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大岡 洋 院長

HIROSHI OOKA

ハーバード大学での臨床経験から得られた予防理論を実践。虫歯や歯周病で苦しむ人を減らすため、予防歯科の重要性を伝え続ける。
咬み合わせと姿勢の歪みに着目した、顎関節症の治療まで幅広い診療を提供する。

東京歯科大学卒業後、ハーバード大学歯学部・公衆衛生学部大学院修了。
(予防歯科学専攻)3代目院長として日々の診療に携わる傍ら、母校の東京歯科大学で非常勤講師として後進の指導にあたる。予防歯科を中心とした機能美を目指しながら、難易度の高い顎関節症の治療まで幅広く包括的な診療を行っている。

大岡 洋 院長

大岡 洋 院長

大岡歯科医院 目黒診療所

品川区/上大崎/目黒駅

  • ●歯科
  • ●小児歯科
  • ●歯科口腔外科

歯の治療は誰もが苦手なもの。口の中をキレイにすれば、歯の病気は予防できると知る

大岡 洋 院長

私は、祖父から歯科医師の家系で育ちましたが、周囲の期待に反して、歯科医師になる事には抵抗がありました。しかし進学先の選択を迫られていた高3の夏、祖父から「歯の詰め物は、奈良の大仏と同じ原理で歯型(鋳型)を用いなければ作れない」という話を聞き、歯科における「型取り」の技術が200年近く進歩していない事に衝撃を受けました。幼少期から歯型をとられるのがとても苦手で歯の治療で苦労してきた私は、これを機に多くの人が辛いと感じている歯の治療をなくしたいと考えて歯学部を目指すことに決めました。
ハーバード大学歯学部では、実際に治療に従事して、予防に対する意識の低い患者さんが意外に多い事に驚きました。「アメリカ人はキレイな白い歯や歯並びをしているから予防の意識が高いだろう」という渡米前に抱いていたアメリカ人へのイメージとは逆だったからです。そこで患者さんが自分の力で予防できるようにと試行錯誤でブラッシング指導を始めたことをきっかけに、公衆衛生学部で更に本格的に予防医学を学びました。予防医学の観点から、虫歯も歯周病も原因である「お口の汚れ」さえ効果的に取り除ければ予防できる事が明らかになっています。この事を皆さんに広めていきたいですね。

院内に行き渡る除菌水が、院内感染の予防だけでなく、神経を守る治療を可能に。

大岡 洋 院長

当院は、開放感のある診療スペースが特徴的です。歯科医院で靴を脱ぐことは、敷居が高く感じるだろうと思い、靴を履いたままでも気軽に治療が受けられるようにしています。それから、治療で使用する水にもこだわっています。院内の水路全体、診療台の治療機器に至るまで次亜塩素酸イオンを含んだPOICウォーターという除菌水を流しています。この除菌水は不純物を極力取り除いた食塩と超純水を電気分解して生成したものですから、安全性が高いものです。患者さんのお口の洗浄だけでなく、治療で生じる飛沫に含まれる細菌による院内感染から、患者さんだけでなくスタッフも守っています。また、私は歯や神経(歯髄)を抜かずに守る事を基本的な治療方針としています。それにはNd-YAG(ネオジウム・ヤグ)レーザーが欠かせません。特に、神経は1度失ったら戻せませんので、虫歯をできるだけ小さく取り除き、レーザーで歯を表面加工し、神経への刺激を抑えながら歯の再生を促すように治療を行っています。これは除菌水で治療している歯の内部まで清潔に保てるからこそ可能な処置なんです。更に、設備においては、三次元の歯科用CTの導入により、歯や骨の状態をより精密に診断できる事が特徴的です。アメリカ時代からマイクロルーペを用いて、複雑な処置を含めて全ての治療を行っています。尚、当院の治療は、セレック治療にも対応しております。これは、かつての私のように歯型を取られる事が苦痛だった患者さんには喜ばれる治療法です。
光学カメラで口内を撮影するだけで型取りを完了することができますし、セラミックの詰め物自体も短時間で作成できます。患者さんにとっては、治療の期間を短縮できることも魅力ですね。

納得できる治療を提供したい。患者さんの状況・要望を把握し、治療法の選択肢を提案

大岡 洋 院長

私は祖父の代から地域に根付いた歯科医院として、地域歯科医療に貢献したいと思っております。患者さんの悩みを解消してあげられる、安心して治療を受けていただく、そんな医療をご提供できるよう心がけています。
当院では、まず患者さんの現在の状況や要望についてお話をうかがい、治療に入る前に時間をかけて丁寧にカウンセリングを行います。そこでは、治療法において複数の選択肢がある事をご説明し、それぞれのメリット・デメリットをしっかりとお伝えしております。1つの治療法だけを提示し、強制することはありません。優先したい事、譲れない事は患者さんによって異なります。それを考慮して、患者さんにとってベストな方法を選択し、納得された上で治療に入りたいと思っております。

