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医療業界向けOCRのおすすめサービス10選!導入するメリットや選び方を解説!

「医療業界ではOCRが便利って聞いたけど、OCRってなんだろう……」
「OCRを導入するメリットや注意点を知りたい……」

 

このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

OCRは、紙の文書や画像の中に写っている文字を読み取り、文字データに変換する技術です。一般企業でも請求書または領収書の読み取りなどにも利用されていますが、医療機関でも役立ちます。

 

そこで本記事では、医療機関向けのおすすめOCRを紹介します。医療機関がOCRを導入するメリットや注意点を含めて解説しているので、参考にしてみてください。

OCRとは

OCRとは

OCRは光学文字認識技術を指し、紙に記載されている文字や、写真・PDFなどに含まれている文字を目で読む代わりにコンピュータが読み取ってくれる技術です。

 

アンケートや申込書、領収書・請求書の読み取りなどに利用されています。

 

また、名刺をスマホで撮影し、OCR技術を使って連絡先を登録することも可能です。文字をスマホやパソコンに入力する必要がないため、事務作業の負担軽減や作業の効率化を図れます。

医療向けのAI-OCRとは

医療向けのAI-OCRは、医療機関で扱う紙の文書や手書きの記録を、AIの力で自動的にデータ化する技術です。従来のOCRと比べて精度が高く、医療現場特有の難しい文字・専門用語にも対応できます

 

また、AI-OCRはカルテや検査結果、問診票などをスキャン・撮影を行い、登録することも可能です。

 

読み取り精度が高く、入力・登録の負担を削減してくれるため、多くの医療機関から注目を集めています。

医療業界のOCR活用例

医療業界のOCR活用例

医療業界でOCRが役立つシーンは、主に5つあります。

  1. 電子カルテ
  2. 問診票
  3. 健康診断書
  4. 保険証
  5. お薬手帳

それぞれの活用例を解説します。

電子カルテ

OCRは、過去の紙カルテや紹介状、検査報告書などをスキャンしてデータ化したいときに役立ちます。

 

OCR搭載のスマホや専用デバイスを使って紙カルテを撮影することで、患者名や診断名・検査値などを自動で読み取り、電子カルテに入力できます

 

そのため、紙カルテを電子化し、過去の診療情報をすぐに検索することが可能です。

 

ほかにも、血液検査などの検査データをOCRで読み取り、項目や数値を抽出してカルテに反映させられます。

 

手入力の時間を大幅に削減できるほか、転記ミスを防止して医師や事務スタッフの負担を軽減できます。

問診票

来院時に患者が記入する手書きの問診票をOCRで読み取り、電子カルテや予約システムに反映させることも可能です。

 

具体例を挙げると、患者が紙に書いた既往歴や服薬情報などをAI-OCRが認識し、自動で電子カルテに反映させてくれるため、事務スタッフや看護師の入力を待たずに医師が確認できます。

 

医師がすばやく問診票内容を確認できることにより、患者の待ち時間短縮を図ることが可能で、患者満足度の向上につなげられます

 

利用しやすい病院・クリニックという印象を作りたいときは、OCRの活用がおすすめです。

健康診断書

OCRは、健康診断書の読み取りにも役立ちます。健診センターや企業健診の結果票をOCRで読み取り、検査項目や数値を自動抽出して電子カルテや健康管理システムに登録することが可能です。

 

たとえば、AI-OCRで健康診断の結果を読み取り、血圧・血糖値・BMI・尿酸などの項目を電子カルテに登録し、異常値を自動で色分けできます。年間数千件の健診結果を自動処理し、入力作業をほぼゼロの状態にできます。

 

ほかにも、データの見える化によって、早期介入や健康指導を行いやすいです。

保険証

OCRは、保険証に記載されている氏名や生年月日、保険者番号・記号番号などを自動で読み取り、受付システムやレセコンに反映させることも可能です。

 

OCRを活用することで、手入力の負担削減や入力ミスの防止に役立ちます

 

