人前に出ると緊張してしまうのは誰にもあること。社交不安障害か、そうでないかの違いは……
誰しもスピーチや会食、あるいは人前で字を書くなど、他者と関わる際に不安や緊張を感じることはありますが、動悸や震え、発汗などで社会生活に支障が出る場合、社交不安障害の症状として治療対象になることがあります。最初は不安や緊張の場面を回避することで自分を守る行動をとることが多いですが、その状態のまま、自然に改善していくのは難しいです。不安を感じる場面を段階的に乗り越えて、「大丈夫だった」といった経験を積んで、不安を自信に変えていく必要があると思います。動悸がある中、スピーチし続けるなど症状で困難な場合は一時的でも薬の治療が効果的ではあります。また、不安や緊張しやすい背景に健康診断では異常がなくても体の中で蓄える鉄分の不足でそういった状態になっている可能性があります。その方一人ひとりに応じた検査、治療が必要になってきます。
- 飯島こころみクリニック元住吉
- 飯島 隆史 院長
- 川崎市中原区/木月/元住吉駅
- ●精神科 ●心療内科