アルツハイマー型認知症の原因・症状とは?

アルツハイマー型認知症(アルツハイマーガタニンチショウ)の原因

多くは初老期に発症する。大脳の変性疾患であり、大脳が萎縮する病気。原因は明らかになっていないが、β-たんぱくの代謝異常が大脳の変性を進めるのではないかという説がある。

アルツハイマー型認知症(アルツハイマーガタニンチショウ)の症状

物忘れがひどい、記憶が混乱する(記憶障害)、日時や自分のいる場所・相手がわからない(失見当識)、失語障害や歩行障害など。

アルツハイマー型認知症(アルツハイマーガタニンチショウ)の治療

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬やメマンチンなどの薬物療法が使用される。そのほか、抗うつ薬や抗精神病薬が処方される。

【受診科目】

  • 精神科
  • 脳神経内科

3人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
アルツハイマー型認知症の原因・症状・治療方法

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生活習慣病を予防することが認知症の発症リスクを下げる

認知症の発症リスクとして最も高いのは加齢ですが、生活習慣の悪化により脳の血管に大きく影響を与えることも考えられます。症状には、忘れっぽいが多く、他には同じことを何度も言ったり探し物が増えたりといったものがあります。季節にそぐわない服装をしていることもあり、これらの症状がある場合は要注意です。
認知症予防として大切にしたいことは、生活習慣病の予防です。高血圧や糖尿病、脂質異常症の場合は、悪化しないように改善させます。主に、40~50歳頃から管理していく必要があり、認知症予防を身近に感じて欲しいですね。内科も認知症もトータルで予防し、運動や楽しいい趣味なども見つけて、誰かと楽しく生活して欲しいですね。

里村 元 副院長

里村医院

里村 元 副院長

  • さいたま市北区/植竹町/北大宮駅
  • 内科 ●小児科 ●皮膚科

新薬「レカネマブ」の登場により、治療の可能性が広がるアルツハイマー型認知症

「もの忘れ」は誰の身にも起こり得ることで、忘れっぽいからといって全ての方が認知症であるとは限りません。もの忘れが加齢に伴う生理的なものであるか、病的な変化であるのか……。きちんとした診断を受けるためには、日本認知症学会専門医がいる医療機関を受診していただく必要があります。

2023年12月には「アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の進行抑制」を効能・効果とした新薬「レカネマブ」が保険承認され、認知症治療の可能性が広がってきています。軽度認知障害に分類された場合でも、この薬を適切に使用することによって認知機能低下を抑制することが期待できます。このような患者さんにとって有益な情報を積極的に発信していくことも、医師としての自分の使命だと考えています。

矢﨑 俊二 院長

ふちのべ内科クリニック

矢﨑 俊二 院長

  • 相模原市中央区/共和/淵野辺駅
  • 内科 ●老年内科 ●脳神経内科

気づいた時点での生活習慣のケアなどが重要に

現在の日本は言うまでもなく、超高齢化社会でありアルツハイマー病型認知症の患者は増え続けています。症状として、「今朝の食事の内容」や「本日の予定」などを忘れてしまう、記憶障害が初期の症状として現れます。より進行すると、「歯磨きの仕方がわからなくなる」「服の着方がわからなくなる」といった、遂行機能障害などもみられます。さらに、怒りっぽくなる、意欲がなくなる、不安感が増してそわそわと落ち着かなくなる、大声、徘徊といった感情面や行動の変化も現れます。特にこのような症状はまわりの家族の方も苦労されると思います。認知症は進行性の疾患ですので残念ながら、認知機能低下を改善させる方法はなく、気付いた時点での生活習慣のケアなどが重要になってきます。規則正しい食事、睡眠、運動はさることながら、趣味を楽しんだり、まわりの人とのコミュニケーションを取ったりすることが、本人の充実感を増させ、認知症の進行を予防できます。必要に応じて、認知機能低下を抑える薬もございますので、まずは病院を受診し、血液検査や画像検査などの検査を受けた上でご相談いただきたいと思います。

田中 有咲 院長

Ariメンタルクリニック

田中 有咲 院長

  • 大田区/蒲田/蒲田駅
  • 心療内科 ●精神科
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