原因不明の症状を伴う難易度の高い顎関節症にも対応

当院は、顎関節症の治療にも力を入れております。治療の流れとしては、咬み合わせを診査する前に、まず姿勢の歪みを確認します。なぜ姿勢からなのかというと、体の構造上、姿勢の歪みが首に影響し、続いて顎の歪みに影響するからです。単純に上下の歯の接触を調整するだけでは、根本的な解決ができません。また、顎関節症だと気づかずに来院される患者さんも多くいらっしゃいます。例えば、レントゲン検査でも虫歯が見当たらず、痛みの原因の歯が特定できない、といった「歯が原因でない歯の痛み」が、実は顎関節症の症状の一つだったというケースも少なくありません。
様々な状況で肩や首の緊張が原因となり、たまたま歯の症状を出しているわけです。このような場合、症状のある歯をいくら治療しても痛みを解消できないのです。頭痛やめまい、耳鳴り、舌の痛みなどの不定愁訴は、歯の症状がない限り医科を受診される事が一般的ですが、MRI・CT、血液検査、聴力検査などどれも正常を示すために、原因不明の痛みとして鎮痛剤や抗うつ剤などの服用などの対症療法を余儀なくされてしまう事が多々あります。上下の歯の咬み合わせがしっくりこない人だけでなく、医科での検査は正常なのに頭痛やめまいが起きやすい人などは顎関節症の「予備軍」かもしれません。

これから受診される患者さんへ

当院は、スタッフが一丸となって予防に力を注いでいます。歯ブラシの詳しいやり方についての本も出版しています。一人ひとりに合ったブラッシングを徹底さえすれば、歯周病や虫歯を防げるという事を皆さんにお伝えしたいですね。あまり知られていませんが、歯肉・歯ぐきは、身体の中で唯一、老化しません。そもそも口は、食べ物が身体に入る最初の関門として高い免疫力を持っており、皮膚の約3倍のスピードで新しい細胞に入れ替わります。つまり、新陳代謝が活発なのです。このような歯肉の能力を活かせるようなケアを日頃から行えば、実年齢に関係なく一生、健康な歯肉でいられるのです。歯肉は血管の集まりであり、歯周病は血液循環が悪い状態だという事です。歯ブラシで歯肉をマッサージすると、血行が良くなります。歯肉の潜在能力を発揮できるようになり、それは歯を健康に保つことに繋がります。天然の歯に勝るものはありません。
歯周病は加齢現象だと諦めてしまうのは、もったいないですね。清潔にさえしていれば歯周病にはなりませんから。また歯周病になっていても、日頃のブラッシングを効果的に行うことで進行を止められます。当院では、ブラッシングやマッサージ方法を丁寧にお伝えしています。歯周病対策ができれば、虫歯予防にもつながります。患者さんにとって、一番いい治療法や予防法を一緒に考えてまいりましょう。ぜひ、お気軽に相談にいらしてください。

大岡 洋 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:テニス、ドライブ
  • 愛読書:歯科関連の本、ビジネス書
  • 好きな映画:コメディ系
  • 好きな音楽:サザンオールスターズ
  • 好きな場所:モルディブ、パラオ
  • 好きな言葉:初心忘るべからず

大岡 洋 院長から聞いた
『顎関節症』

姿勢や咬み合わせの歪み、首や肩の緊張から起きる顎関節症が多い

顎関節症は、顎の雑音や痛みにより顎が開きづらくなるのに加え、歯ぎしり・食いしばりなどの様々な顎周りに生じる症状のことをいいます。これらの症状は、顎周りの筋肉や軟骨が緊張してロックされてしまう事でおこります。更に厄介なのが、顎関節症だと気づかれない場合が多いことです。その典型的な例が「歯が原因でない歯の痛み」です。「レントゲン検査で虫歯が見当たらず、痛みの原因の歯が特定できない」、「痛みが治ったり、痛む場所が変化する」などの症状がある場合、顎の不具合が歯の症状として出ている可能性が高いのです。また、顎の症状に加えて、頭痛や耳鳴り、めまい、舌の痛みなど原因不明の症状を伴う事が多く、不規則に様々な症状を示す事も特徴です。このように多岐にわたっている症状は、身体の姿勢のゆがみが、顎のずれ、つまり上下の歯の当たり方(咬み合わせ)のずれに影響することで、頭や首、顎周囲の筋肉の緊張が「コリ」として神経症状を出したり、関節が動きづらくさせたりしている事に関連しているのです。そのため、姿勢のゆがみを考慮せずに上下の歯を削っての調整やマウスピースの装着といった従来の治療法では症状の解消は難しいと言えます。
また、頭痛やめまい、耳鳴り、舌の痛みなどの原因不明の症状を抱えている場合、医科を受診している事も多いのですが、MRI・CT検査、血液検査、聴力検査などどれも正常を示すために、原因不明という診断が下されている、という点も重要なポイントです。鎮痛剤や抗うつ剤などの服用は症状を軽減するだけの対症療法ですから、症状原因の解消には繋がりません。上下の歯の咬み合わせがしっくりこない人だけでなく、医科での検査は正常なのに頭痛やめまいが起きやすい人などは顎関節症の可能性があります。
顎関節症を予防するには、姿勢をゆがませる要因をなくす事です。日頃の姿勢の癖・習慣が無意識のうちに姿勢だけでなく咬み合わせまで歪ませている事が多いので、注意が必要です。

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