルレントゲンの価格を抑えたいときは、補助金・助成金の活用がおすすめです。

 

たとえば、小規模事業者持続化補助金や、医療提供体制確保等支援補助金などが、導入コストの一部として適用される可能性があります。

 

また、各自治体で医療機器導入助成を行っている場合もあります。医師会や商工会議所に相談すると、補助金や助成金の情報を素早く収集可能です。

複数台まとめて導入する際の値引き交渉

ポータブルレントゲンを複数台導入したいときは、複数台購入による値引き交渉がおすすめです。

 

まとめて購入したり、他機器とセットで購入したりすることで、単価を下げることができる可能性があります

 

また、他社見積もりを提示して価格競争させる方法もあります。値引き交渉をすることで、少しでも安くできる可能性があるため、コストを抑えたい方は検討してみてください。

まとめ:ポータブルレントゲンは価格と合わせて性能や操作性を重視しよう!

まとめ:ポータブルレントゲンは価格と合わせて性能や操作性を重視しよう!

ポータブルレントゲンは、価格と合わせて性能や操作性を重視するのが好ましいです。たとえば、安すぎるポータブルレントゲンは、画像が見づらく診断が難しかったり、機能が充実していなかったりします。

 

価格と性能・使いやすさを照らし合わせながら、目的や用途にあったポータブルレントゲンを探してみてください。