また、初診や再診の受付処理をスムーズに行えるほか、保険証情報の更新漏れを防止できます。事務スタッフの負担を軽減できるため、多くの医療機関にOCRはおすすめです。

お薬手帳

OCRは、お薬手帳や処方箋の薬剤名・容量・服用回数などを読み取り、薬歴システムや電子カルテに反映できます。

 

具体例を挙げると、患者が持参したお薬手帳をOCRでスキャンし、服薬情報を自動抽出できます。

 

また、OCRでスキャンした際に、薬剤の重複や相互作用のチェックを自動で行うことが可能です。薬剤師の転記作業の負担を削減できるほか、誤記や入力漏れなどを防止できます

医療業界向けOCRを導入するメリット

医療業界向けOCRを導入するメリット

医療業界向けのOCRを導入するメリットは、主に3つあります。

  1. 業務の効率化やコスト削減が図れる
  2. 患者対応に時間を割ける
  3. コンプライアンス・セキュリティ強化が期待できる

それぞれのメリットを解説します。

業務の効率化やコスト削減が図れる

OCRを導入すると、紙の文書の手入力作業を自動化できるため、業務の効率化やコスト削減が図れます。

 

OCRは問診票や検査結果、紹介状などのデータを読み取ることができ、電子カルテや健康管理システムなどに自動で反映させることが可能です。

 

手入力の作業がなくなるため、医療事務スタッフは他の作業を行うことができ、業務の効率化が期待できます。

 

また、手入力作業に費やしていた人件費や印刷、保管コストなども削減できるので、多くのメリットがあります。

患者対応に時間を割ける

OCRを活用することで、患者対応に時間を割くことが可能です。OCRの導入により、問診票や保険証の入力作業や書類整理にかかる時間を削減できます

 

たとえば、看護師が問診票の登録を行っていた場合、OCRを活用することで、患者の観察やケアに集中できます。

 

また、医師が問診内容を事前に確認できるため、診療をスムーズに進行させることが可能です。

 

医師や看護師が患者とのコミュニケーションに時間を使えるので、患者満足度の向上を図れます。

コンプライアンス・セキュリティ強化が期待できる

OCRで紙文書を電子化することで、情報管理やアクセス制御、監査体制を強化できます。紙カルテや検査報告書をスキャンして電子保存することにより、紛失や盗難のリスクを軽減できます

 

また、電子化されたデータはアクセス権限を設定でき、必要な職員だけが閲覧できる状態を構築可能です。

 

ほかにも、監視ログを付けることで、情報漏洩のリスクを抑えられます。

 

法令・医療情報システムの安全管理に関するガイドラインへの準拠ができるので、医療機関にはおすすめです。

医療業界向けOCRの費用・料金相場

医療業界向けOCRの費用・料金相場

導入するOCRの機能によって費用は変わりますが、初期費用が無料~20万円程度、月額料金は1万~5万円程度が相場です。

 

医療業界向けのA-OCRは、問診票や保険証などの専門帳票を読み取れたり、高い精度を誇るため、一般のOCRサービスと比べると少し割高になっているケースがあります。

 

また、OCRも読み取り枚数や読み取り箇所数課金サービスもあり、利用量によってさらに費用が高くなる場合もあります。

 

そのため、OCRの利用量や搭載されている機能などを考慮して、OCRサービスを選ぶと良いでしょう。

医療業界向けOCRサービスの選び方

医療業界向けOCRサービスの選び方

医療業界向けのOCRを選ぶ際に意識したいポイントは、主に4つあります。

  1. 認識精度・帳票対応力
  2. 既存システムとの連携性・拡張性
  3. 導入費用・運用コスト
  4. サポート体制・導入実績

それぞれのポイントについて解説します。

認識精度・帳票対応力

医療現場では、手書き文字や専門用語、非定型帳票が多いので、OCRの認識精度や帳票対応力に注目しましょう。

 

