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久保 政勝 院長

MASAKATSU KUBO

お母さんとのコミュニケーションを大切に。一緒に考えてより良い治療を実現

東京慈恵会医科大学卒業。同大学附属柏病院の院長を長きにわたって務め、2013年に『葛西小児科』院長職を引き継ぐ(東京メトロ東西線「葛西駅」から徒歩7分)。

久保 政勝 院長

久保 政勝 院長

葛西小児科

江戸川区/東葛西/葛西駅

  • ●小児科

子ども達から元気をもらえるのが小児科の醍醐味

久保 政勝 院長

『葛西小児科』は、私の先輩が診療をおこなっていたクリニックです。その先輩が亡くなり、私が大学を辞して跡を継いだのが、2013年のことになります。

そもそも子供の頃の私は、体育の先生になりたいと思っていました。というのも、得意なものが体育しかなかったからですが(笑)、逆に考えると、確たる目標がなかったということかもしれません。他の兄弟は明確な目標がありましたから、私とは違う道を進んだわけですけれど、最も個性に乏しかった私が、父と同じ職業を目指すという結果となったのです。
小児科を選んだのは、その父の影響によるところが大きいでしょう。若い時分は当直も多く、24時間営業で、寝る間もないくらい忙しい日々を送っていました。とはいえ、その生活を大変に思うことは、不思議とありませんでしたね。それはやはり、日々の診療の中で子ども達から膨大なエネルギーをもらっていたからでしょう。私は院長として経営にも携わってきたから実感としてわかるのですが、子どもの泣き声が聞こえない病院というのは、それはもう活気がないものですよ。
私の個人的な思いですが、職業の中で最も素晴らしいのは、教育者だと思っています。私が大学に残ったのも、後進を育てることにやりがいを見出した部分もあったのですが、小児科自体、お子さんの成長を見守っていくという点において、非常に尊く、ありがたい職業だと思っています。

話しやすい、聞き上手な医者を目指して

久保 政勝 院長

小児科は、子どもの目線で見ることが大切です。ですから私が診察する時は、常に子どもと目線を同じ高さにしておこなっています。アイコンタクトというのは非常に大事なものです。とはいえ、子どもは元来人見知りなものですから、じっと見続けてはいけないのが難しいところですがね(苦笑)。
こちらから話しかけるにしても、一方的なのはよくありません。小児科はその子に合った方法は何かということを一緒に考える仕事ですから、お母さん方が話しやすい雰囲気を作るということが大切です。とにかく、聞上手であれ、ということですね。お母さんの話をしっかり聞いて、その上で、しっかり伝わるよう話すことが求められます。どれだけ大層なことを言っても、それが伝わらないことには意味がありません。相手が理解して初めて、医療は成立するものなのです。
そこのところの塩梅がわかってきたのは、実は最近のことのような気がします。私は50代以降、ずっと院長職に携わり、なおかつ、病院で拝見する病気は、どちらかといえば重篤なケースが多かったものですから、その人を診るというより、病気をいかに治すかということに比重が傾いていたからなのです。仕方のないことですけれど、当時は、お子さんやお母さんの顔をゆっくり見るという境地ではなかったのでしょうね。それがこの年になり、こうして街のクリニックで診療をするようになり、ようやく大事なことにあらためて気がついた、ということなのです。

お母さんからの言葉を大切に

久保 政勝 院長

診断において最も大事なのが、お母さんからの言葉です。苦しんでいる子どものそばにずっといるのはお母さんですから、その情報を得るのが非常に大切なんですね。情報がないことには、教科書だって役に立ちませんし、情報をピックアップすることでようやく選択が可能になってくるわけですから。
お母さんからのお話を十分に聞くこと。子どもの病気や苦しみを解決するには、それが最も大事で、近道となると考えています。

情報をいかに正確に伝えられるかを、医療者は問われている

今は様々なチャンネルで情報を得ることができますが、10ある情報をすべて的確に捉えられる人は、そう多くはないと思っています。1ある情報が渦を巻くようにどんどんと大きくなってしまうこともありますし、逆に当事者の思いとして、10あるものを1か2しか捉えられない方もおられます。その多くの情報の中から、本当にその子にマッチする情報なのかどうかを判断し、提示してあげられるのが、医者の役割なのです。
抗生物質を例にしましょう。特殊な病気については、抗生物質は必要になります。しかし、往往にして、必要のないケースにまで処方されることが多々あるんですね。医学が進歩するに従いわかってきたことですが、抗生物質には弊害もあります。たとえば、最近話題になっている腸内細菌ですが、そこで培われる免疫機能を破壊してしまうのが抗生物質なのです。実際に抗生物質が必要な子どもは、100人中、せいぜい10人というところではないでしょうか。
情報が氾濫する時代。いかに的確に整理して伝えるかということが医療に携わる者の役割であり、安心して皆さんにお帰りいただけるようにと考え、日々の診療をおこなっています。

これから受診される患者さんへ

何かメッセージを、と言われましても、私はお母さん方からいただくメッセージを大切にしているほうですからね(笑)。ただ、1つ言わせていただくとすれば、情報を正しく理解するには、孤立していては難しいということです。疑問等がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。そこに手を差し伸べられるのが我々の存在であり、皆さんが楽しく子育てができますよう、少しでも役立っていければと考えています。

※上記記事は2018年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

久保 政勝 院長 MEMO

小児科専門医 /感染症専門医

  • 出身地:千葉県
  • 趣味:ゴルフ
  • 好きな作家:池井戸潤
  • 好きな映画:『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』
  • 座右の銘:「運根鈍」
  • 好きな場所:北海道、九州、京都

グラフで見る『久保 政勝 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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