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再加熱シートのおすすめ12選!ミートシャトルの特徴も紹介

再加熱カートは、チルド状態で盛り付けられた料理を保存・タイマーで再加熱を開始する配膳車のことで主に医療施設などで使用されます。

カート内で温食と冷食を分けて格納し、冷たいものは冷たいまま提供できるので、適温での食事提供を可能にする設備です。

再加熱カートを導入すれば、質の高い食事を少ない人員で配膳できて、利用者にもスタッフにもメリットがあります。

この記事では、再加熱カートのおすすめ12選を紹介していきます。

再加熱カートのおすすめ12選

オーブンの画像

では早速、再加熱カートのおすすめを12個紹介します。

  1. 株式会社中島製作所
  2. ホシザキ株式会社
  3. ニチワ電機株式会社
  4. エレクター株式会社
  5. 株式会社エージーピー
  6. PHC株式会社
  7. 株式会社フジマック
  8. フクシマガリレイ株式会社
  9. 昭和飛行機工業株式会社
  10. 日本給食設備株式会社
  11. 株式会社AiHO
  12. 株式会社アイエス

株式会社中島製作所

中島製作所出典:株式会社中島製作所

機能 ステーション・シャトル式分離構造
マイクロ波加熱
食器単位で個別の出力調整
価格 要問い合わせ
特徴 電子レンジと同じマイクロ波の採用で盛り付けがもむらにならない
加熱時間が最短10分
公式サイト https://www.meal-shuttle.jp/

ミールシャトルは、中島製作所が提供するニュークックチル対応の再加熱カートです。

1つのステーションに対して同時に2つのシャトルの再加熱も可能で、10分で再加熱できるため、配膳時間の短縮や人員配置の効率化が可能です。

コスト面でも優れており、短い再加熱時間と同時に複数のシャトルを利用することで、加熱時間、電力、排熱量を削減し、省エネ・省コストを実現できる再加熱カートです。

ホシザキ株式会社

ホシザキ株式会社出典:ホシザキ株式会社

機能 熱風式、カート水洗い可能
価格 ユニット:3,802,000円~
フレーム:998,000円~
断熱カート:1,497,000円~
特徴 ユニット面積が0.87㎡と業界最小スペースで狭い厨房でも導入できる
運搬しやすい設計
公式サイト https://www.hoshizaki.co.jp/p/cookware/

ホシザキ株式会社の再加熱カートは、熱風循環方式の採用で食材の乾燥を防ぎつつ、ご飯や汁物など様々な料理に対応できます。

特に断熱カートとトレイをセットするフレームカートが分離されているため、フレームカートを1度に水洗いでき、衛生的なメンテナンスが可能です。

操作性も高く、タッチパネルで温度や時間の設定、予約運転などが簡単に行え、HACCP(ハサップ)にも対応しています。

さらに、運転中の温度データが機械本体に記録され、USBでデータを出力すればパソコンで庫内の温度履歴を管理できます。

ニチワ電機株式会社

ニチワ電機株式会社出典:ニチワ電機株式会社

機能 AI自動補正機能あり、見やすい表示モニター搭載
価格 要問い合わせ
特徴 自動加湿熱風式のため食材の乾燥リスクを軽減できる
オプションで遠隔監視も可能なので常時の加熱状況確認も可能
サポートが充実
公式サイト https://www.nichiwadenki.co.jp/

ニチワ電機株式会社が提供するスチコン式再加熱カートは、熱風と蒸気を庫内に循環させる加熱蒸気式のシステムを採用しています。

カートは、加熱用のステーションからそのまま配膳できるため、温かくておいしい食事をすみやかに提供できます。また、トレーを反転してセットでき、スペースの切り替えが容易で、配膳業務を効率化できます。

タッチパネルを使用して1週間の運転プログラムをあらかじめセットすることでさらに業務効率がアップします。

エレクター株式会社

エレクター株式会社出典:エレクター株式会社

機能 熱風式、防水仕様、故障しづらいステーション・カート分離式
加熱時間・曜日ごとのタイマー設定
飛沫防水機能
価格 要問い合わせ
特徴 少量生産、仕様変更に柔軟に対応
公式サイト https://www.erecta.co.jp/brand/ergoserv_ergosert.html

