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  • 高カリウム血症

腎臓の機能低下が招く「高カリウム血症」

私たちの腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な塩分を体外に排出する役割を担っています。しかし腎機能が低下するとカリウムを排出できなくなってしまい、結果として高カリウム血症になることがあります。また、細胞内にはたくさんのカリウムがあって、細胞外にカリウムは少ないので、何らかの理由で身体の細胞が壊れると細胞内のカリウムが流れ出して高カリウム血症になることもあります。他にも、副腎の機能不全によって高カリウム血症も起こり得ます。症状としては動悸・気分不快といった軽度なものから、心停止、呼吸不全など重篤な症状を引き起こすこともあり、時に死に至ることもあります。

高カリウム血症の治療は原因に即して行われ、副腎に問題があるなら副腎ホルモンを補充し、腎機能の低下が問題であるなら腸からのカリウム排泄、カリウムの吸着あるいは人工透析によってカリウムを排出する必要があります。なお、高血圧の治療薬(ARB、ACE)は薬剤性の高カリウム血症を引き起こす可能性があるため、使用時はカリウムの推移に注意する必要があります。

渡邉 秀美代 院長
お茶の水橋交番横クリニック
渡邉 秀美代 院長
千代田区/神田駿河台/御茶ノ水駅
●内科 ●内分泌内科 ●アレルギー科 ●小児科
  • 胃潰瘍

解熱鎮痛薬(非ステロイド系消炎鎮痛剤)を常用している場合は要注意

みぞおちあたりの鈍い痛み、胸やけ、胃もたれ、嘔吐などの症状が現れる胃潰瘍の原因は大きく2つ、ピロリ菌と解熱鎮痛薬(非ステロイド系消炎鎮痛剤:NSAIDs)の副作用があると考えられています。このうちピロリ菌に起因した胃潰瘍は、除菌治療を受ける患者さんが増えたことで減少傾向にあります。一方でロキソニンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤を常用していると、副作用として胃潰瘍が生じる可能性があるため注意が必要です。解熱鎮痛薬を使用中に胃腸に違和感を覚えたら、胃カメラ検査を実施している消化器内科を受診してください。

胃カメラ検査によってがんの可能性を排除できたら、胃の粘膜を保護することを目的とした治療を行うことが一般的です。胃潰瘍はピロリ菌や解熱鎮痛薬のほかに、ストレス、食生活の乱れ、喫煙、飲酒、刺激物の取りすぎなどもリスク因子になるとされていますので、生活習慣を整えることが予防につながります。また大きな病気を未然に防ぐためにも、30〜40歳の方は積極的に胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

長島 周平 院長 & 麻子 副院長
横浜駅前ながしまクリニック
長島 周平 院長 & 麻子 副院長
横浜市神奈川区/鶴屋町/横浜駅
●消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科 ●内科 ●健診・検診 ●産婦人科
  • 心房細動

胸のあたりに何らかの症状がみられたら医療機関の受診を検討してほしい

心房細動は不整脈の一つで、年齢を重ねるにしたがって発症する人が増える傾向のある病気です。加齢によって心臓の中にある左心房と肺とをつなぐ血管の継ぎ目の部分が不安定になることが心房細動の原因だと考えられています。

心臓が健康な状態であれば規則正しい電気信号のもとで心臓が動き、心臓から全身に血液が送られます。これに対して心房細動では異常な電気信号が消えないために心房が小刻みに震え続け、全身に送られるはずの血液が心臓の中に留まることになります。この血液はやがて血栓(血の塊)となり、何らかのきっかけで動脈に乗ると脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。こうした血栓を作らないように“血液をサラサラする薬”を服用すれば脳梗塞や心筋梗塞の予防につながります。しかし、この薬を服用すると出血が止まりにくくなりますので、処方には慎重な判断が求められます。

心房細動では、症状や患者さんの全身状態によって適切な治療法が選択されることが一般的です。早期に発見できれば薬物療法による治療効果が期待できますが、放っておいて慢性化してしまうと症状の改善が見込めなくなる恐れがあります。そのため、胸のあたりに不快感があったり「ドキドキする」といった自覚症状があったりする場合は、早めに医療機関を受診していただくとよいでしょう。

野中 晴彦 院長
西武入間病院
野中 晴彦 院長
入間市/野田/仏子駅
●内科 ●外科 ●循環器内科 ●小児科 ●泌尿器科
  • 腰椎椎間板ヘルニア

⽇常⽣活の意識で予防・椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアはぎっくり腰のような電撃痛から始まることが多い疾患です。椎間板の中⾝が外に⾶び出て神経を圧迫したり、⾶び出てきてしまったそのものが痛みを引き起こしています。1番の原因は体質です。椎間板ヘルニアを起こしやすい⼈、起こしにくい⼈がいるのです。椎間板ヘルニアを起こしやすい⼈は、⽼化などによって軟⾻組織である椎間板が痛んで炎症する椎間板変性を発症し、その弱っている椎間板の内側に⻲裂が⾛り、その⻲裂の部分からヘルニアが⾶び出しやすくなってくるのです。
治療法は、まず保存的治療から始めていきます。鎮痛薬を使い、リハビリなどを続けて治療をしていきます。それでも良くならない場合は、⼿術をして治療していくのが⼀般的な流れです。腰が曲がった状態で重いものを持ち上げるなど、負担がかかるような動きが椎間板ヘルニアを引き起こすきっかけになるため、予防するには腰を曲げないよう気をつけることが⼤切です。また、座る姿勢も注意してください。背筋を伸ばし、きちんとした座り⽅をすることで予防になります。

簑輪 忠明 院長
ILC国際腰痛クリニック東京
簑輪 忠明 院長
港区/港南/品川駅
●整形外科
  • 急性虫垂炎(盲腸)

