歯科医院を開業する際、内覧会を実施することが多くあります。
集客方法や宣伝方法として知られている手法であり、歯科内覧会を実施したいとお考えの先生も多いのではないでしょうか?
しかし、よく調べずに実施すると、効果が薄く、意味のない歯科内覧会になってしまう可能性があります。
そこで、この記事では歯科内覧会を開催すべき具体的な理由や開催の流れ・ポイントを解説します。
また、記事の後半では歯科内覧会を開催する際にサポートしてくれる企業も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の内容
歯科内覧会を開催すべき理由は?
集客方法として知られる歯科内覧会ですが、開催すべき具体的な理由は主に以下の2つです。
- 予約を獲得し不安の解消
- 歯科医院の存在を地域にアピール
1つずつ確認していきましょう。
予約を獲得し不安の解消
1つ目は、予約を獲得し不安を解消することです。
歯科医院を開業させる方の多くは、「開業しても思うように患者が集まらなかったらどうしよう」と不安を感じているかもしれません。
そこで、歯科内覧会に来た人の予約を獲得することで、開業前から一定数の集患を見込めます。
さらに、丁寧で質の高い診療が実施できれば、家族や友だちなどにもおすすめしてもらえる確率が高まり、より多くの集患を見込めるでしょう。
開業後に少しでも患者が来院してくれることが分かれば、不安は多少解消され、順調な滑り出しができるようになります。
歯科医院の存在を地域にアピール
2つ目は、歯科医院の存在を地域にアピールすることです。
歯科内覧会を行う際は、ホームページやチラシを使って地域の方にお知らせをすることになります。
そして、お知らせに興味を持ってくれた方が歯科内覧会に来てもらえれば、ホームページやチラシでのアピールだけでは伝えきれない、医院の特徴や雰囲気を伝えられます。
実際に足を運んでもらい、院内設備や診療内容、先生・スタッフの人柄などを見てもらうことで、安心して来院してもらえいやすくなるでしょう。
歯科内覧会を開催する流れ
では、歯科内覧会を開催するにはどのような流れで進めていけばよいのでしょうか?
ここでは、歯科内覧会を開催する流れについて、「準備」と「当日にやるべきこと」に分けて見ていきましょう。
歯科内覧会に向けた準備
歯科内覧会に向けた準備では、以下の3つを進めます。
- 日時決め
- 歯科内覧会の周知
- スタッフの役割確認
1つずつ確認していきましょう。
日時決め
まずは、日時を決めてください。
日時を決めたら、準備期間のスケジュールもしっかり調整しましょう。
詳細は後述しますが、おすすめの日時は開業直前の土日祝日、昼間の時間帯です。
歯科内覧会の周知
日時を決めたら、歯科内覧会の周知を始めます。
おすすめの周知方法はチラシ配布や新聞折込です。
なるべく地元の方の認知度を高めるのが好ましいので、地元の方に知ってもらえる方法で周知をしましょう。
また、詳細を確認したい方がホームページを見にくる可能性もあるので、ホームページはなるべく早く準備しておくのが望ましいでしょう。
スタッフの役割確認
スタッフの役割を確認しておくことも大切です。
基本的には、開業後と同じ配置で行うのが望ましいでしょう。
しかし、まだ不慣れな方が多いことや多くの方が来院されることを見込んで、多めにスタッフを用意しておくのが無難です。
歯科内覧会当日にやるべきこと
歯科内覧会当日にやるべきことは、主に以下の3つです。
- セッティング
- 院外での周知
- 院内での案内
1つずつ確認していきましょう。
セッティング
歯科内覧会が始まるまでにはセッティングを完了させておく必要があります。
受付の用意ができているか、配布物の用意はしてあるか、来場者の導線は確保できているかなどを確認しましょう。
また、当日のスタッフの動きも改めて確認しておくことで、スムーズな運営につなげられるでしょう。
院外での周知
歯科内覧会当日も、院外で周知をしましょう。
たまたま歯科医院の前を通りかかった地元の方が「何をやっているんだろう」と興味を持ってくれるかもしれません。
なるべく多くの方に内覧会に来てもらうことがスタートダッシュへの鍵となるため、当日も周知を続けましょう。
周知の方法としては、案内板やフライヤーを使った方法が考えられます。
院内での案内
院内での案内では、来場者と密なコミュニケーションをとることが望ましいです。
コミュニケーションをとることで、来場者のニーズが掴めるほか、来場者に人柄や理念を知ってもらえるため、安心して通ってもらうきっかけにもなるでしょう。
そのため、院長のみならずスタッフもあわせ、来場者と積極的に会話をし、疑問点があればすぐに質問してもらえる環境を作ることが大切です。