エレクター株式会社は、配膳用で使用されるシェルフなどの製造や、フランスのソカメル社が提供する熱風式の再加熱カートを輸入・販売しています。

カートは、ステーションからシャトル内へ均一な送風できてムラのない加熱を実現します。

デザインは人間工学に基づいており、組み立てやすく運搬しやすい工夫がされています。エルゴサーブとエルゴサートの2種類あり、各施設の運用方法に応じて選択が可能です。

株式会社エージーピー

株式会社エージーピー出典:株式会社エージーピー

機能 個別加熱コントロール
AC100V・200V対応
火力調整
庫内温度管理
価格 要問い合わせ
特徴 食器単体をピンポイントで加熱するため適温・省電力
狭い場所でも可動
機内食の配膳カートに似ている
公式サイト https://www.agpgroup.co.jp/business/foodcart/

株式会社エージーピーの再加熱カートは、機内食カート製造で得られた知見とノウハウを生かして開発されています。

1つのトレイで主菜・副菜・汁物を一度に加熱し、食器を1つのポイントに絞って温められます。各食材や料理に適した加熱時間と火力に調整できる特長があります。特に、IH式では2点が加熱可能です。

コンパクトで軽量なデザインでありながらも、狭い場所でもスムーズに移動できる点が魅力です。女性や高齢の方でも安心して操作でき、芯温は85℃以上、90秒以上を担保しているため、食材を確実に温めることができます。

PHC株式会社

PHC株式会社出典:PHC株式会社

機能 パワーアシスト機能
タッチパネル操作
週間プログラム設定
温度推移のグラフ表示
価格 要問い合わせ
特徴 最大48膳を一度に加熱
熱風方式で均一に加熱
トレーリバーシブルでメニューに合わせた配膳が可能
公式サイト https://www.phchd.com/jp/biomedical/food-catering/delicart-rh

PHC株式会社の再加熱カートは、パワーアシスト機能や安全性に優れた特長を備えています。

内蔵されたモーターが引く人の力に合わせて補助するパワーアシスト機能により、食事を積んだ重量のあるカートを安全に移動できます。

また、カラーの液晶タッチパネルは見やすく、操作も分かりやすいため、スムーズな運転が可能です。

さらに、庫内温度をグラフ表示できる機能があり、加熱が始まると自動ですべてのドアがロックされるなど、安全対策も万全です。

株式会社フジマック

株式会社フジマック出典:株式会社フジマック

機能 タッチパネル操作
4輪全て自在輪で対極の2輪を固定すれば直線もスムーズに移動可能
価格 要問い合わせ
特徴 コンパクトな設計で小回りが利く
温・冷ゾーンの切り替えで温・冷食材の量に応じて使い分けられる
パーツの取り外しが簡単で清掃が手軽
公式サイト https://www.fujimak.co.jp/products/07/000267.html

株式会社フジマックの再加熱カートは、熱風循環方式を導入しています。

デザインはシンプルでありながら、シャトルのカラーバリエーションが全9色から選択可能で、調理室の雰囲気に合わせやすいです。

軽量かつコンパクトな設計なので、狭い厨房スペースでも小回りが利きます。

操作も簡単で、タッチパネルで時間や温度を事前に登録すれば自動で再加熱できます。

また、シャトルの棚受けや庫内は工具なしで取り外しできて、水洗いも可能。清潔な状態を維持しやすい点も魅力です。

フクシマガリレイ株式会社

フクシマガリレイ株式会社出典:フクシマガリレイ株式会社

機能 温食・冷食トレースペース切替
熱風式再加熱
価格 要問い合わせ
特徴 芯温75℃以上1分の確実な再加熱
カート丸洗い可能
パススルー構造でどちらからでも出し入れ自在
公式サイト https://www.galilei.co.jp/products/search/?daibunrui_id=7&tyubunrui_id=18

フクシマガリレイ株式会社の再加熱カートは、HACCP準拠でしっかりと再加熱を行うことで食中毒対策の安全性を確保しています。

省スペース設計で、設置や作業に場所を取らずに効率的に利用できます。

製品の特徴として、温食と冷食を確実に区分けでき、季節や需要に合わせて切り替えが可能です。パススルー構造を採用しており、トレイの出し入れが便利で、スペースに気を使うことなく効率的な作業ができます。

