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むし歯[う蝕・カリエス](ムシバ)の原因

歯の表面にできる白くネバネバした物質をプラーク(歯垢)といい、このプラーク中の細菌が放出する酸によって歯のエナメル質が溶ける現象を虫歯(う蝕症)と呼ぶ。

むし歯[う蝕・カリエス](ムシバ)の症状

虫歯を放置しておくと、慢性的な頭痛をともなうことがある。

むし歯[う蝕・カリエス](ムシバ)の治療

進行の度合いによって適切な処置が必要になる。程度が重くなれば抜歯する以外に方法はないため、予防を心掛けることが大切。
受診科目
歯科

この病気について16人の医師の見解があります。

歯科医師から聞いた
むし歯[う蝕・カリエス]の対処(治療)方法

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虫歯の原因は体質だった!適切な治療で削らない虫歯治療を目指す

「歯磨きしないと虫歯になるよ」
子供の頃、言われたことがあるかも知れません。日本では幼い頃から歯磨きを習慣づけるためによく言われることですね。「歯磨きで虫歯予防できる」というのは日本では昔から言われていることです。

ですが、最近わかっていることとして、虫歯になりやすいorなりにくい、というのは「体質」によるところが大きいんですね。太りやすいor太りにくいという体質があるのと同じです。

太りやすい人はカロリーに気をつけるし、なかなか太れない人は運動や筋トレを頑張っていますよね。それと同じで、あまり歯磨きしなくても虫歯にならない人と、頑張って歯磨きしているのに虫歯になってしまう人がいます。だからといって歯磨きをしなくてもいい、ということではなくて、ちゃんと歯磨きをするのは大切です。ただ、誰もが同じ方法で虫歯予防ができるかと言うと、そうではないということ。虫歯予防についても自分の体質を知って、正しく虫歯予防をしていくことが大切ですね。

また、虫歯の治療方法についても日本の歯科医療というのはまだまだ削る治療が多い。同じ虫歯の治療だとしても、欧米ならば削らない治療が選択される場面で、日本では「治療の6割が歯を削る」という選択がされています。欧米の場合は初期の頃の虫歯で削る必要が無いものについては削らずに残しています。
そもそも、虫歯が進行しなければ歯を削る必要がないんです。例えば、がんの場合であっても良性の場合だったら手術しないで薬で治療するじゃないですか。虫歯もそれと同じです。

虫歯診療については、ひとくくりに虫歯=削るという大まかな治療から、ちゃんと削るタイミングを評価してから『削る必要があるのか』を適切に判断して治療していく、という方向に変わりつつありますね。

宮崎 啓 院長
南浦和歯科
宮崎 啓 院長
さいたま市南区/文蔵/南浦和駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

定期的な検診とブラッシングにより初期の虫歯から予防していく

口の中にあるミュータンス菌は、食べかすを食べて酸を出して歯を脱灰します。ベタベタと粘着度が高いバイオフィルムが作られ、口の中の菌が歯の表面に住み着きやすい状態にします。すると、口の中がだんだん酸性になり、虫歯になりやすくなります。また、歯と歯の間や咬み合わせが虫歯になりやすい部分です。そのため、咬み合わせが悪いと食べかすが詰まり、虫歯になりやすくなります。
症状として、痛みが出たときは神経に近い部分が蝕まれていると考えられます。初期症状には気付かないことが難しいですが、象牙質を超えると痛みが出たり染みたりします。虫歯の症状に気付くためには、定期的な検診とクリーニングが必要です。
治療としては初期の小さい虫歯の場合は、唾液の緩衝作用や再石灰化で虫歯が元に戻ることもあります。子どもであれば、おやつや間食の仕方を指導していきます。おやつは時間を決めて食べることが大切です。口の中に酸が発生してから、再石灰化するまで時間がかかるため、その間は食べることはせずに歯を磨くことで小さい虫歯を治します。初期の虫歯を放置すると、虫歯がどんどん大きくなります。痛みが出た場合は進行しているため、神経を抜くこともあれば温存させる場合もあります。
予防として一番大切なことは歯ブラシをしっかりと行い、自分で磨けていることを確認することです。ブラッシングは、鏡を見ながら歯を磨いた方が良いです。自分の磨きにくい部位を把握したり、食べ物がつまるならフロスや歯間ブラシを使ったりすることがおすすめです。