たとえば、精度の高いAI-OCRを導入すると、問診票に記載された患者のクセ字や、医師が使う医療用語の略語も正確に認識して電子カルテに反映させることが可能です。

 

また、帳票対応力に優れていると、病院ごとにフォーマットが違う帳票でも、自動で項目を認識して分類・整理してくれます。

 

医療用語辞書や略語辞書を標準搭載しているか、どのくらいの読み取り精度を持っているかを確認すると、導入後に後悔しにくいです。

既存システムとの連携性・拡張性

医療機関がOCRサービスを導入するときは、既存システムとの連携性や拡張性をチェックしましょう。

 

OCRは単体で利用するよりも、電子カルテやレセコン、検査システムと連携させることで真価を発揮します

 

OCRを導入したのにも関わらず、既存の電子カルテやレセコンに対応していない場合は、費用が無駄になってしまうだけでなく、作業負担が軽減されにくいです。

 

また、医療向けOCRの拡張性が高いほど、現場の変化やシステム追加に対して柔軟に対応できます。

導入費用・運用コスト

導入費用や運用コストは、医療業界向けOCRを選ぶ際に重要なポイントです。OCRはサービスによって料金体系が異なり、読み取り枚数課金や帳票追加費用が高い場合があります

 

とくに確認したいポイントは、読み取り枚数の制限や超過料金の有無を確認すると良いでしょう。

 

利用量を確認した上で、導入費用や月額料金、追加費用などをチェックするのがおすすめです。

サポート体制・導入実績

医療向けOCRを選ぶときは、サポート体制や導入実績を確認しましょう。

 

たとえば、医療機関特有の電子カルテやレセコンと連携させる際に、サポート体制が整っているとトラブルが起きてもスムーズに対応できます。

 

また、帳票の追加設定や問診票のフォーマットを変更するとき、サポート体制が整っていると教えてもらいやすいです。

 

とくに、導入実績で病院やクリニック、健診センターなどがあると、帳票追加やフォーマット変更に対しても理解してもらいやすいです。

 

そのため、導入実績やどのようなサポート体制を構築しているか確認しておくと、安心してOCRを利用できます

医療業界向けOCRのおすすめ10選

医療業界向けOCRのおすすめ10選

ここからは、医療業界向けのおすすめOCRを10選紹介します。

  1. DX Suite
  2. AIREAD
  3. スマートOCR
  4. AISpect
  5. eas
  6. SmartRead
  7. Rosso
  8. スマートOCR 健康診断書
  9. CaptureBrain
  10. ハンディ健診 OCRオプション

DX Suite

DX Suite

運営会社 AI inside株式会社
料金 【DX Suite Lite】
初期費用:無料
月額料金:30,000円~
無料枠/月:18,000円分1範囲(文字あり):3円
1範囲(文字なし):3円
1枚(項目抽出):30円
1枚(全文読取):30円
特徴 ・AIを搭載しており高い精度を誇る
・利用量に応じてプランを選べる
・1か月30,000円からのトライアルプランあり
公式サイト https://inside.ai/dx-suite

DX Suiteは、読み取り精度を重視したい方におすすめのOCRサービスです。AI機能が搭載されており、手書きや活字、傾いた画像などさまざまな文字も高い精度で読み取れます

 

たとえば、手書きの問診票を採用している場合でも、患者のクセ時に対して柔軟にデータ化できます。

 

また、フォーマットがバラバラな注文書や請求書にも対応していて、高精度で文字を読み取ることが可能です。

 

さらに、料金は3つのプランが用意されており、OCRの利用量に合わせて選択できます。

 

加えて、1か月30,000円から利用できるトライアルプランもあるため、実際に利用してから本格的に導入するか検討できます。

AIREAD

AIREAD

運営会社 アライズイノベーション株式会社
料金(税込) 【クラウド版】
初期費用:220,000円/式
月額費用:13,200円~
※読み取り枚数:100枚/月~
特徴 ・手書き文字やFAX帳票の読み取りに強い
・クラウド型とオンプレミス型を選択できる
・CSVデータを出力できる
公式サイト https://airead.ai/