もしスタッフが答えられない質問があったら濁さずに、院長に聞くような体制作りもしましょう。
歯科内覧会を成功させるポイント
歯科内覧会を成功させるには、以下の5つのポイントを意識するとよいでしょう。
- 目的を明確にする
- 土日祝日に開催する
- プロモーションをする
- 来場者とコミュニケーションをとる
- スタッフの接客態度を徹底する
1つずつ確認していきましょう。
目的を明確にする
1つ目は、目的を明確にすることです。
歯科内覧会を行うことで、さまざまな効果が得られます。
例えば、予約の獲得、口コミの誘発、医院の印象を伝える、などが考えられるでしょう。
しかし、その全てを得ようと躍起になってしまうと、一つも得られずに終わってしまう可能性が考えられます。
そのため、さまざまな効果を得ようと欲張るのではなく、何を目的にするのかを明確にすることが大切です。
他の効果は、副産物としてみておき、得られたらラッキーと考えておけば良いでしょう。
土日祝日に開催する
2つ目は、土日祝日に開催することです。
歯科内覧会は多くの方に来てもらうことが大切になります。
そのため、平日のど真ん中にやるよりも、土日祝日など多くの方が来やすい日時に行うのがおすすめです。
また、開業直前に行うのが良いでしょう。
開業に向けた準備が終わっていることがほとんどであり、開業後さながらの様子を見てもらえるからです。
プロモーションをする
3つ目は、プロモーションをすることです。
歯科内覧会を実施することを知ってもらわなければ、わずかな来場者数しか確保できません。
プロモーションの方法は多くありますが、内覧会に来られる方は地元の方が中心なので、新聞折込やチラシ配りなど、地域に根ざした方法が好ましいと考えられます。
開業後の宣伝をする際に役に立つデータも収集できる可能性があるので、積極的にプロモーションを行うと良いでしょう。
来場者とコミュニケーションをとる
4つ目は、来場者とコミュニケーションをとることです。
歯科医院の内覧会に来られる方は、歯に問題を抱えている方、将来にわたって自分の歯が問題ないかが気になる方など、さまざまな悩みを抱えていますが、もし悩みがあれば親身になってコミュニケーションを取りましょう。
その結果、「この先生になら自分の歯の治療を任せて良いかな」と感じてもらえる可能性が高まります。
ぜひ積極的にコミュニケーションを取りましょう。
スタッフの接客態度を徹底する
5つ目は、スタッフの接客態度を徹底することです。
開業前でスタッフの教育が不十分だと、気持ちの良い接客ができない可能性があります。
いくら先生が親身になって話を聞いても、スタッフの態度が良くなければ来院してもらえる方の数は減ります。
内覧会でも、開業後と同じような接客態度を徹底しましょう。
歯科内覧会の相談ができる企業
ここまで、流れやポイントを解説してきましたが、「まだ不安だからサポートしてくれる人を探したい」とお考えの方もいるでしょう。
そこで、ここでは歯科内覧会の相談ができる企業を紹介します。
株式会社Pasciona(パッシオーナ)
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 低予算から依頼可能 |
費用 | スタンダードプラン(3日間):¥825,000 スタンダードプラン(2日間):¥715,000 ライトプラン(2日間):¥605,000 セルフプラン:¥198,000 |
ホームページ | https://www.pasciona.com/ |
今回紹介するのは、株式会社Pasciona(パッシオーナ)です。
歯科内覧会、宣伝広告、印刷物の作成など、歯科医院の開業・経営に対して幅広い支援を行っている会社です。
歯科内覧会のサポートには、複数のプランが用意されており、目的に合わせて利用できます。
例えば、歯科内覧会を全体的にサポートしてもらえるプランやアドバイスだけをしてもらうプラン、備品だけを貸し出すプランなどがあります。
低予算でも依頼可能なので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、歯科内覧会について解説しました。
歯科内覧会を行うことで、予約の獲得につながったり歯科医院の存在をアピールできるため、歯科医院のスタートダッシュを切る上で、とても重要な役割を果たします。
やるべきことが多く、開業の準備と並行して進めるのは大変ではありますが、成功できれば開業後に大きな効果を発揮してくれるため、手を抜かずに準備しましょう。
全てを自分たちで準備するのは時間がなかったり不安を感じていたりする場合は、サポート会社の助けを得ることも検討してみてください。