昭和飛行機工業株式会社

昭和飛行機工業株式会社

出典:昭和飛行機工業株式会社

機能 20膳の収納可能
IH式ヒーター加熱式
セルフチェック機能
価格 要問い合わせ
特徴 省スペース設計で小回りが利く
温風式に比べて電気代が1/3
公式サイト https://www.showa-aircraft.co.jp/

昭和飛行機工業株式会社が提供する再加熱カートは、業界最小クラスのコンパクトな設計で使いやすいことが特徴です。

非常にコンパクトながらも20膳分の収納が可能で、施設に必要なものは電源設備だけなので、小規模な施設でも利用できます。カラーバリエーションも豊富で、病院や介護施設などのシーンに合わせて選べるのが魅力です。

加熱はIH式を採用しており、ヒーターで温めるため、他のタイプの再加熱カートに比べて少ない電力消費で済みます。

また、トレー設置の異常を検知できるセルフチェック機能が搭載されており、ミスを防ぐ一助となります。

※再加熱式カートの新規販売は2023年2月に終了

日本給食設備株式会社

日本給食設備株式会社出典:日本給食設備株式会社

機能 モニタリングによる自動制御
タイマー機能
価格 要問い合わせ
特徴 HACCP対応
公式サイト https://www.nikkyu.co.jp/

日本給食設備株式会社の再加熱カートは、フランスのソカメル社が販売するエルゴサーブです。

電気リヒートウォーマーキャビネットも実装すれば、自動運転で加熱が終わると保温に切り替わります。

このウォーマーキャビネットは、湿度を自動でコントロールできるため、料理に最適な湿度の管理と乾燥を防ぎます。

なお、サポート体制が整っているため、導入はもちろんそれ以降の保守まで一貫してお任せできます。

株式会社AiHO

株式会社AiHO出典:株式会社AiHO

機能 熱風式加熱方式
液晶画面でシンプルに操作
価格 要問い合わせ
特徴 カートの扉は側面に収納でき動作をさえぎらない
カート丸洗い可能
HACCP手法にも対応
公式サイト https://www.aiho.co.jp/products/others/acr/

株式会社AiHOは、大量調理施設衛生管理マニュアルに沿った再加熱カートを提供しています。

開けた扉は側面にしっかり収まり、トレイを出し入れする際にも邪魔になりません。また、芯温が75℃以上で、1分以上の加熱が可能なので、食中毒対策もしっかりとできます。

朝食のセットが前日にできるため、早朝の出勤人員確保の必要性も軽減できます。

株式会社アイエス

株式会社アイエス出典:株式会社アイエス

機能 遠赤外線パネルヒーター、2通りの温度設定、加湿・脱臭機能
価格 要問い合わせ
特徴 ゆっくりと始動して安全性に配慮
女性一人でも扱える
6つの車輪で小回りが利く
公式サイト http://www.is-h.co.jp/