AIREADは、PDFをはじめとする画像データや、手書き文字の読み取りに長けているAI-OCRです。

 

たとえば、介護・福祉施設でのFAX提供表の電子化や、ファイリング業務を自動化できます。

 

また、読み取り位置を指定しなくても、罫線を区切りとしてCSV形式で出力できます。そのため、レポートを作成したいときにも役立つ便利なOCRサービスです。

 

さらに、クラウド型とオンプレミス型を選択できます。

 

毎月の月額費用を抑えたいときは「クラウド型」、初期費用を抑えたい場合はサブスク型の「オンプレミスサーバ版」を選ぶことが可能です。

スマートOCR

スマートOCR

運営会社 株式会社インフォディオ
料金 要問い合わせ
特徴 ・目的に合わせてサービスを選択できる
・スマホアプリから取り込みできる
・無料トライアルあり
公式サイト https://www.smartocr.jp/

スマートOCRは、病院や健診センターに向いているAI-OCRです。「健康保険証基本パック」と「スマートOCR健康診断書」があり、目的・用途に合わせてサービスを選択できます

 

健康保険証基本パックは、位置指定による定義が不要で、スマホで健康保険証を撮影することで氏名や生年月日、番号などをはじめとする必要な項目をデータ化可能です。

 

また、病院システムやレセコンなどと連携可能で、業務の効率化を図れます。

 

スマートOCR健康診断書は、健康診断書をデータ化できるクラウドサービスで、スマホで撮影して健康診断書をデータ化し、入力などの業務負担を削減できます。

 

さらに、無料トライアルがあるため、実際に試してから導入を検討できる点が魅力です。

AISpect

AISpect

運営会社 株式会社 ASAHI Accounting Robot 研究所
料金(税抜) 【標準版:プラン1】
初期費用:50,000円
基本料金:5,000円
利用料金:1枚15円【標準版:プラン1000】
初期費用:50,000円
基本料金:不要
利用料金:10,000円/1,000枚毎
特徴 ・利用量でプランを選択できる
・専用AIを開発することも可能
・無料トライアルあり
公式サイト https://aiocr.jp/

AISpectは、標準版とカスタマイズ版が選べるAI-OCRです。標準版でも生成AIに指示をして、さまざまな項目を読み取り、並び替えや書式変換が可能です。

 

カスタマイズ版は、病院やクリニック専用のAI-OCRを開発し、独自の項目の読み取りや指定フォーマットへの出力ができます

 

ページまたぎにも対応しているほか、帳票の仕訳も自動化できるため、業務負担を軽減できる点が魅力です。

 

活字識字率は99%の実績を持ち、高い精度の読み取りが期待できます。

eas

eas

運営会社 株式会社うるるBPO
料金 【SaaSコース】
初期費用:200,000円
月額固定費用:50,000円~
1項目の読み取り:0.2円
文字読み取り:~0.5円/文字
ブランク読み取り:~0.5円/項目
特徴 ・AI-OCRとクラウドオペレータによって高い精度でデータ化
・万全のセキュリティ体制で運用している
・1か月トライアルプランあり
公式サイト https://lp.eas.work/

easは、項目に合わせて最適な入力方法を選択できるOCRです。

 

OCRを自院で利用するSaaSコース、原本をeasに送ってデータ化を依頼するBPaaSコース、業務プロセスごと委託するBPOコースの3種類が選べます

 

また、easはAI-OCRとオペレータによる二重チェックを採用しており、最大99.98%の高精度なデータ化を実現します。

 

さらに、画像の分割読み取りや厳格なコンプライアンス要件に対応したAWSを採用し、万全のセキュリティ体制で運用しているため、機密性の高い情報を扱う病院やクリニックにおすすめです。

 