朝霧 志保 院長
大和田駅前朝霧歯科クリニック
朝霧 志保 院長
さいたま市見沼区/大和田町/大和田駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

むし歯は「歯磨きだけ」では完璧に防げない?!

むし歯も歯周病も「細菌」による感染症です。予防対策として「細菌をコントロールすること」が大切です。二次的要因として甘いものをたくさん食べる、ストレスフルな生活習慣、食生活が乱れていることも関係しています。

細菌をコントロールするには、基本は「歯ブラシ」です。歯ブラシが得意な人や不得意な人もいるため、細菌の性質を変えてあげます。そのため「キシリトール」を取ること、「フッ素」で歯を強くして、細菌を殺菌するといった、歯ブラシ1本だけに頼るのではなく、「薬液」をつかいながら細菌をターゲットにして攻める方法です。または「電動歯ブラシ」を取り入れ、清掃効率を上げることも大事です。

さらに、歯科医院で「定期健診」を行うことも欠かせません。自分ができないことを歯医者さんでケアして改善してもらいます。特に「バイオフィルム」と呼ばれるばい菌がつくりあげた「膜」があるのですが、これは自分の歯ブラシだけでは除去が難しいため、歯医者さんで膜をはがし落としてもらいましょう。理想をいえば3ケ月に1回リセットすること。それは台所の「黒ずみ」と同じ感覚で、落とすために歯医者に通ってほしいですね。特に黒ずみができるときというのは、細菌が悪さをするときです。歯並びの悪い人や歯磨きが上手ではなかったり、不健康な食生活であったりするともう少し頻度が必要になります。

大原 庸子 院長
下高井戸パール歯科クリニック・世田谷
大原 庸子 院長
世田谷区/赤堤/下高井戸駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

初回の虫歯に対する精密な治療によって神経を温存できる

虫歯治療を何度か行うと、神経を抜く「根管治療」を行うことになります。根管治療は、虫歯治療の最後に行き着く治療です。奥歯の根管治療に関していうと、治療がうまくいかない場合は根の先に、膿のような病変を来すことがあります。奥歯の場合は、70%程度の病変発症リスクがあると言われています。神経を抜く場合、このような病変が発症するリスクが高まるでしょう。そこで、神経を抜く治療を行うのであれば、マイクロスコープ治療を行うことがベストです。ただし、神経を取ることは様々なリスクが高まります。場合によっては神経を抜きますが、温存療法も近年は可能になりました。自分の歯をより多く残す選択肢の一つとして、神経を取るか温存するか診断していきます。まずは、いかに神経を取らずに済むのか考えることがポイントとなるでしょう。1回目、2回目とった最初の虫歯治療において、精密な治療を行うことで歯が長持ちすると考えられます。つまり、虫歯治療で大切なことは最初から全力で治療を行うことであると言えるでしょう。

松田 敦至 院長
坂詰歯科医院
松田 敦至 院長
行田市/中央/行田市駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

