アルツハイマー型認知症の原因・症状とは?
アルツハイマー型認知症(アルツハイマーガタニンチショウ)の原因
多くは初老期に発症する。大脳の変性疾患であり、大脳が萎縮する病気。原因は明らかになっていないが、β-たんぱくの代謝異常が大脳の変性を進めるのではないかという説がある。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマーガタニンチショウ)の症状
物忘れがひどい、記憶が混乱する(記憶障害)、日時や自分のいる場所・相手がわからない(失見当識)、失語障害や歩行障害など。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマーガタニンチショウ)の治療
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬やメマンチンなどの薬物療法が使用される。そのほか、抗うつ薬や抗精神病薬が処方される。
【受診科目】
- 精神科
- 脳神経内科
※4人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
アルツハイマー型認知症の原因・症状・治療方法
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生活習慣病を予防することが認知症の発症リスクを下げる
認知症の発症リスクとして最も高いのは加齢ですが、生活習慣の悪化により脳の血管に大きく影響を与えることも考えられます。症状には、忘れっぽいが多く、他には同じことを何度も言ったり探し物が増えたりといったものがあります。季節にそぐわない服装をしていることもあり、これらの症状がある場合は要注意です。
認知症予防として大切にしたいことは、生活習慣病の予防です。高血圧や糖尿病、脂質異常症の場合は、悪化しないように改善させます。主に、40~50歳頃から管理していく必要があり、認知症予防を身近に感じて欲しいですね。内科も認知症もトータルで予防し、運動や楽しいい趣味なども見つけて、誰かと楽しく生活して欲しいですね。
里村医院
里村 元 副院長
- さいたま市北区/植竹町/北大宮駅
- 内科 ●循環器内科 ●小児科 ●皮膚科 ●糖尿病内科 ●糖尿病・代謝内科 ●感染症内科 ●老年内科
「もの忘れ」を見過ごさないことが、早期治療につながる
認知症の中でもっとも患者数の多いアルツハイマー型認知症は、アミロイドβなどの異常なタンパク質が脳に蓄積し、神経細胞を傷つけることで発症すると考えられています。病状の進行に応じて、大きく初期・中期・末期の3つの段階に分けられ、それぞれの段階に応じた治療が行われます。
初期の段階では、最近の出来事を忘れやすくなるなどの短期記憶障害がみられることがあります。この時期は、ご本人はもちろん、周囲の方も認知症であることに気付きにくいケースが少なくありません。しかし、早期に診断がついた場合には、アミロイドβに作用する点滴治療などによって進行を抑えることが期待できます。
一方、病状が進行して中期・末期になると、日常生活への影響が大きくなり、治療の中心は症状を和らげたり、進行をゆるやかにしたりすることが主な目的になります。認知症もほかの病気と同じように、早期診断・早期治療が大切です。ご家族に気になる様子がみられたら、神経内科を専門とする医師に相談されることをおすすめします。
世田谷桜丘病院
久冨木原 健二 院長
- 世田谷区/桜丘/千歳船橋駅
- 内科 ●神経内科 ●人工透析内科 ●老年内科 ●呼吸器内科 ●泌尿器科
「進行を待つだけの病気」から「希望を持って共に生きる病気」へ
水面下で進行するアルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は多くの場合、明らかな症状が現れるずっと前から脳内で変化が起きています。巷でよく耳にする「同じことを何度も聞く」「道に迷う」といった症状は、実は病気がある程度進行した段階で見られるサインです。原因とされるタンパク質は、発症の10〜20年も前から無症状のまま脳に蓄積し始めます。このため、初期の段階では単なる「加齢による物忘れ」と見過ごされ、発見が遅れるケースも少なくありません。少しでも違和感があれば、まずはご自身の現在の状態を正しく評価・把握することが重要です。
専門的な精神科アプローチによる「BPSD」の改善
認知症治療において、ご本人やご家族を最も深く悩ませるのは、物忘れそのものよりも、不眠、強い不安や焦燥感、怒り、幻覚といった「BPSD(認知症に伴う行動・心理症状)」です。これらの症状に対して専門的な精神科薬物療法を適切に行い、お一人おひとりの状態に合わせて細やかにお薬を調整することで、混乱状態やBPSDは劇的に改善するケースが数多くあります。ご本人の心身の苦痛を取り除き、ご家族の介護負担を大きく減らすことは、穏やかな療養生活の第一歩となります。
生活習慣の改善による進行抑制
アルツハイマー型認知症の進行を穏やかにするためには、日々の生活環境を見直すことが極めて有効です。良質な睡眠をとること、ウォーキングなどの無理のない有酸素運動、バランスの取れた食事、そして人との会話や趣味による脳への刺激は、認知機能の維持に確実な効果をもたらします。さらに、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の適切な治療を並行して行うことで、ご自身の持つ力で病気の進行ペースを緩やかにしていくことが十分に可能です。
さくらひだまり訪問クリニック 東京埼玉院
加藤 久普 院長
- 北区/赤羽西/赤羽駅
- 精神科 ●心療内科 ●内科
気づいた時点での生活習慣のケアなどが重要に
現在の日本は言うまでもなく、超高齢化社会でありアルツハイマー病型認知症の患者は増え続けています。症状として、「今朝の食事の内容」や「本日の予定」などを忘れてしまう、記憶障害が初期の症状として現れます。より進行すると、「歯磨きの仕方がわからなくなる」「服の着方がわからなくなる」といった、遂行機能障害などもみられます。さらに、怒りっぽくなる、意欲がなくなる、不安感が増してそわそわと落ち着かなくなる、大声、徘徊といった感情面や行動の変化も現れます。特にこのような症状はまわりの家族の方も苦労されると思います。認知症は進行性の疾患ですので残念ながら、認知機能低下を改善させる方法はなく、気付いた時点での生活習慣のケアなどが重要になってきます。規則正しい食事、睡眠、運動はさることながら、趣味を楽しんだり、まわりの人とのコミュニケーションを取ったりすることが、本人の充実感を増させ、認知症の進行を予防できます。必要に応じて、認知機能低下を抑える薬もございますので、まずは病院を受診し、血液検査や画像検査などの検査を受けた上でご相談いただきたいと思います。
Ariメンタルクリニック
田中 有咲 院長
- 大田区/蒲田/蒲田駅
- 心療内科 ●精神科