1か月のトライアルプランがあるので、本格導入前に試せる点も魅力です。

SmartRead

SmartRead

運営会社 株式会社Cogent Labs
料金 初期費用:無料
【スモールプラン】
無料枠:360,000円/年
1項目(文字あり):2円
1項目(文字なし):0円
全文読み取り(A4サイズ以下):15円
全文読み取り(A4サイズ以上):35円
自動仕訳:2円
【スタンダードプラン】
無料枠:960,000円/年
1項目(文字あり):1.5円
1項目(文字なし):0円
全文読み取り(A4サイズ以下):15円
全文読み取り(A4サイズ以上):35円
自動仕訳:1円
特徴 ・初期費用が不要
・自動仕訳機能を搭載
・手書き文字や活字は99.2%の認識率
公式サイト https://www.smartread.jp/about/

SmartReadは高精度な文字読み取りだけでなく、複数文書の自動仕訳機能が備わっているAI-OCRです。

 

医療機関の文書処理業務の自動化が可能で、ドキュメントの構造をAIが判断して仕訳や情報の抽出を行ってくれます。

 

たとえば、医療文書をデータ化したいときや、医療機器の検査結果票をデータ化したいときに役立ちます

 

また、手書き文字や活字だけでなく、印刷でかすれた文字など、さまざまな文字を高い精度で読み取り、データとして抽出可能です。

 

初期費用も不要なので、導入費用を抑えたい病院やクリニックにも向いています。

Rosso

Rosso

運営会社 株式会社Rosso
料金 要問い合わせ
特徴 ・医療従事者向け専用OCR
・斜めから撮影された画像でも柔軟にデータ化
・医療従事者の利用のしやすさにこだわっている
公式サイト https://www.rosso-solution.com/ai-3/

Rossoは、医療現場での使用にこだわって開発されたAI-OCRを提供しています。バイタルモニターやお薬手帳などを斜めから撮影した場合でも、真正面から捉えた画像を生成し、文字を読み取ってデータ化することが可能です。

 

また、機材や人物の映り込みにも対応しているため、映り込みによる読み取りエラーなどが起こりません。

 

さらに、お薬手帳を手に持って撮影し、文字列が歪んでしまっても、OCRに搭載された文字列認識モデルによって、歪みを考慮した読み取り・データ化が可能です。

 

利便性にこだわりたい方に、RossoのAI-OCRは向いています。

スマートOCR 健康診断書

スマートOCR 健康診断書

運営会社 株式会社アイリックコーポレーション
料金 要問い合わせ
特徴 ・健康診断書や人間ドックなどの検査結果に特化
・AIの事前学習が完了している
・健診センター併設の病院や定期的な社員健診を実施している病院向き
公式サイト https://hs.irrc.co.jp/ai-ocr/ocr-health

スマートOCR 健康診断書は、健康診断書や人間ドックなどの検査結果のデータ化に特化しているOCRです。AIの事前学習が完了しているため、導入後にAIを勉強させる必要がありません。

 

また、医療機関ごとに異なるフォーマットに対応しており、位置指定をせずに文字や数値を読み取ることが可能です。

 

たとえば、健診センター併設の病院や定期的な社員健診を実施している病院で、検査結果の紙データを迅速に電子化したいというときに役立ちます。

CaptureBrain

CaptureBrain

運営会社 キヤノンマーケティングジャパン株式会社
料金 初期費用:200,000円
【Small】
月額料金:30,000円
【Medium】
月額料金:100,000円
・利用量によってプランを選択できる
・歪み補正や斜行補正がある
・自動仕訳機能を搭載
公式サイト https://canon.jp/biz/solution/document/ocr/capturebrain

CaptureBrainは、画像補正機能が備わっており、斜めにスキャンされた画像・文字も補正を行って読み取ることが可能なOCRです。

 

たとえば、問診票や紹介状などの紙文書を斜めから撮影した場合でも、補正を行って読み取り、文章をデータ化できます。

 