株式会社アイエスのSteam Re-Heating Cartsは、熱伝導性が高く、熱風式よりも加熱時間が短い加熱蒸気式を導入しています。

ご飯をおいしく加熱できるのが特徴で、炊き物・揚げ物・焼き物・煮物など、それぞれの特性に合わせた加熱が可能です。

加熱水蒸気を使用すると過熱水蒸気での加熱により乾燥が少なく、できたての風味を保てます。

また、消費電力が少ないためランニングコストを削減でき、従来のレシピをそのまま利用できるため、導入に際しての負荷が少なく安心です。

再加熱カートの価格相場

食事の画像

一般的な再加熱カートの価格相場は、新品のフル装備で400〜650万円ほどかかります。

これはユニットや断熱カート、フレームカートから構成され、一部のメーカーでは部品ごとに価格が記載されていることもあります。

全てをセットで購入する場合、400〜650万円ほどかかることが一般的です。

なお、メーカーによってはばら売りやリース契約への対応などしているため、コストを抑えるならどの方法がいいかも含めて確認してください。

再加熱カートの選び方

食事の画像

では、再加熱カートを選ぶ際の基準を3つ解説します。

  • 加熱方式で選ぶ
  • 再加熱にかかる時間で選ぶ
  • サポート・保守体制で選ぶ

加熱方式で選ぶ

まず、どのような方法で加熱するのか?という観点が大切です。

加熱方式は、大きく以下の4つが挙げられます。

加熱方式 特徴 メリット デメリット
熱風式 熱風を循環させる方式 均一な加熱が可能 ランニングコストが他の方式に比べてやや高いことがある
IH式 熱源を利用せず電気で温める方式 省エネ可能
ランニングコストが低い
導入費用が高い
マイクロ波式 電子レンジと同じ原理を利用する方式 短時間で温め、食器に影響がない。
味の劣化を防げる
食材や形状によって適さない場合がある
加熱蒸気式 加熱水蒸気を用いて均一に温める方式 熱伝導性が高く、均一な温めが可能 導入費用が他の方式に比べて高いが、性能が高い

加熱方式によって消費電力や仕上がりが異なるため、味や電気代など優先したい項目を明確にしてから選ぶといいでしょう。

再加熱にかかる時間で選ぶ

再加熱にかかる時間は、効率面からとても重要なポイントです。

加熱方式ごとの、加熱にかかる時間は下記にまとめました。

加熱方式 再加熱にかかる時間 特徴
熱風式 約60~90分 食材の湿度を保ち、ふっくらと温めることができる
IH式 約10分 加熱時間が短く、効率的に再加熱が可能
マイクロ波式 約10分 加熱時間が非常に短く、即座に再加熱が可能
加熱蒸気式 約60~90分 食材の湿度を保ちつつ、均一かつ高い温度で再加熱ができる

給食業務にかけられる時間を考慮し、加熱時間によって選ぶのも1つの手段です。

加熱蒸気式や熱風式は加熱時間が長いですが、食材の湿度が保たれ食感に良い影響を与えます。

IH式やマイクロ式は、短時間で効率よく再加熱が可能です。

サポート・保守体制で選ぶ

再加熱カートを選ぶにあたって、サポート・保守体制にも注目しましょう。

信頼性の高いメーカーは、問題が生じた際にテクニカルサポートや修理対応を迅速に提供できることが期待できます。

メーカーが保守契約を提供している場合、機器の定期的な点検や予防保守作業が行われるため、故障やトラブルのリスクを低減できます。

サポートが必要な際、故障した部品や機器全体の迅速な交換が可能かどうかも検討材料です。

サポートや保守が充実していると、施設の運用が滞ることなく再加熱カートを利用し続けられます。

再加熱カートを導入する2つのメリット

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では、再加熱カートを導入する2つのメリットを解説します。

  • 美味しく安全な食事でQOL向上につながる
  • 配膳の効率化が期待できる

美味しく安全な食事でQOL向上につながる

再加熱カートは、異なる食材や料理を同時に効率的に再加熱できるため、食事の美味しさや品質を維持しやすいです。特にマイクロ波やIHなどの方式は、食材の中心まで均一に温めることができ、味や食感の劣化を最小限に抑えます。

美味しく、安全な食事が提供されることで、患者や高齢者、施設の入居者などの生活の品質向上が期待できます。

栄養バランスの取れた食事を提供すれば、健康面でのサポートと心理的な満足感が両立できます。

配膳の効率化が期待できる

再加熱カートを導入すれば、給食業務は盛り付けと配膳になるので、給食業務が効率化できて人件費の削減にもつながります。

再加熱カートは、大量加熱が可能で食事提供の効率が上がります。チルドのままで盛り付けられるので、手間はかかりません。

全員分の食事を一度に加熱し、必要なときに配膳することで、人手や時間を削減でき、朝食や昼食のために前日や早朝に残業する必要もなくなります。

まとめ:ミールシャトルやその他の再加熱カートを比較して導入しよう

定食の画像再加熱カートを導入すれば、スタッフが早朝に盛り付ける必要がなくなり、業務の効率化が図れます。また、温めてから配膳までのスピードも上がるので、適温でおいしい食事を提供できて患者の満足度にもつながります。

食事の満足度は、施設の評価に直結する大切な要素です。

再加熱カートの導入で、施設の品質向上を目指しましょう。