副鼻腔炎につながる恐れも。早い治療と適切なブラッシングを

私たちがよく耳にする虫歯という症状ですが、これは菌が出す酸によって歯が溶かされていく病気です。この虫歯の原因はたくさんあり、歯がうまく磨けていない、日常生活の乱れ、生活リズムや環境などが挙げられます。虫歯は進行すると、歯そのものに穴が空いてしまいます。さらにひどい場合は、副鼻腔炎といって副鼻腔にも菌の感染を及ぼしてしまうこともあります。炎症が大きくなると顎の皮膚の表皮に膿が出てくることもありますね。虫歯の対処法としては、まずはできるだけ早く治療をすること。虫歯にならないために患者さんご自身でのケアというと、やはり歯のブラッシングをしっかりすることですね。あとはリンス剤で口をゆすぐなども有効です。歯は人によって歯並びも生え方も本数も違いますので、歯の磨き方にも決まった正解というものがないんです。人それぞれに合わせたブラッシングをすべきです。なかなか歯磨きについて教わる機会がないと思いますが、かかりつけの歯科や予防歯科などで歯磨きの指導をしてもらうのが望ましいですね。

山地 茉莉子 院長
鶴見駅前デンタルオフィス
山地 茉莉子 院長
横浜市鶴見区/豊岡町/鶴見駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科

子どものむし歯は食後の歯磨きを習慣化し、月に一度クリーニングを

むし歯とは口内の細菌による感染症です。もともと口内には虫歯を作る菌がいて、これをゼロにするのは事実上不可能です。しかしゼロにできなくとも、むし歯菌は減らすことはできます。むし歯菌の餌になる糖分をできるだけ歯に残さないこと、歯を強くすることが大事です。それにはやはり、しっかりと歯磨きをすることが何より大切です。しかし小さなお子さんが自分でやるとどうしても磨き残しがあり、かといって親御さんが毎日歯を磨いてあげるのも難しいものです。ご家庭では「食事の後は歯磨きをするんだよ」というしつけからスタートして習慣化していくこと。磨き残しに関しては、月に一度クリニックで徹底したクリーニングをしていただければ基本的にむし歯はそれで防げます。歯を強くすることに関しては、予防歯科でフッ素を塗布してもらうことや、ご家庭でフッ素のジェル薬品を使っていただくことも十分効果があります。甘いものを食べるのは全くだめというわけではないです。例えば夜寝る前に食べて、そのまま歯磨きをせずに寝てしまうのは寝ている間に菌が増えてるのが問題になる訳です。なので甘いものを楽しんだあとは歯を磨く、これを習慣化することが肝要です。

村田 和久 院長
ゆずり葉歯科
村田 和久 院長
桶川市/下日出谷/桶川駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

食生活や生活習慣がリスクを高める、虫歯

虫歯の原因は、順位付けをすると1位:食生活、2位:唾液、3位:噛み合わせ、4位:磨き方、5位:プラークコントロールに分かれます。当たり前のことですが、虫歯は口から物食べないと虫歯になりません。食べることで初めて虫歯になります。というわけで、食生活が原因の1位になるというわけです。食事をすると歯は溶けると同時に回復を繰り返しているのをご存知ですか?口の中は常にPH7.0の中性を保っていますが、口に食べ物を入れた瞬間に虫歯菌が酸を出し、口の中が酸性に傾きます。PH5.5以下になると歯が溶け出すのですが、なんとそのスピードは食べ物を口に入れてたったの1、2分です。その後1時間ほどすると唾液が出てきて口の中のPHを中性に戻しながら歯が回復していきます。これが食事をした際の口の中の一連の流れです。私たちの歯は食事をするたびに、溶け出すのと回復を繰り返しているというわけです。
これを踏まえた上で、虫歯にならないために注意したいポイントは”回数”と”時間”です。
まず回数。食事の回数が多くなると歯が回復する段階が来る前にまた歯が溶け出してしまうのです。ずっと飲み物を飲んでいるのも歯が溶け出す時間が長くなってしまい、歯の回復する時間が追いつきません。このように、歯が溶ける時間と回復する時間のバランスが崩れると虫歯になってしまうのです。
次に時間。歯は唾液が出てきて初めて回復しますが、1日の中で唾液がでなくなる時間があるんです。それが、寝ている時間です。この時は唾液が出ないので、歯が回復するのに時間がかかってしまいます。歯磨きをすれば大丈夫だろうと思われるかもしれませんが、寝る直前に食事をしてしまったら、歯磨きでは防ぐことは難しいのです。食後1時間経って唾液が出ていることが大切なのです。ですので、寝る1時間前の飲食は控えてください。2つのポイントに加えて覚えておきたいのが、虫歯をつくる能力が食べ物によって異なるということです。りんご、キャラメル、チョコレートのそれぞれの能力を数値化すると、4:640:640になるという論文が発表されています。これは、”糖の量×口腔内に留まる粘着質”によって計算されています。このように食べるものでも虫歯になる確率が変わってくるのでぜひ覚えておいてください。

