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クリニック開業の不動産紹介サービスおすすめ10選!不動産を選ぶ際のポイントや注意点も解説

クリニックを開業するにあたって、不動産選びに頭を悩ませている方も多いでしょう。クリニックの開業を成功させるためには、適切な不動産選びが重要なポイントです。

本記事では、クリニック開業の際におすすめの不動産紹介サービスや選ぶ際のポイント、注意点などについて解説していきます。

理想のクリニックを開業するために、ぜひ参考にしてみてください。

クリニックを開業できる不動産の種類

クリニックを開業できる不動産の種類は、主に以下の3つです。

  • 戸建て
  • 医療モール
  • ビルテナント

それぞれが理想とするクリニックに合わせた不動産を選びましょう。

戸建て

戸建て物件では、主に一軒家や建物全体をクリニックとして活用し、開業します。

戸建てだと、開業する医師が建物全体を自由に利用できるので、改装の自由度が高いのがメリットです。また、テナント物件とは違って建物がある土地も占有できるため、駐車場を広めに確保しやすいのも特徴です。

ただ、その分雑居ビルなどのテナントと比べて賃料が高かったり、大規模な改装で費用がかさんで初期コストが高額になったりする場合があるので注意しましょう。

医療モール

医療モールは、複数のクリニックが1つの建物に集まっている専門的な施設です。

患者にとっては、複数の診療科のクリニックを1つの建物内で受診できるので利便性が高くなっています。それによりクリニック側は、他のクリニックとの相乗効果で集患しやすいのがメリットです。

また医療モールでは、駐車場やエレベーターなどの共有スペースが充実している場合が多く、患者が来院しやすい環境が整っています。ただ、他のクリニックと診療科が被っていると競争が激しくなるケースがあるので、医療モール内の診療科は入念に確認しておきましょう。

ビルテナント

商業施設内のビルテナントの1つとして、クリニックを開業するというケースもあります。都市部や人口密集地の商業施設では、交通のアクセスが良く人の往来が激しいため、集患しやすいのが魅力です。

その一方で、ビルテナントはスペースに限りがあるため、内装の自由度が低いという欠点があります。そのため、理想的な内装の物件を見つけるには、ある程度の手間と時間が必要になるでしょう。

クリニックを開業する地域の決め方

クリニックを開業する地域の決め方は、主に以下の3つです。

  • 土地勘のある地域で開業
  • 落下傘開業
  • 勤務先の周辺で開業

土地勘のある地域で開業

クリニックを開業する際に土地勘のある地域を選ぶと、スムーズな運営につながります。

地域住民の年齢層や生活スタイルを理解していると、その地域でどのようなクリニックが求められているのか需要を予測しやすくなります。また、地域の人間とつながりがあると、知り合いに通ってもらいやすく、その地域で患者からの信頼を得やすいのもメリットです。

落下傘開業

落下傘開業とは、これまで住んだことも勤務したこともない新しい地域でクリニックを開業することです。

この開業方法を選ぶ場合には、事前の徹底した市場調査が欠かせません。

例えば、医療への需要が高く競合の少ない地域を選べば、開業直後から高い集患が期待できるでしょう。そのため、落下傘開業では医療機関が密集していない地方や、開発が途中でまだ医療機関が開業していない地域がおすすめです。

勤務先の周辺で開業

現在の勤務先の周辺で開業するのも選択肢の1つです。勤務している病院の患者や地域住民にすでに認知されているため、開業後もかかりつけ医として利用してもらえる場合があります。これにより、開業直後から安定した集客を期待できるでしょう。

ただし、勤務先と同じ診療科で開業すると、互いが競合になってしまうため、トラブルに繋がる可能性があります。そのため、別の診療科にする、もしくは勤務先と良好な関係を保つための気遣いが必要になるかもしれません。

クリニック開業の不動産を選ぶ際のポイント

クリニック開業のための不動産を選ぶポイントは、主に以下の5つです。

  • 開業地の将来性
  • 利便性の高さ
  • クリニックが建築上問題のない場所か
  • テナントの場合、設備要件を満たしているか
  • フリーレントの有無

不動産の選定は、クリニック開業を成功させるための重要なポイントなので、ぜひ参考にしてみてください。

開業地の将来性

不動産を選ぶ際には、開業地の将来性について事前に調査しておくことが重要です。現在人口が多くても、高齢者の割合が多く今後人口が減少する可能性が高い地域もあります。そのような地域では、開業当初は順調でも、長期的に見ると集患が難しくなるリスクがあるでしょう。

そのため、開発が進んでいる地域や人口が増加傾向にある地域など、長期的に集客の見込める土地を開業地に選んでみてください。

利便性の高さ

開業地の利便性の高さは、クリニックの集患に大きく影響します。利便性の高さとは具体的に言うと、アクセスの良さ駐車場の有無です。もし利便性が悪いと、通うのが億劫になり、リピートしてくれる患者を獲得しにくくなるでしょう。