ストレス社会に潜む、虫垂炎

虫垂炎の原因ははっきりとはわかっていないのが現状です。おそらく、過度のストレスや過労であろうと言われています。虫垂というのは腹部の右下にありますが、最初の症状としては胃の痛みなど、上腹部に痛みを訴えて来院される方が多い印象です。内臓の痛みというのは、実に不思議なもので、全く違う部位に痛みを感じることがあるのです。例えば、胆嚢炎を起こした患者さんで右肩や歯に痛みを感じるという方がいらっしゃいました。虫垂炎の場合は主に腹痛で、その痛みが今まで感じたことのない痛さで、吐き気も出てきます。そのうちに痛みは右下へ集中し、熱も上がってくるといった経過を辿ります。治療法としてはまず抗生剤を使います。医療も進歩し、良い抗生剤も出ているので、3人に2人くらいは抗生物質を点滴をして治療が終了します。ただ、この場合は根本を取り除いたわけではないので再発の可能性があります。そういう場合は手術を行います。今は全身麻酔をして腹腔鏡手術を行うことが多いと思います。とはいえ、抗生剤で抑えることができるので昔に比べて手術する頻度は少なくなったように感じます。
予防には、とにかく疲れやストレスを溜めないということが大切です。

杉浦 敏之 理事長
杉浦医院
杉浦 敏之 理事長
川口市/本町/川口駅
●内科 ●外科 ●消化器内科 ●循環器内科
  • 膵臓がん[膵がん]

適切な診断によって早期発見できれば「膵臓がん」も怖くない

膵臓がんは世界的に増加傾向にあり、近々日本のがん死亡数でも胃癌を抜いて第3位になる見込みです。「みつかったらほぼ治らない病気」「怖い病気」として認識している方も多いでしょう。実際に膵臓がんは全てのがんの中でも生存率がもっとも悪く、膵臓がんが見つかると同時に余命宣告されることも少なくありません。理由としては膵臓がんが早期発見しにくいこと、医学が進歩した現在においても治療成績の大きな向上がみられないことなどが挙げられます。

しかし、膵臓がんは早期に発見できれば決して治せない病気ではありません。初期には目立った症状が現れません。また、頻度の多いがんでもないので、全国民が毎年膵臓のくわしい検査をすべきとも言われておりません。
まずは全国民が必ず1年に1度腹部超音波検査(腹部エコー)を受けることです。そのうえで、リスク因子のある方はMRI(MRCP)、超音波内視鏡検査(膵臓カメラ)も受けていただきたいです。家族や親類に膵臓がん患者さんがいる、膵のう胞が指摘された、糖尿病が悪化した、糖尿病になった……など心当たりのある方はぜひご検討ください。

谷口 孝伸 院長
立川髙島屋S.C.大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック
谷口 孝伸 院長
立川市/曙町/立川駅
●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●肝臓内科 ●肛門内科 ●消化器内科 ●内科
  • 廃用症候群

バランスのよい食事と適度な運動に加えて、心が躍る「生きがい」を見つけてほしい

廃用症候群とは、筋力が衰えるのにしたがって全身の機能が低下した状態のことをいいます。
何らかの病気によって長期にわたり安静状態にあった場合に筋肉量や体の機能が低下して生じるもので、高齢の方に多くみられるのが特徴です。
人間の筋肉量は20歳頃をピークに徐々に低下するとされ、70歳ではピーク時の約半分になるといわれます。筋力が低下するのは当たり前のことと言えますが、放っておくと歩行が困難になって転倒や骨折のリスクが高まったり、嚥下(ものを飲み込むこと)機能が低下して誤嚥性肺炎を起こしたりします。いずれの場合も入院が長引けば寝たきり状態になる恐れがあるため注意が必要です。

廃用症候群は高齢者が「要介護」となる大きな要因となっていますが、今のところ効果的な治療法は確立されていません。そのため何よりも大切になるのは、廃用症候群にならないため予防対策です。毎日の食事でたんぱく質をはじめとした栄養をバランスよく取ること、適度な運動を心がけること、さらに日々の暮らしが楽しくなるような「生きがい」を見つけるといいでしょう。

大城 堅一 院長
ねりま西クリニック
大城 堅一 院長
練馬区/大泉町/大泉学園駅
●整形外科 ●内科 ●皮膚科 ●リハビリテーション科 ●リウマチ科 ●循環器内科 ●呼吸器内科 ●訪問診療
  • 潰瘍性大腸炎

根治的な治療法はないが、コントロールすることは十分に可能

潰瘍性大腸炎とクローン病は発生部位や症状に差異はありますが、共通する症状として腹痛症状が挙げられ、下痢などの便通異常、さらに血便などが見られます。特徴的なのは慢性的な経過が見られることで、病歴から疾患の有無を疑うことも重要です。
寛解期と言いますが、この疾患を持つ方の9割以上が軽症から中等症の方々であり、お薬を有効に用いることで一般の方とほとんど変わらない生活を送ることが可能です。その一方、排便の回数が増えてくると日常生活を送ることがままならなくなります。排便の増加によって睡眠も満足にとることができなくなりますし、食事によって憎悪する特徴があり、食事もなかなか摂ることができず、徐々に衰弱していきます。
原因を含め、疾患の全貌が明らかになっていないゆえに厚生労働省の定める指定難病となっているわけであり、未だ根治的な治療法はありません。しかし、患者数が非常に多いこともあり、毎年有効なお薬が出てきています。その意味では、これから光が見えてくる分野とも言えます。

原 雅樹 院長
たまプラーザはら内科・消化器クリニック
原 雅樹 院長
横浜市青葉区/新石川/たまプラーザ駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科
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