歯ぎしり(ブラキシズム)(ハギシリ)の原因
歯ぎしりには3つのタイプがある。グラインディングは、一般的に歯ぎしりとして認識されているもので、無意識に上下の歯をすり合わせているもの。クレンチングは「噛み締め」ともいわれ、上下の歯を強く食いしばること。タッピングは歯をぶつけ合い、カチカチと鳴らす音を出すタイプ。原因としてストレスや歯並びなどがあげられているが、はっきりしたことはわかっていない。歯ぎしり(ブラキシズム)(ハギシリ)の症状
睡眠時、覚醒時を問わず無意識に歯と歯をすり合わせたり、噛み締めたりするもの。歯ぎしりが続くと歯や顎にダメージが蓄積し、詰め物の脱落、歯牙破裂、歯周病、顎関節症などの要因となる。歯ぎしり(ブラキシズム)(ハギシリ)の治療
タイプによって治療法や対処法は変わってくる。ナイトガード(マウスピース)の装着や認知行動療法などが有効とされ、現在も研究が続いている。- 受診科目
- 歯科
この病気について19人の医師の見解があります。
歯科医師から聞いた
歯ぎしり(ブラキシズム)の対処(治療)方法
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姿勢や咬み合わせの歪み、首や肩の緊張から起きる顎関節症が多い
顎関節症は、顎の雑音や痛みにより顎が開きづらくなるのに加え、歯ぎしり・食いしばりなどの様々な顎周りに生じる症状のことをいいます。これらの症状は、顎周りの筋肉や軟骨が緊張してロックされてしまう事でおこります。更に厄介なのが、顎関節症だと気づかれない場合が多いことです。その典型的な例が「歯が原因でない歯の痛み」です。「レントゲン検査で虫歯が見当たらず、痛みの原因の歯が特定できない」、「痛みが治ったり、痛む場所が変化する」などの症状がある場合、顎の不具合が歯の症状として出ている可能性が高いのです。また、顎の症状に加えて、頭痛や耳鳴り、めまい、舌の痛みなど原因不明の症状を伴う事が多く、不規則に様々な症状を示す事も特徴です。このように多岐にわたっている症状は、身体の姿勢のゆがみが、顎のずれ、つまり上下の歯の当たり方(咬み合わせ)のずれに影響することで、頭や首、顎周囲の筋肉の緊張が「コリ」として神経症状を出したり、関節が動きづらくさせたりしている事に関連しているのです。そのため、姿勢のゆがみを考慮せずに上下の歯を削っての調整やマウスピースの装着といった従来の治療法では症状の解消は難しいと言えます。
また、頭痛やめまい、耳鳴り、舌の痛みなどの原因不明の症状を抱えている場合、医科を受診している事も多いのですが、MRI・CT検査、血液検査、聴力検査などどれも正常を示すために、原因不明という診断が下されている、という点も重要なポイントです。鎮痛剤や抗うつ剤などの服用は症状を軽減するだけの対症療法ですから、症状原因の解消には繋がりません。上下の歯の咬み合わせがしっくりこない人だけでなく、医科での検査は正常なのに頭痛やめまいが起きやすい人などは顎関節症の可能性があります。
顎関節症を予防するには、姿勢をゆがませる要因をなくす事です。日頃の姿勢の癖・習慣が無意識のうちに姿勢だけでなく咬み合わせまで歪ませている事が多いので、注意が必要です。