駅やバス停から近いと患者が利用しやすいのはもちろんですが、広い駐車場があれば車で通いたい患者も取り込みやすくなります。自分が患者として通うことを考えた時に、利用しやすい土地で開業するのがおすすめです。

クリニックが建築上問題のない場所か

クリニックを開業するのに、建築上問題のない不動産かどうかを確認しておきましょう。

クリニックを開業するためには、建築基準法によって定められた建物の構造や設備、用途などの基準を満たさなければなりません。他にも、消防法地方の条例など守らなければならない項目は多くあります。

不動産を選定する際には、そもそもクリニックとして利用できる場所かどうかを詳しく調査してみてください。

テナントの場合、設備要件を満たしているか

テナント物件でクリニックを開業する場合、その物件が医療機器を設置するための設備要件を満たしているかを確認する必要があります。以下のような項目について、確認してみてください。

  • 検査機器や手術室に必要な給排水設備が整っているか
  • CTスキャンなど高い電力を必要とする医療機器に対応できるか
  • 患者に適した空調設備が設置されているかなど

クリニックでは、一般的な商業には必要のない設備が必須となる場合があるので、クリニックとして十分な設備を用意できる物件か調べておきましょう。

フリーレントの有無

テナントとしての契約では、保証金やフリーレントなどの契約条件が重要になります。フリーレントとは、賃貸物件に入居したあと、一定の期間は賃料が発生しないという契約条件です。これらの条件の有無は、初期費用に影響するので物件を決める前に確認しておきましょう。

クリニックを開業する際には、物件に入居を決めてから内装工事をする必要があります。内装工事には、数ヶ月もの長い期間を要する場合があり、このようなケースにおいてフリーレントが役立ちます。

フリーレントの条件があれば、内装工事の期間をフリーレントでまかなえるので、開業までの費用を抑えられるでしょう。

クリニックをテナント不動産で開業する際の注意点

クリニックをテナント不動産で開業する際の注意点は、主に以下の3つです。

  • 周囲の店舗の業種
  • 医療機器の導入スペースの有無
  • テナントの契約期間

周囲の店舗の業種

クリニックの開業において、周囲の店舗がどのような業種なのかは確認すべきポイントです。例えば、周囲にスーパーやドラッグストアがあると、多くの人が訪れるため集患面で相乗効果が見込めます。

一方で、居酒屋やラーメン屋などの飲食店がすぐ近くにあると、騒音や匂いが原因でトラブルになる場合があります。また、周囲の地域の治安が悪いと、患者にも治療や診療環境が不適切だと思われる可能性があるので注意しましょう。

そのため、クリニックの患者層を意識し、周囲の店舗との調和を図ることが重要です。

医療機器の導入スペースの有無

テナント物件では、自由に間取りを変更できない場合が多いため、医療機器の導入スペースが十分かを事前に確認しておきましょう。

診療科によっては大型の医療機器を設置する必要があり、十分な天井の高さや床の強度、搬入ルートを確保しなければなりません。また、使用時に大きな音が出る医療機器もあるので、騒音問題が生じることも考慮して、防音対策がなされているかも重要です。

テナントの契約期間

テナントの契約期間の長さも注意すべきポイントです。

クリニックは、開業してから経営が安定するまでに時間がかかります。そのため、経営を安定させるまでに十分な契約期間があるかどうかを確認しましょう。

もし契約が短期間だと、まだ経営が不安定で金銭的な余裕がない時期に、物件の更新料を支払うことにもなりかねません。経済的に大きな負担を負うことがないように、できるだけ長めの契約期間を意識して物件を選んでみてください。

クリニック開業の不動産紹介サービスおすすめ10選

クリニック開業のためにおすすめの不動産紹介サービスは、以下の通りです。

  • ゼロフェニックスコンサルティング
  • 日本医業総研
  • M3.com
  • the医院開業
  • 日経メディカル開業サポート
  • ウエルシア薬局
  • DtoDコンシェルジュ
  • 医歯薬ネットグループ
  • アットクリニック
  • 三井ホーム

1.ゼロフェニックスコンサルティング

参照:ゼロフェニックスコンサルティング

ゼロフェニックスコンサルティングは、開業場所の設定から開業後の運営に至るまでを一貫してサポートしてくれるコンサルティング会社です。

元医療従事者のスタッフが在籍しており、実際の経験に基づいた現場目線の提案をしてくれます。また、新規開業の支援だけでなく、病院経営が傾いた際の支援も行っているので、クリニックが不安定な時には気軽に相談できるでしょう。

