「美容外科はどのように開業すれば良いの?」
「美容外科の開業におけるポイントを知りたい」
このように考えているのではないのでしょうか?
そこで、今回は美容外科の開業に関して、以下の内容を解説します。
- 美容外科の開業におけるポイント
- 美容外科の開業資金
- 美容外科の年収
- 美容外科の開業で困った際の相談先
最後までお読みいただき、美容外科の開業に関して必要な内容を理解しましょう。
この記事の内容
美容外科の開業におけるポイントは?
美容外科の開業において、以下の5つのポイントについて解説します。
- 立地:アクセスの良い場所
- 内装:SNSでの拡散を意識したデザイン
- 採用:報酬はやや高め
- マーケティング:Web広告に注力
- 資金計画:余裕のある資金計画を
1つずつ解説します。
立地:アクセスの良い場所
立地はアクセスの良い場所にすることがおすすめです。
美容外科は、内科や眼科、小児科などとは異なり、「地元に住んでいる」という理由だけで来院する人は多くありません。
Webからの集客がメインであるため、遠方からの来院が多くなります。
そのため、アクセスの良い場所に医院を構えることで、お客さまに通ってもらいやすくなるでしょう。
内装:SNSでの拡散を意識したデザイン
内装はSNSでの拡散を意識したデザインにすると良いでしょう。
美容の情報はSNS、特にインスタグラムにおいて拡散されることが増えています。
その際、院内を一部撮影可能にして、綺麗な印象を撮影・拡散してもらえれば、来院数が増加することが考えられます。
そのため、SNSでの拡散を意識したデザインにすることをおすすめします。
採用:報酬はやや高め
採用は報酬をやや高めにすることがコツです。
一般的に美容外科は、他の診療科と比べると報酬が高めに設定されています。
その中で、他の診療科と同水準の報酬にしていると、競合に人材を奪われてしまいます。
そのため、他の診療科に比べてやや高めの報酬を設定することで、採用がしやすくなるでしょう。
マーケティング:Web広告に注力
マーケティングにおいては、Web広告に注力することが大切です。
先ほども少し触れましたが、美容外科には地元のお客さまはあまりいません。
それよりも美容に興味があり、Web上で調べている際に医院がヒットし、来院するという流れの方が一般的です。
そのため、チラシや看板などのアナログ広告に頼るのではなく、Web広告に注力することが大切でしょう。
資金計画:余裕のある資金計画を
資金計画は余裕を持って立てましょう。
開業直後は運営がうまくいくかどうかはわかりません。
余裕のない資金計画を立ててしまうと、仮に医院の運営がうまくいかなかった場合、資金繰りが厳しくなることが考えられます。
それにより返済が滞ったり、従業員へ適切な報酬を支払えなくなったりしてしまうと、好ましい状況とは言えなくなります。
そのため、余裕のある資金計画を立てて、万が一収入が少なかったとしても、一定期間は乗り切れるようにしておきましょう。
美容外科の開業資金は?
美容外科の開業資金はどれくらいなのでしょうか?
ここでは美容外科の開業資金の内訳や開業資金が多くなる理由について解説します。
美容外科の開業資金の内訳
美容外科の開業資金は、一般的に1億円ほど用意しておくと良いでしょう。
では、何にお金がかかるのか、その内訳を以下の表で見てみましょう。
不動産(敷金・礼金・仲介手数料) | およそ1,000万円 |
設備・内装工事 | 2,500万円〜3,000万円 |
医療機器・家具・家電 | 3,000万円〜3,500万円 |
システム(電子カルテ・予約システム) | 400万円 |
採用関係 | 20万円 |
マーケティング(広告費・HP運用) | 500万円〜700万円 |
研修費 | 50万円 |
税理士・社労士報酬 | 30万円 |
その他 | 100万円〜200万円 |
表を見ると、不動産や設備・内装工事、医療機器・家具・家電に大きな金額がかかっていることがわかります。
もちろん開業地や導入する設備にもよりますが、この程度の金額を用意しておくことで、余裕のある資金繰りができるでしょう。
美容外科の開業資金が多くなる理由
では、なぜ美容外科の開業資金は多くなってしまうのでしょうか?
不動産関連の資金が高い理由は、立地の良い場所を選んだり綺麗な建物を選んだりするからです。
アクセスが悪かったり汚かったりすると、来院者数は増えないので、不動産関連には投資をして、たくさんの集客を見込める地盤を作りましょう。
医療機器・家具・家電の資金が高い理由は、最新機器を導入したり高級感のある家具を導入したりするからです。
常に技術が進歩しているため、最新機器を導入しないと時代遅れの施術しかできなくなる可能性もあります。
多くの方は最新の美容を求めているため、時代遅れの施術しかできないとあまり集客できないでしょう。
また、必ずというわけではありませんが、高級感をイメージにしている美容外科は多くあります。
その際、家具も高級感のあるものを導入することになるので、必然的に大きな資金が必要になります。
美容外科医の年収は?
美容外科医で開業すると年収はどのくらいになるのでしょうか?
他の診療科では平均年収に関する公的なデータが公開されているのですが、美容外科医は公開されていません。
そのため、具体例を見て判断するしかありませんが、3,000万円以上稼げる場合が多いようです。
勤務医でも2,000万円ほどの求人を多く見かけるため、他の診療科よりも大きな収入が見込めるでしょう。
美容外科の開業で困った際の相談先は?
美容外科の開業で困った際の相談先は、以下の3つが挙げられます。
- コンサルタント
- 税理士
- 社会保険労務士
1つずつ解説します。
コンサルタント
1つ目は、コンサルタントです。
美容外科を開業する方に向けて、経営方針の決定やマーケティング施策の実施など、全面的にサポートしてくれます。
そのため、相談をすると幅広い分野に関して的確な答えが返ってくるでしょう。
コンサルタントには集患、税務などそれぞれの得意領域があるので、特に自分が困りそうな分野が得意なコンサルタントを利用してみると良いでしょう。
税理士
2つ目は、税理士です。
税理士は税金面のサポートをメインにしてくれますが、会社の資金繰りにも精通している方もいます。
多くの会社を見てきた知見を活かし、会社のキャッシュフローをよくするためにはどうすれば良いのか、などについてもアドバイスがもらえるかもしれません。
そのため、税金面のみならず会社の資金繰りに関する相談もしたい場合は、そうした問題にも精通している税理士の方に依頼してみましょう。
社会保険労務士
3つ目は、社会保険労務士です。
社会保険労務士は、労働面のサポートをしてくれます。
雇用関係が適切に行われているのかをチェックしてくれたり法改正に対応するためのアドバイスをくれたりします。
また、それだけでなく、人事コンサルティングなども請け負っている社会保険労務士もいるので、労働・人事関係において幅広くサポートを受けられるでしょう。
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まとめ:美容外科の開業を成功させよう!
今回は美容外科の開業に関して解説しました。
最初に紹介した5つのポイントを理解して実践するだけで、開業後の医院運営が大きく変わるはずです。
全てが順調に進むわけではないので入念な準備が必要になります。
ぜひ、今回の内容を参考にして美容外科の開業に向けて一歩を踏み出してみましょう。