地域や症状などからクリニックを検索できる「ポータルサイト」。ポータルサイトに病院の情報を掲載することによって認知度が向上し、集患が期待できます。
この記事では、病院やクリニック向けのおすすめポータルサイトをご紹介します。ポータルサイトの必要性やメリットについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
病院におけるポータルサイトの必要性
医療ポータルサイトとは、数多くの病院やクリニックの情報を網羅しているWebサイトです。
地域や駅名、診療科目などの数多くの条件から検索できるため、病院を探している方にとって非常に便利なサイトといえます。
患者は病院を選ぶ際に「失敗したくない」といった思いがあるでしょう。そんなとき、口コミ機能のあるポータルサイトを見て、実際に受診した人たちのレビューを確認して病院を選択しているケースは多いです。
また、医療費は年々増加傾向にあり、それにともなってポータルサイトの需要も一層高まるでしょう。
病院をポータルサイトに掲載するメリット
ここからは、病院をポータルサイトに掲載する3つのメリットについてご紹介します。
- クリニックの認知度が向上する
- 公式サイトへの流入につながる
- 予約や来院数の増加につながる
クリニックの認知度が向上する
病院をポータルサイトに掲載するメリットは、患者との接点の増加によってクリニックの認知度が高まることです。
多くのポータルサイトでは、検索エンジンで上位表示されるSEO対策が施されています。そのため、利用者の目に触れる機会が増えやすいでしょう。
特に、開業して間もないクリニックは、大手ポータルサイトへ掲載して認知度アップを図ることをおすすめします。
公式サイトへの流入につながる
自院のホームページのみを運用している場合、インターネット上におけるアクセス数は限られます。ポータルサイトに掲載していれば患者との接点を増やすことができ、自ずとホームページの訪問数増加も見込めるでしょう。
また、ポータルサイトから自院サイトに訪問してくれた方を、確実に新規患者として獲得するためには、しっかりとしたホームページを作成しておくことも重要です。
予約や来院数の増加につながる
ポータルサイトの大きな魅力は、患者のニーズに合った病院を探し出せる点です。
例えば、住んでいる地域の皮膚科を探したいと思ったとき、皮膚科に特化したポータルサイトに登録していると目に留まる確率は高くなります。
このように、患者のニーズに対してダイレクトに情報提供できるポータルサイトは、予約や来院数の増加に効率よく役立つでしょう。
病院・クリニックがポータルサイトを活用する方法
病院・クリニックがポータルサイトを活用する方法は以下の2つです。
- 既存のポータルサイトを利用する
- 自院でポータルサイトをつくる
それぞれについて詳しく解説していきます。
既存のポータルサイトを利用する
すでに検索エンジンで上位表示されているポータルサイトを利用することで、時間や手間のかかるSEO対策の時間を短縮できます。そのため、近隣に住む人や病院を探している人に認知してもらえるまでの期間を早めることができるでしょう。
ただし、掲載に費用がかかることや、限られた検索軸で抽出されてしまうことなどはデメリットとなります。
また、競合の情報も多く、多額の広告費用を投入できる大手クリニックが多い場合は、自院の情報が目立たなくなるといった懸念点もあります。
メリットとデメリットを考慮して、自院のターゲット層に向いているか、競合クリニックの掲載数はどのくらいかなどを確認した上で、掲載を検討してみましょう。
自院でポータルサイトをつくる
自院の強みや魅力をアピールしやすいポータルサイトを、新しく製作するという手段もあります。
患者のニーズや競合の分析を行った上で、自院の方針に魅力を感じてくれるターゲットに向けたポータルサイトを作り出すことで、より相性の良い患者を集めることができるでしょう。
ただし、新規でポータルサイトを作る場合、マーケティングの知識や高品質なWebサイト作成ができる体制などが必要となるので、まずはプロの制作会社に相談してみることをおすすめします。
費用に関しては、以下が相場となっています。
- 小規模なポータルサイト:20万円~
- 中規模なポータルサイト:50万円~
- 大規模なポータルサイト:70万円~
なお、自院でポータルサイトを作成するのが費用やリソース的にも難しいなら、以降で紹介するサイトへの掲載を検討してみてください。
病院・クリニックのポータルサイトおすすめ6選
ここからは、病院・クリニックにおすすめのポータルサイトを6つご紹介します。
- マイクリニック
- カルー
- EPARK
- ホスピタ(HOSPITA.JP)
- 病院なび
- 患者の気持ち
マイクリニック
運営会社 | エンパワーヘルスケア |
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利用ユーザー | 月間利用者数1,600万人 |
利用料金 | 無料 |
掲載料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.myclinicexpress.jp/ |
