「クリニックの好立地はどのように選ぶのか?」
「物件を借りる際に注意すべきことはなにか?」
このような疑問を抱えていませんか?
本記事では、クリニックの好立地の選び方を3つの観点から解説します。
また、クリニックを選ぶ上で重要な点や注意点についても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の内容
クリニックの好立地の選び方
クリニックの好立地を選ぶには、以下の3つの観点に着目することが大切です。
- 人口動態
- 利便性
- 競合の有無
1つずつ解説します。
人口動態
1つ目は、人口動態です。
そもそも人が住んでいない場所でクリニックを開業しても、誰も来ません。
そのため、クリニックを出そうとしている地域にどのくらい人が住んでいるのか、どのような属性の人が住んでいるのかを調査することが大切です。
利便性
2つ目は、利便性です。
駅から近かったり、ビルの1階に入居していたりすると、利便性が高いといえるでしょう。
足を運びやすい場所にあるのかどうかで、集患数は大きく変わるので、なるべく利便性の高い場所に開業しましょう。
なお、心療内科や美容外科のように、人から見られたくない方が通うクリニックは利便が良過ぎると逆効果なので、注意が必要です。
競合の有無
3つ目は、競合の有無です。
競合が近くにある場所での開業はおすすめしません。
新しく開業しても地域の患者数は増えないため、2つのクリニックで患者を取り合う形形になってしまいます。
それではお互いに損をするだけなので、なるべく競合の近くでの開業は控えましょう。
しかし、競合がいなさすぎる場所も避けるべきです。
そもそも人が住んでおらず、開業しても誰も来院してくれない可能性があるからです。
人口動態をリサーチして、需要があるのかどうかを判断してから開業するようにしましょう。
クリニックで好立地を選ぶためのコツ|徹底したリサーチ
クリニックで好立地を選ぶためのコツは、徹底したリサーチをすることです。
人口動態・利便性・競合の有無を正確に把握するためには、徹底したリサーチが必要になります。
リサーチを疎かにして、中途半端な情報をもとに開業をすると、集患が失敗してしまう可能性が高くなります。
では、どのようにリサーチすれば良いのでしょうか?
おすすめは「診療圏調査」です。
「エリア人口×受療率÷(科目別競合医院数+1(=自院))」という式で推定患者数を割り出します。
また、エリアに位置する駅に急行電車が停車するのか、クリニックへの出入りはやりやすいか、信号・歩道橋があるかを確認するのも大切です。
クリニックの良い物件の選び方
クリニックの良い物件を選ぶには、以下の3つを意識すると良いでしょう。
- 見えやすい
- 高さ・広さ・間取り
- 経路がわかりやすい
1つずつ解説します。
見えやすい
1つ目は、見えやすいことです。
商業施設の中にあったり建物の1階部分にあったりすると見つけてもらいやすいでしょう。
反対に、人通りの多い道路に面していても、高層階にあったり建物自体が見えづらい場所にあったりすると、見つけてもらいにくいので注意が必要です。
高さ・広さ・間取り
2つ目は、高さ・広さ・間取りが適していることです。
医療モール内に開業する場合であれば問題ありませんが、その他の場合は、診療に適していない構造になっている可能性があります。
高さ・広さ・間取りが診療に適しているのかを確認することが大切です。
経路がわかりやすい
3つ目は、経路がわかりやすいことです。
クリニックに入るまで、どのようにいけば良いかがわかりにくいと、患者さんは行きづらくなってしまいます。
なるべく経路がすっきりしていて、わかりやすい物件にすることが大切です。
クリニックの物件の種類
クリニックの物件の種類は、主に以下の3種類です。
- 新築を建てる
- 建物ごと借りる
- 一室を借りる
1つずつ解説します。
新築を建てる
まずは、新築を建てるパターンです。
自分で土地を用意するパターンと土地を借りるパターンがあります。
どちらであっても、新築を建てるための資金が必要になります。
建物ごと借りる
続いて、建物ごと借りるパターンです。
よくあるケースは、以前クリニックとして建てられた建物をそのまま借りるパターンですが、良くも悪くも前のクリニックのイメージがつくことに注意しましょう。
特に前のクリニックの評判が悪かった場合、同じ場所にあるだけでマイナスのイメージを持たれる場合もあります。
もし建物ごと借りる場合には、前のクリニックの評判を確認してからにすることをおすすめします。
一室を借りる
最後に、一室を借りるパターンです。
築年数やエリアによっても賃料は変動しますが、上の2つのパターンよりは費用を抑えられるケースが多いといえます。
クリニックで物件を借りる際の注意点
クリニックで物件を借りる際には2つ注意点があります。
- 居抜き物件と承継物件の違い
- 以前あったクリニックの評判
1つずつ解説します。
居抜き物件と承継物件の違い
1つ目は、居抜き物件と承継物件の違いです。
居抜き物件は、以前のクリニックの設備や内装はそのまま残して、引き継ぎを受ける物件です。
初期費用を抑えられるため、多くのケースで用いられています。
一方、承継物件は、クリニックを丸ごと承継してしまう物件です。
名前も設備も患者もスタッフも全て引き継ぎ、同じクリニックとして営業を続けます。
初期費用が安く済むだけでなく、患者もそのままなので、集患に苦しむことは考えにくいでしょう。
なお、そのまま引き継ぐため、営業権として支払う金額がある場合が多いので、注意しましょう。
以前あったクリニックの評判
2つ目は、以前あったクリニックの評判です。
先ほども触れましたが、以前クリニックがあった場所に開業しようとする際、以前あったクリニックの評判が影響してしまう恐れがあります。
例えば、評判が悪く経営が悪化し、潰れてしまったクリニックの跡地に開業した場合、同じ場所にあるクリニックというだけで評価が下がってしまう可能性があるのです。
全く無関係であっても、同じ場所にあったというだけで評価が変わってしまうので注意しましょう。
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まとめ
今回は、クリニックの好立地の選び方について解説しました。
クリニックの立地は集患数を大きく左右する要因になるため、徹底的にリサーチをした上で決定することが重要です。
特に人口動態・利便性・競合の有無の3つの観点から検討することが大切です。
ぜひ、今回の内容を参考にして、立地の良い場所を探してみてください。