「クリニックの開業ではどのような失敗があるのか?」
「クリニックの開業で失敗しないためにはどうすれば良いのか?」
このような疑問を感じているのではないでしょうか?
本記事ではクリニックの開業で失敗するパターンを7つ解説します。
失敗しないための心構えや簡単な開業の流れも解説しているのでぜひ最後までお読みください。
この記事の内容
クリニックの開業で失敗するパターン7選
クリニックの開業で失敗するパターンは、主に以下の7つです。
- 立地が悪い
- スケジュール管理・資金計画が甘い
- 設備が使いづらい
- 集患対策をしていない
- スタッフとの意思疎通ができていない
- 患者からの信頼が足りない
- 経営の知識不足
1つずつ解説します。
立地が悪い
1つ目は、立地が悪いパターンです。
立地が悪ければ来てくれる患者の数は少ないため、売り上げが上がりません。
特に交通の便が悪い場所だと、高齢者は来院しにくく、また雨の日の来院数も減ってしまいます。
スケジュール管理・資金計画が甘い
2つ目は、スケジュール管理・資金計画が甘いパターンです。
スケジュール管理や資金計画などの準備が後手に回ってしまうことで、必要な対策ができず、失敗する原因となってしまいます。
特に資金計画が甘いと、すぐに資金が底をつき、運営ができな苦なってしまう可能性もあるので注意しましょう。
設備が使いづらい
3つ目は、設備が使いづらいパターンです。
こだわって設備を選んでも、実際に使ってみると思わぬ欠点が出てきてしまうことがあります。
例えば、高性能の設備を導入したものの想像よりも大きく、動線の邪魔になってしまうことなどが考えられます。
実際の寸法などを確認した上で設備を導入しましょう。
集患対策をしていない
4つ目は、集患対策をしていないパターンです。
どれほど良い診療をしていても、知ってもらえなければ患者は増えません。
特に開業当初は、固定の患者もいないため、新規の患者を積極的に獲得する必要があります。
そのため、集患対策をしていないと、患者が増えず経営に失敗してしまいます。
スタッフとの意思疎通ができていない
5つ目は、スタッフとの意思疎通ができていないパターンです。
スタッフとの意思疎通ができていないと、適切な患者対応ができたいため、クレームが出てしまうこともあります。
また、同じ方向を向いて成長することが望めないため、雰囲気が悪くなり、理想の医療が実現できません。
そのため、売り上げが上がらず失敗してしまうのです。
患者からの信頼が足りない
6つ目は、患者からの信頼が足りないパターンです。
患者さんとのコミュニケーションがうまくいかなかったり、スタッフの対応が雑だったりすると、患者からの信頼を失ってしまいます。
信頼を失ってしまうと、リピートしてもらえないだけでなく、悪い口コミが広がってしまう可能性もあります。
悪い口コミが広がると、新規患者の獲得も難しくなるため、苦しい経営にならざるを得ません。
経営の知識不足
7つ目は、経営の知識不足によるパターンです。
知識が足りず、適切な施策を打てなくなってしまうのです。
また、経営の知識が足りない方はコンサルタントを利用することが多いのですが、コンサルタントを利用する場合にも基礎知識は必要です。
コンサルタントによっては質の低い業者である可能性もあり、コンサルタントの言う通りに施策を打つと失敗してしまうケースもあります。
最低限の知識を身につけて、おかしいと感じたら相談するのが望ましいでしょう。
クリニックの開業で失敗しないための心構え
クリニックの開業で失敗しないためには、以下のような心構えが必要です。
- 開業医マインドをもつ
- “事業主”であることを自覚
- 経営者・管理者・医師の一人三役
1つずつ解説します。
開業医マインドをもつ
まずは、開業医マインドをもつことです。
勤務医と開業医は、立場の違いや業務内容が大きく違うため、開業医になった後、戸惑ってしまう方が少なくありません。
そのため、準備を早めに進めることも大切ですが、それと同時に開業医マインドをもつことが大切です。
”事業主”であることを自覚
あなたが開業したクリニックは、あなたの責任のもと運営されます。
すなわち、あなたが”事業主”としてクリニックを運営することになります。
勤務医の時代は、病院が責任を取ってくれますし、自分以外のトラブルは無関係でも問題ありませんでした。
しかし、今度はあなた自身の失敗はもちろん、スタッフが引き起こした問題もあなたの責任となります。
最初からうまくいくわけではありませんが、責任を持って対応することで患者からの理解も得られるようになるでしょう。
経営者・管理者・医師の一人三役
今までは「医師」の一役で良かったのが、経営者と管理者が追加されて三役になります。
経営者として医院運営の方針や戦略を決め、管理者として労務管理や設備管理をし、医師として診察します。
業務内容が多岐に渡り、かなり大きな負担となるので、生半可な気持ちで開業するのではなく、三役を全てやり抜く覚悟を持って開業することが大切です。
クリニック開業の流れは?
クリニック開業の流れは、以下の通りです。
- 事業計画の策定
- 立地の選定
- 資金調達
- 内装工事・医療機器導入
- 集患・スタッフ採用
1つずつ解説します。
事業計画の策定
まずは、事業計画の策定をします。
経営理念やコンセプトの策定をした上で事業計画を策定することになります。
開業後の指針となるだけでなく、資金調達の際の参考資料としても使われるため、綿密に計画を立てましょう。
立地の選定
次に、立地の選定です。
立地の選定を間違えてしまうと、集患に大変苦労してしまうので、かなり厳しい経営になってしまうでしょう。
利便性の良さを考慮し、立地を選定しましょう。
資金調達
続いて、資金調達をします。
事業計画で決定した金額を借り入れるために、金融機関と交渉をします。
事業計画書などをもとに担当者との面接をした上で融資の審査が行われます。
内装工事・医療機器導入
内装工事・医療機器導入は同時に進めます。
内装工事・医療機器のポイントは、医療機器の寸法を考慮した上で内装工事をすることが大切です。
また、動線を考慮し、スタッフ・患者ともにスムーズな移動ができるようにしましょう。
集患・スタッフ採用
最後に、集患・スタッフ採用をします。
集患対策としては、チラシによる広告だけでなく、ホームページやSNSも活用することが大切です。
知られなければ意味がないので、開業するまでにたくさんの方に知ってもらえる取り組みをしましょう。
また、スタッフ採用もこのタイミングで行います。
スタッフ採用は雑に行わず、自分の目で判断することが大切です。
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まとめ
今回は、クリニックの開業で失敗するパターンを解説しました。
どれも適切な対策を講じれば、防げる失敗なので、あらかじめ想定をした上で対策を決めることが大切です。
今回の内容を参考に、開業への準備を始めてみてください。