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磯邉 雅子 院長

MASAKO ISOBE

若年者から高齢者までの幅広い眼疾患に対応。その人に最も適した眼科医療を。

東京医科歯科大学医学部卒業。大船共済病院(現・横浜栄共済病院)、都立墨東病院、東京健生病院を経て、1995年に『磯辺眼科医院』を開設(東京メトロ丸ノ内線「新大塚駅」より徒歩1分、JR山手線「大塚駅」より徒歩7分)。

磯邉 雅子 院長

磯邉 雅子 院長

磯辺眼科医院

豊島区/南大塚/新大塚駅

  • ●眼科
  • ●小児眼科

研究者に憧れ、人を治すことにやりがいを感じて選んだ道

磯邉 雅子 院長

医学部を目指すようになったのは、私が高校3年生の時でした。それまでは化学が好きでしたので、薬学部や食品科学のある家政学部、あるいは応用化学のある工学部を目指していたのですが、自宅で亡くなった祖父を診てくださった先生がとても頼もしく感じられたことがきっかけになりました。
医学部でも、最初は研究者になるつもりでした。私の憧れは、キュリー夫人だったものですから(笑)。でも、実際に医者になってみますと、研究だけではなく、人を治したいと思うようになります。中でも眼科は、手術と研究の両方に携わることが出来る分野でした。眼科ならば、腕力に自信の無い私でも、お役に立てるのではないかと思ったんですね。
1995年に『磯辺眼科医院』を開院いたしました。若い時は自分のことは人見知りだとばかり思っていたのですが、年を重ねていくと以外にお節介なところがあることがわかり、開業医、家庭医に向いているのかなと思うようになりました。

高齢化社会に伴う病気の変遷に対応していくことが大切

磯邉 雅子 院長

この辺りは、ご高齢の方が多い地域です。仕方のないことですけれども、眼の病気は、高齢になるにつれて増えてくる傾向があります。
たとえば、加齢黄斑変性症という病気があります。この病気がおきる、視力が1.0ほどあった人が急激に0.1まで落ち込んでいきます。こうなると完全には元に戻ることはありませんので、その前の段階で適切な処置をおこなう必要があります。
高齢で増えてくる病気に緑内障があります。でも、緑内障の場合は急激に視力が落ち込むことはまずありません。そのため自覚症状が出てから病院に来ても傷んだ神経が回復しないし進行性の病気です。早期に発見し、治療さえおこなっていけば、最悪の状況に陥ることは避けられるでしょう。緑内障は40歳以上で20人に1人と言われていますので、ご家族に既病歴のある方はもちろん、40歳からは年に1度検診を受けることをお薦めします。
そして、「目は体の窓」とも言います。眼底を診れば糖尿病等の全身疾患がわかることがありますし、脳腫瘍や脳梗塞の徴候が眼にあらわれることもあります。眼だけではなく、全身の病気のチェックも兼ね、検診を受けていただければと思いますし、もし何らかの病気が見つかれば、当院ではその後の道筋もしっかりとつけさせていただきます。

画一的ではなく、1人ひとりの状況に合わせた適切な治療を

磯邉 雅子 院長

大学にいました頃は、角膜炎や結膜炎、強膜炎やぶどう膜炎など、いわゆる赤目の外来を専門としてきました。中でもスギ花粉症は長く携わってきていますので、目薬以外にも点鼻薬や漢方を組み合せるといったように多角的な治療を提供しています。
同じスギ花粉症でも、症状や仕事により対応は違ってきます。経過によって治療の内容を細かく変えていくことで、次のシーズンの花粉症にも備えることが可能になるのです。花粉症がひどくなりますと、強いお薬にどうしても頼ってしまうものです。しかし、ステロイドの注射を1回打つだけでシーズン中楽になるという治療には副腎機能低下や生理の異常をきたす危険を及んでいます。強いお薬は非常用としてとっておき、カラダに優しい方法をチョイスしていくべきでしょう。
花粉症に限らず、あらゆる病気にはガイドラインというものがあります。ただ、その中の選択肢をどう組み合わせ、工夫するかは、医師の力量が問われる部分です。その点において、多くの患者さんを診てきた経験がお役に立てると思っています。

調節緊張を和らげる「ワックWOC」を導入

近視には目の中の毛様体筋が緊張しただけの仮性近視(調節緊張・仮性近視)と目玉が長くなる本当の近視(軸性近視)があります。このうち治療できるのは仮性近視だけです。調節緊張を和らげる目薬を使ったりワックを覗いて緊張を弛める治療を行います。測るたびに視力が動いたり近視の度が変動するのは調節緊張があるからです。遺伝の部分は仕方ありませんが強度近視になると網膜剥離になりやすいと言われています。また強度近視の方は緑内障になっても早期発見しにくかったりします。ですから大人になるときに軽い近視でいてほしいと考えています。またワックには大人になってもコンタクトレンズの度が弱くなったという人にワックを見てもらうと視力が上がったためレンズの度を強くしないですむメリットがあります。今の人はスマホを見続けるのでどうしても調節緊張になっているのだと思います。

「前向きに生きる」をコンセプトに

モットーというほどのことはありませんが、「現在(今)を一生懸命生きる」ということを心掛けています。人間は生まれたからには必ず死ぬ時を迎えます。ただそれがいつなのかは、誰にもわからないのです。その最期が怖いからといって心が縮こまってしまい、後ろ向きに生きるのは寂しいことです。今出来ることを自分なりに頑張り、平凡な毎日を送れる事に感謝して生きていきたいと思っています。
私がずっと診ている患者さんで、20年前に手術をした乳がんが肺に転移してなお、10年も命をつないでいる方がおられます。普通は「転移」と聞いただけで行動が縮小しそうなものですが、その方は落語を聞きに出掛けたり、ボランティアをしたり、美味しいものを食べたりと、思う存分、自分の生を楽しんでおられます。私はその方を人生を前向きに生きる手本にしたいと思っていますし、願わくは皆様にも、そうあっていただきたいと思っております。

※上記記事は2017年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

磯邉 雅子 院長 MEMO

眼科専門医

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味:野草観察
  • 好きな作家:井上靖
  • 好きな映画:ジブリ映画
  • 好きな言葉:「For Others(他人のために)」
  • 好きな音楽:クラシック
  • 好きな観光地:京都

グラフで見る『磯邉 雅子 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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