アクロコルドンの原因・症状とは?
【受診科目】
- 皮膚科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
アクロコルドンの原因・症状・治療方法
2件中 1 ~2 件を表示
気になる「首のいぼ」は簡単な処置で取り除くことが可能
年齢を重ねるうちに生じることの多い「首のいぼ」は、「アクロコルドン」という良性腫瘍であることがほとんどです。痛みやかゆみは伴わず、「見た目が気になる」こと以外に特に症状はありません。アクロコルドンの治療法は、大きさや根の深さによって異なりますが、麻酔テープや麻酔クリームを使用した後にハサミやレーザーで除去する方法が一般的です。
アクロコルドンができる原因ははっきり分かっていませんが、紫外線が影響している可能性が考えられています。日焼け止めクリームなどを使用する際は、首のほうまで薬剤を塗ることで一定の予防効果が期待できるでしょう。
Crystal Beauty Clinic
田中 祐子 院長
- 目黒区/原町/西小山駅
- 皮膚科 ●脳神経外科 ●産婦人科 ●婦人科
自分で無理に取ろうとすると、感染や炎症、出血のリスクが
アクロコルドンは、「スキンタッグ」や「軟性線維腫」とも呼ばれる、皮膚にできる良性の小さなできもの、いぼです。
肌色から褐色まで様々な色調で、直径数ミリ程度のドーム状や、根元が細い茎のようになった(有茎性)形をしています。首、脇の下、胸元、まぶたなど、皮膚の柔らかい部分や摩擦が多い場所にできやすいです。通常は痛みやかゆみはありませんが、衣類やアクセサリーとの摩擦によって痛みが生じたり、炎症を起こしたりすることがあります。正確な原因は完全には解明されていませんが、加齢や摩擦、遺伝的要因、肥満や糖尿病などの要因が関係していると考えられています。アクロコルドンは悪性腫瘍ではなく、放置しても健康上の問題はありません。ただし、見た目が気になる場合や、摩擦で痛みが生じる場合には除去を検討することがあります。
アクロコルドンの治療は、基本的に整容的な目的で行われます。ご自身で無理に取ろうとすると、感染や炎症、出血のリスクがあるため、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。
当院での主な治療方法は ①液体窒素による冷凍凝固療法(保険診療)、②電気メスによる切除(自費診療)です。①液体窒素による冷凍凝固療法は-196℃の液体窒素を綿棒やピンセットに染み込ませて患部に当て、凍結させて細胞を壊死させます。保険適用となる一般的な治療法です。施術時に痛みを感じることがありますが、数日から1週間程度でかさぶたになって自然に剥がれ落ちます。複数回通院が必要な場合があります。治療後に炎症後色素沈着(シミ)が残ることがありますが、半年から1年で薄くなることが多いです。アクロコルドンの数が少ない場合に適しています。②電気メスによる切除は表面麻酔で疼痛を緩和し、電気メスで根本から切除する方法です。自費診療となりますが、1回で取り切ることができ通院回数も少なく、液体窒素に比べ色素沈着のリスクが少なく済みます。アクロコルドンの数が多い場合に適しています。
詳細、適応についてはご相談ください。
ちなつスキンクリニック
松本 千夏 院長
- 世田谷区/経堂/経堂駅
- 皮膚科 ●小児皮膚科 ●美容皮膚科 ●アレルギー科