ほかにも、コントラスト補正が備わっているため、手書きの問診票で患者が書いた文字が薄い場合でも、自動的に補正をして読み取ることが可能です。

 

さらに、利用量によってプランを選択できるので、必要以上に費用がかかってしまう状態を抑えられます。

ハンディ健診 OCRオプション

ハンディ健診 OCRオプション

運営会社 キヤノンマーケティングジャパン株式会社
料金 要問い合わせ
特徴 ・健康診断に特化
・CSVなどに出力できる
・健診施設・病院・診療所を対象に開発している
公式サイト https://canon.jp/biz/solution/medical/lineup/healthcare/handy-monshin

ハンディ健診 OCRオプションは、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が提供しているハンディ健診のオプションサービスです。紙の受診票や問診票をスキャナで読み取り、OCR処理をしてCSVなどに出力できます

 

たとえば、紙の検査依頼書や検査結果票をOCR処理し、電子カルテと連携させて転記ミスを防止することも可能です。

 

また、OCRによるデータ化によって、手入力が多くなる健診業務の入力作業負担を軽減できます。

 

健診センターや企業の定期的な社員健診を行っている病院に向いています。

医療業界向けOCRを導入する際の注意点

医療業界向けOCRを導入する際の注意点

医療業界向けのOCRを導入する際の注意点は、主に3つあります。

  1. 認識精度を過信しない
  2. 書類フォーマット変更や運用変更の対応力が重要
  3. 現場での使いやすさが大切

それぞれの注意点について解説します。

認識精度を過信しない

医療業界でOCRを導入するときは、認識精度を過信しない点に注意してください。OCRは万能ではなく、精度が高いAI-OCRでも誤認識するケースがあります。

 

とくに問診票を患者に手書きしてもらう場合は、患者のクセ字によってOCRが誤認識する可能性があります。

 

ほかにも、専門用語や複雑な表形式から誤認識が発生し、誤った情報がカルテに反映される可能性があるため注意が必要です。

 

対策として、OCRで読み取った内容は必ず確認・修正できるフロー体制を作っておくと良いでしょう。

 

また、AI-OCRの場合は、誤認識しやすい文字や略語をAIに学習させておくのもおすすめです。

書類フォーマット変更や運用変更の対応力が重要

医療現場では、帳票や書類のフォーマットが変更されることがあるため、運用変更の対応力が重要です。

 

OCRは帳票に依存しやすく、フォーマット変更や運用変更に対応できないと、運用が止まってしまいます

 

たとえば、健診センターで血液検査表の項目順が変更されたり、診療科ごとに異なる問診票を使い始めたりする場合、運用変更の対応力が低いとOCRが機能しない可能性があります。

 

対策として、運用担当者が現場で簡単に調整できる機能が備わっていると、安心して利用することが可能です。

現場での使いやすさが大切

OCRを導入する際の注意点として、現場での使いやすさが大切です。高性能なOCRを導入しても、医師や看護師、事務スタッフが扱えなければ、宝の持ち腐れ状態になってしまいます。

 

具体例を挙げると、問診票をOCRが読み取って電子カルテに自動反映できる機能が備わっていても、事務スタッフや看護師が扱えない場合は、手入力が発生する可能性があります。

 

また、扱いにくいOCRだと、エラーや誤認識が発生した際に修正が行いにくく、スタッフの負担になりやすいです。

 

そのため、OCRは直感的に使えるデザインを選び、導入後に教育や運用マニュアルを整備するのがおすすめです。

まとめ:医療業界向けOCRで業務の効率化や時間短縮を図ろう!

まとめ:医療業界向けOCRで業務の効率化や時間短縮を図ろう!

医療業界向けのOCRは、業務の効率化や時間短縮を図れる便利なツールです。

 

手入力作業による負担を減らせるだけでなく、入力ミスを防げる点も魅力として挙げられます。

 

多くのメリットがあるため、OCRの導入を検討している方は、本記事で紹介したおすすめサービスや選び方を参考にしてみてください。