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2.日本医業総研

参照:日本医業総研

日本医業総研は、「成功コンサルティング」というサービスを提供しており、医師にクリニック開業を必ず成功させることを理念としています。

開業までの支援に加えて、税務・会計のサポートや人財コンサルティングも行ってくれるので、真に経営力のあるクリニックを開業できます。

また、開業後にはクリニックの成長段階に合わせた経営支援を提供し、市場や環境の変化の中でも長く存続できる経営戦略を提案してくれるでしょう。

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3.M3.com

参照:M3.com

M3.comは、エリアや診療科、物件形態などを元に、あらゆる開業物件を検索できる不動産紹介サービスです。

物件の検索ができるだけではなく、医院開業セミナーも開催しているので、クリニックの開業や運営に必要な知識を身につけられるでしょう。

また、継承開業の支援も行っており、M&Aによるクリニック開業を希望している医師も万全のサポートを受けることができます。

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4.the医院開業

参照:the医院開業

the医院開業は、日本最大級の豊富なクリニック開業物件情報を扱っている不動産紹介サービスです。医療モールや医療テナント、継承物件など幅広い形態の物件を探せるため、それぞれの理想にあった開業場所を見つけられます。

また、開業相談や開業セミナーの受講が無料で、費用を抑えて様々なサポートを受けられます。開業前はなにかと費用がかかる場面が多いので、金銭的負担を考えると、無料でサポートしてくれるのは大きな魅力でしょう。

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5.日経メディカル開業サポート

参照:日経メディカル開業サポート

日経メディカル開業サポートでは、多様な開業物件を検索できるのに加えて、診療圏調査機能を無料で使用できます。そのため、物件周辺の情報も交えながら、より希望に沿った開業地を見つけられるでしょう。

また、内装会社や経営支援会社、検査会社などの紹介も行っています。こちらを利用すれば「どの会社が良いのか分からない」という方でも安心して任せられる会社を見つけられるでしょう。

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6.ウエルシア薬局

参照:ウエルシア薬局

ウエルシア薬局では、アクセスの良さや人通りの量など物件選びに重要なポイントを踏まえて、希望に合った物件を探してくれます。

そしてウエルシア薬局の大きな特徴は、ウエルシア薬局と隣接もしくは同一建物内にクリニックを開業できることです。この開業方法を選べば、患者の利便性が向上するのはもちろんですが、クリニックの集患も期待できます。

ウエルシア薬局は全国に2,872店舗を誇る業界大手の薬局であり、多くの人が買い物に訪れます。クリニックをそのすぐ近くで開業し、訪れたお客さんを患者として取り込めれば、安定した集患が見込めるでしょう。

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7.DtoDコンシェルジュ

参照:DtoDコンシェルジュ

DtoDコンシェルジュは、4000件以上の支援実績を誇り、医師の理想に合わせた開業スタイルを提案してくれる不動産紹介サービスです。医師ごとに異なるニーズをくみ取り、それぞれのクリニックにとって最適なサポートを提供しています。

また、豊富な実績の中で蓄積された非公開物件の紹介も行っており、サイトには掲載されていない好条件な物件に出会えます。さらに、診療圏調査も併用することで、よりクリニックを開業しやすい場所を選定できるでしょう。

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8.医歯薬ネットグループ

参照:医歯薬ネットグループ

医歯薬ネットグループは、不動産物件の紹介に加えて、事業計画書の作成や資金調達などあらゆる開業準備を支援する会社です。開業支援は流れに沿って段階的に進めてくれるので、不安な点をひとつずつ相談しながら着実に開業に近づけます。

また、開業物件探しの際には物件を紹介するのはもちろんですが、安心して契約できるように条件の調整も行ってくれます。契約期間をできる限り長くしたりフリーレントの期間を設けたりと、クリニックの開業に有利に働くような契約にしてくれるでしょう。

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9.アットクリニック

参照:アットクリニック

アットクリニックは、クリニック向け物件の掲載数No.1を誇っている不動産紹介サービスです。

エリアや路線、広さ、賃料など細かい条件検索機能が搭載されているので、より理想に近い物件を見つけられるでしょう。さらに、居抜き物件も取り扱っており、初期費用を抑えて開業したいという医師にとっても使いやすいサービスになっています。

また「クリニック開業までの流れ」では、開業準備の手順やスケジュールを詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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10.三井ホーム

参照:三井ホーム

三井ホームでは、少ない初期費用で戸建てのクリニックを開業できる「ドクターズレントハウス」を提供しています。仕組みとしては、オーナーが自身の土地に医師が考えた設計プランの戸建てを建設し、その物件を医師が借りるという形です。この一連の流れを三井ホームがトータルサポートすることで、通常より初期費用を抑えています。

ドクターズレントハウスでは、内装の自由度の高さや駐車場の確保のしやすさなど、戸建ての強みを安く享受できるのが魅力です。戸建てで開業したいけど資金が足りないという人に、おすすめな不動産紹介サービスになっています。

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まとめ:希望に合った不動産でクリニックを開業しよう

本記事では、ここまでクリニック開業の際におすすめの不動産紹介サービスや選ぶ際のポイント、注意点などについて解説していきました。

クリニックの開業を成功させるためには、クリニックに適した物件や地域を選ぶ必要があります。不動産紹介サービスを利用すれば、そういった不動産を見つけやすくなるので、利用してみてください。

本記事を参考にして、それぞれにとって理想的なクリニックを開業しましょう。