南 博輝 先生
みずほ台駅ナカ歯科・矯正歯科
南 博輝 先生
富士見市/東みずほ台/みずほ台駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

むし歯は予防できるもの。食生活を整えるとともに鼻呼吸などを心がけて

むし歯の原因には細菌や歯質などがあるとされていますが、私は「食べ物」の影響がもっとも大きいと考えています。これは野生に生きる動物たちにむし歯がみられないことからも明らかであり、自然のものを食べていればむし歯にならないと言えるでしょう。つまり、むし歯にならないためには「食べ物を整える」ことが大事なのです。

たとえば「甘いものを食べたい」と考えて、お皿の上のチョコレートケーキを食べたとしましょう。このとき、食べ終わったお皿は洗剤をつけて洗わないときれいになりませんが、これはチョコレートケーキを食べた後の歯も同じです。一方で、同じ甘いものでもリンゴなどの果物であれば、簡単に水で洗い流すことができるでしょう。このように汚れを落としてむし歯を予防するためには食生活はとても重要なものであり、当院はそこを大切にしています。また、食べることは生きることと言われるように、身体をつくるのも食べ物です。全身健康を守っていくためにも、食生活を見直していきたいですね。

使い終わったお皿を水につけておくと簡単に汚れが落ちるように、お口の中を清潔に保つには「唾液」が十分に分泌されている必要があります。唾液の分泌を促すためには、適度にリラックスした状態で鼻呼吸を心がけることが大事です。お口の病気を遠ざけるためにも(1)舌が上顎にくっついている(2)きちんと口を閉じている(3)上と下の歯に隙間ができている――ことを意識して、正常なポジショニングを身につけていただくとよいでしょう。

渡辺 勝 院長
わたなべ歯科
渡辺 勝 院長
春日部市/中央/春日部駅
●歯科 ●小児歯科

”削らない”の選択で⾍⻭から⼤切な⻭を守っていく

⾍⻭は噛み砕いて言うと、”⻭・バイ菌・バイ菌の餌・時間”の4つの条件が重なって出来るものです。昔は⻭磨きをしないで⽢いものばかり⾷べていた時代があったので、当時は沢⼭⾍⻭の患者様がいました。ただ、最近では⾍⻭が出来るメカニズムがわかってきていたり、フッ素⼊りの⻭磨き粉が普及して⻭の質が強くなったりしてきているので、昔よりは⾍⻭の患者さんは極端に少なくなりました。ただ、⾍⻭の患者さんが多かったのは⻭磨きの習慣だけではなく、”⻭科医の治療の⽅針”も⾍⻭の患者さんを増やすきっかけを作っていたんです。 昔は、⾍⻭が出来たらすぐに⻭を削って、詰め物を詰めるというのが主な治療法でした。しかし、⻭を削るとそこに無数のヒビが⼊り、詰め物をしてもそのつなぎ⽬やヒビからま た⾍⻭になってしまうというのが近年わかってきたのです。昔の治療⽅針は、”⾍⻭になっ て削る→ヒビからまた⾍⻭ができる→さらに⼤きな詰め物が必要になる→神経をとって被 せ物をする→被せる歯が再度虫歯になってしまったら⻭を抜く”という負のスパイラルですね。 しかし、削ることで新たな⾍⻭が出来るというのがわかってきたために、現在では⾍⻭= ⻭を削るという治療法が正解ではなくなってきています。⾍⻭であってもそのまま経過観察という選択をする⻭科医も増えてきているんです。例えば癌であっても、すぐに⼿術を せずに何年か経ってから⼿術をするということがありますよね。⾍⻭の場合もそのような 考え⽅に変わってきています。ですから、最近の学校の検診では⾍⻭の有無だけをチェク して、かかりつけの⻭科医が治療をするかどうか決めるという流れになってきているのです。⾍⻭であっても進⾏してないケースも多くあるので、必ずしも⾍⻭が⾒つかったから といって削るわけではありません。もちろん、進⾏性のものであれば治療していきます。 ただ、削ったことでヒビが⼊って状態がさらに悪化することもありますので注意が必要で す。なので、私はあえて”早期発⾒・早期治療しない”という⽅針で、それよりも⾍⻭にな らないように予防に⼒を⼊れるべきだと患者さんにお伝えしています。毎⽇の⻭磨きでブ ラッシングしにくいところは誰しもあると思いますので、そういった場所は定期的に通院 してぜひクリーニングをしてもらいたいと思います。