日本全国の病院やクリニックを検索できる「マイクリニック」。会員登録をしなくてもレビューを投稿できることから口コミが集まりやすく、それを見たユーザーの予約や来院までつなげやすいというメリットがあります。
また、検索画面ではフリーワード検索機能があるため、ユーザーの検索意図に合致したクリニックが表示されるシステムも魅力的です。
掲載や利用は基本無料のため、コストをかけずに集患したいクリニックにもおすすめです。
カルー
運営会社 | カルー株式会社 |
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利用ユーザー | 月間約800万人 |
利用料金 | 無料 |
掲載料金 | 無料 |
公式サイト | https://caloo.co.jp/ |
国内大手の病院・クリニック検索サイト「caloo」(カルー)。地域や診療科目、設備などから条件に合った病院を調べられます。
基本的に掲載は無料で、病院情報の編集や口コミ投稿への返信、ページのアクセス数の確認なども無料プランで行えます。
有料プランになると、写真やインタビューなども掲載できるようになります。勤務する医師や看護師の認知度を広めたい場合はぜひ活用してください。
また、口コミはスタッフまたはシステムの確認後の掲載になるため、事実でない悪質な誹謗中傷は掲載されません。そういった点も安心できるでしょう。
EPARK
運営会社 | 株式会社EPARK |
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利用ユーザー | 約3,000万人 |
利用料金 | 基本無料 |
掲載料金 | 予約1件につき2,750円 |
公式サイト | https://epark.co.jp/ |
病院以外にも飲食店や美容室などの店舗情報がまとめられている大手ポータルサイト「EPARK」。EPARKは、利用ユーザーが多く検索エンジンでも上位表示されるため、他のポータルサイトよりも多い閲覧数が見込めます。
基本無料で掲載することができますが、予約が入るごとに2,750円の支払いが発生する仕組みです。
EPARKはスマートフォンの「現在位置情報」を使用して近隣の病院を検索することができます。また「今日空きあり」といった検索条件もあり、すぐに受診したい人向けのポータルサイトといえます。
ホスピタ(HOSPITA.JP)
運営会社 | イーエックス・パートナーズ |
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利用ユーザー | 毎月数百万人 |
利用料金 | 無料プランと有料プランあり(要問合せ) |
掲載料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.hospita.jp/ |
ホスピタは、「専門医」「病気」「評判ランキング」など数多くの項目から病院を検索することができます。
病院だけでなく医師の検索もできるのが特徴です。出身大学や専門分野などで検索できる機能もあるため、新しい角度からの集患が期待できます。
また、医師から医師への紹介文も掲載されているため、信頼感を抱いてもらうのに役立つでしょう。
ただし、他のポータルサイトのように口コミを投稿する機能はありません。
病院なび
運営会社 | 株式会社eヘルスケア |
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利用ユーザー | 月間利用者1,400万人 |
利用料金 | 無料 |
掲載料金 | 無料 |
公式サイト | https://byoinnavi.jp/ |
病院なびは、クレジットカードや女医、託児所やキッズスペースなど独自の条件で病院を検索することができます。
クリニックの基本情報以外にも求人情報まで載せることができるため、求人サイトに料金を払って掲載依頼せずとも人員募集が可能です。
また、初診受付サービスやオンライン診療システム「KAITOS」(カイトス)との連携により、病院の診察予約まで行うことができます。
患者の気持ち
運営会社 | メディココンサルティング |
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利用ユーザー | 月間150万件以上 |
利用料金 | 初期費用は無料 |
掲載料金 | 月額10,000 円(税別) |
公式サイト | https://www.kanja.jp/ |
従来型のポータルサイトとは異なる、ランディングページ型サイト運営が強みの「患者の気持ち」。パソコンやスマートフォンから、24時間予約希望を受け付ける機能があります。
専任の担当者によるサポート体制があり、常駐の技術者によるスピーディーな更新が可能です。
また、クリニック専門の求人サイト「メディコナビ」を利用できるため、人手不足で困っている病院とも相性がいいでしょう。
まとめ:病院の集患にはポータルサイトを上手に活用しよう
ポータルサイトに掲載することによって、より多くの人に病院やクリニックを認知してもらえます。
この病院良さそうと思ってもらえれば、来院数の増加も期待できるでしょう。
この記事を参考にしながら、医療機関を探す患者と増患を希望するクリニックを結んでくれるポータルサイトを上手に活用してみてください。