埋伏歯(マイフクシ)の原因
顎骨の大きさや歯の大きさ、歯数との不調和などにより、新しい歯が萌出するスペースがないために起こる。埋伏歯(マイフクシ)の症状
生え出す(萌出・ほうしゅつ)時期を2年以上過ぎても、生えてこない歯のこと。完全埋伏歯と不完全埋伏歯とに区別される。不完全埋伏歯は、歯髄炎や歯周組織の炎症を起こすことがある。埋伏歯(マイフクシ)の治療
症状がない場合は経過観察をすることが一般的。保存的方法として、萌出を阻害する原因を除去する処置をおこなったり、埋伏歯を矯正的に牽引する処置もおこなわれる。- 受診科目
- 歯科
- 歯科口腔外科
この病気について5人の医師の見解があります。
歯科医師から聞いた
埋伏歯の対処(治療)方法
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埋伏歯は早期の段階で対応することが大切
埋伏歯とは歯茎の中に埋まっている歯のことを表します。その程度に応じて完全埋伏歯や半埋伏歯、埋まっている歯の向きによって水平埋伏歯や逆性埋伏歯などと呼ばれます。歯胚と呼ばれる歯の種の向きが不正であったり、余分にあったり顎が小さいことで生えるスペースがなかったりということが原因として挙げられます。様々な部位で起こりますが、特に親知らずに多いという特徴があります。骨の中に完全に埋まっている埋伏歯は感染することがなく、大半の場合は大きな症状は出ません。ただし、歯並びに影響したり、隣接する歯を圧迫して吸収してしまったりする可能性があります。中途半端に歯茎に埋まっている場合は清掃しにくいため虫歯になりやすく、また周りの歯茎が細菌感染し痛みや腫れといった症状を引き起こす可能性が高まります。痛みや腫れといった症状がある場合や、他の歯に対し悪い影響を及ぼしている場合は抜歯の適応となります。隣接する歯が虫歯になってしまったり、繰り返し痛みが出てしまうこともあるため、症状がある場合はできるかぎり早期の段階で対応することが大切になります。
予防としては、歯科への定期受診や画像検査を受けることです。歯の生え方は人それぞれであり、まずはお口の状態を自分で把握することが大切です。埋伏歯であれば全て抜く必要があるというわけではありません。この先、悪さをする可能性があると判断した場合は、早期に処置が必要となるため、かかりつけ医と相談しながら治療方針を決めていきましょう。