佐伯 永 院長
佐伯歯科クリニック
佐伯 永 院長
幸手市/中/幸手駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科

正解を知り、出来ることから始めていく

むし歯はむし歯でもここではお子さんのむし歯についてお話ししていきましょう。お子さんの場合、自身でコントロールができないというのが大人の虫歯と多く異なる点になります。
遺伝や糖質の摂取を含む生活習慣などが絡み合うことで虫歯ができてしまうのですが、そうならないよう、お母さんお父さんにしっかり管理していただく必要があります。では、実際に何をするかといえば、まずは食事の管理です。食べ物の種類もそうですし、お子さんの場合、間食の回数も重要です。さらにいえば、歯並び等も大きなリスク要因となりますので、歯が生える前から歯医者さんに相談することも有効になります。
教科書的なことをいえば、3歳まで一切、糖質を摂らないことが重要ということになります。とはいえ、「一切摂らない」ということをできる方は限られていると思いますし、神経質になりすぎて、日々のストレスがたまり、お母さんお父さんの生活が壊れてしまうのは一番懸念されることです。正解をしっかりと理解し、完璧ではなくとも、意識してそれに寄せていくことが重要になります。

甲田 智 院長
藤沢駅こう歯科 おとなとこどもの歯医者さん
甲田 智 院長
藤沢市/藤沢/藤沢駅
●歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科

むし歯予防は、酸の存在にに注目が集まってきている

むし歯の病態は、虫歯菌という細菌が糖分を摂取し、その排泄物である酸によって歯が溶けていくものです。現在は虫歯菌そのものよりも酸の存在が着目されるようになってきています。と言いますのも、お口の中が長く酸性の状態に置かれることにより、むし歯が進行してしまうと考えられているからです。その意味では、食生活習慣が大きく関係してきます。酸がよろしくないわけですので、炭酸飲料はむし歯予防という観点では好ましいものではありません。炭酸飲料に砂糖が入っていると、さらに良くない、ということになります。重要なのは、酸性の環境になってしまったお口の中の状態をいかに早く中性に持っていくかということで、それが現在のむし歯予防の考え方の根本となってきているのです。

むし歯予防ではフッ素が有効です。フッ素入りの歯みがき粉はよく見かけるようになりましたが、ここで問題になってくるのは、日本は、うがいをする文化、ということです。せっかくフッ素を取り入れても、それをきれいに洗い流してしまっては効果は望めません。お口の中にフッ素を残すことが重要な訳で、当院においてもうがいは少ないお水で1回だけ、とオススメしています。ちょっとしたことですが、それがむし歯の予防の第一歩になるのです。

植田 博歳 院長
鶴間駅前歯科クリニック
植田 博歳 院長
大和市/鶴間/鶴間駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
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