「美容皮膚科を開業するときのポイントは何だろう?」
「美容皮膚科を開業するにはどのくらいの資金が必要なのかな?」
このような疑問を抱えていませんか?
そこで、今回は美容皮膚科を開業する際に必要な知識として、以下の内容を紹介します。
- 美容皮膚科の需要の高まり
- 美容皮膚科の開業におけるポイント
- 美容皮膚科の開業資金
- 美容皮膚科の開業医の年収
- 美容皮膚科の開業で困った際の相談先
ぜひ最後までお読みいただき、美容皮膚科の開業に必要な知識を理解しましょう。
この記事の内容
美容皮膚科の需要は高まっている
近年、美容に力を入れる人が増えてきたため、美容皮膚科の需要は高まっています。
特に2020年のコロナ禍以降、マスクを着用する機会が増えたり外出する機会が減ったりしたため、人に顔を見せなくなったことが大きな理由でしょう。
「美容に力を入れたいけど、ダウンタイムなどを人に見せたくない」と感じていた方は、人に顔を見せなくて良くなったことが良い機会になり、美容に力を入れ始めた方が多いのではないでしょうか?
美容といえば女性のイメージが強いのですが、近年では男性も美意識が高まっており、今後も需要は高まっていくことが予想されます。
美容皮膚科の開業におけるポイントは?
美容皮膚科の開業において、以下の5つのポイントについて解説します。
- 立地:アクセスの良い場所
- 内装:SNSでの拡散を意識したデザイン
- 採用:報酬はやや高め
- マーケティング:Web広告に注力
- 資金計画:余裕のある資金計画を
1つずつ解説します。
立地:アクセスの良い場所
1つ目は、アクセスの良い場所にすることです。
美容皮膚科はWebからの集客がメインとなるはずです。
そうなると、必ずしも地元に住んでいる方だけが来院するわけではないでしょう。
多少遠方からも足を運んでもらうため、アクセスの悪い場所に作ると通いづらくなってしまいます。
そのため、なるべく駅の近くなど、アクセスの良い場所に作ると良いでしょう。
内装:SNSでの拡散を意識したデザイン
2つ目は、SNSでの拡散を意識したデザインにすることです。
先ほども紹介したとおり、Webからの集客がメインになるはずです。
特に美容関係はインスタグラムでの情報収集が盛んに行われています。
そこで、院内をインスタグラムで拡散してもらえるようなデザインにすることで、多くの方が興味を持つきっかけになるでしょう。
採用:報酬はやや高め
3つ目は、スタッフの採用は報酬をやや高めに設定することです。
美容皮膚科のスタッフの報酬は他の診療科に比べると高く設定されていることが多くなっています。
そのため、他の診療科と同水準の報酬を設定していると、競合の美容皮膚科に人材を奪われてしまう可能性があります。
マーケティング:Web広告に注力
4つ目は、Web広告に注力することです。
美容関係の情報はWeb、特にSNSを使って集めることが多いです。
そのため、アナログ広告よりもWeb広告に注力するのが良いでしょう。
広告だけでなく、SNS運用やホームページ運用などにも手を広げられると集患に繋げやすくなります。
資金計画:余裕のある資金計画を
5つ目は、余裕のある資金計画を立てることです。
多少無理のある資金計画を立ててしまうと、すぐに破綻してしまう恐れがあります。
開業は100%うまくいく保証がないため、リスクヘッジとしても余裕のある資金計画を立てましょう。
美容皮膚科の開業資金は?
美容皮膚科の開業資金はどれくらいなのでしょうか?
ここでは美容皮膚科の開業資金の内訳や開業資金が多くなる理由について解説します。
美容皮膚科の開業資金の内訳
美容皮膚科の開業資金は1億円ほどと言われています。
以下で、開業資金の内訳を表にまとめています。
不動産(敷金・礼金・仲介手数料) | およそ1,000万円 |
設備・内装工事 | 2,500万円〜3,000万円 |
医療機器・家具・家電 | 3,000万円〜3,500万円 |
システム(電子カルテ・予約システム) | 400万円 |
採用関係 | 20万円 |
マーケティング(広告費・HP運用) | 500万円〜700万円 |
研修費 | 50万円 |
税理士・社労士報酬 | 30万円 |
その他 | 100万円〜200万円 |
表から分かることは、不動産や設備・内装工事、医療機器・家具・家電に大きな金額がかかることです。
また、テナント開業ではなく新築で開業する場合は、より多くの金額がかかることを理解しておきましょう。
美容皮膚科の開業資金が高くなる理由
ここでは美容皮膚科の開業資金が高くなってしまう理由を解説します。
大きく分けて2つあり、1つが立地の良い場所や綺麗な建物(新築等)を選ぶこと、もう1つが最新機器や高級家具を導入することです。
先ほども紹介したとおり、美容皮膚科は遠方から来る方が多いため、アクセスの良い場所を選ぶ必要があります。
また、美容に気を使う方を対象にするため、汚い建物では運営しにくいでしょう。
そのため、立地がよく綺麗な建物を選ぶことになるため、不動産関連の資金が多く必要になるのです。
一方、美容皮膚科では最新機器の導入も必須といえるでしょう。
多くの患者は最新の技術で施術をしてもらいたいと考えるのが一般的です。
そのため、最新機器の導入により、最新の施術ができることをアピールすることで集患につなげやすくなるでしょう。
美容皮膚科医の年収は?
美容皮膚科医が開業した際の平均年収のデータは公開されていません。
そのため、具体例を見て判断するしかありませんが、3,000万円以上稼げる場合が多いようです。
勤務医でも2,000万円ほどの求人を多く見かけるため、他の診療科よりも大きな収入が見込めるでしょう。
美容皮膚科の開業で困った際の相談先は?
美容皮膚科の開業で困った際の相談先は、以下の3つが挙げられます。
- コンサルタント
- 税理士
- 社会保険労務士
1つずつ解説します。
コンサルタント
1つ目は、コンサルタントです。
コンサルタントは美容皮膚科の開業を全面的にサポートしてくれます。
相談に乗ってくれるだけでなく、豊富な知見をもとにさまざまなアドバイスをしてくれるでしょう。
コンサルタントにも専門分野があるため、先生が特に頼りたい分野に関して精通しているコンサルタントを選ぶと良いでしょう。
税理士
2つ目は、税理士です。
税理士は税務関係の面倒を見てくれます。
また、それだけでなく、会社の経営状態に関してもアドバイスをくれる税理士もいます。
資金繰りを含めたお金関係は税理士に相談することもおすすめです。
社会保険労務士
3つ目は、社会保険労務士です。
社会保険労務士は労働問題の専門家です。
適切な雇用関係になっているのか、働きやすい組織になっているのかを見てくれます。
また、法律は毎年のように改正されるため、それらに対応できているのかどうかも見てくれるでしょう。
労働問題に関する相談があれば、社会保険労務士にすることもおすすめです。
クリニックの開業のことなら「クリニック経営改善ラボ」
「クリニック経営改善ラボ」は、株式会社ケアマックスが提供する医科特化型コンサルティングサービスです。
美容皮膚科はもちろん様々な医科・クリニックでの支援実績が豊富です。
ケアマックスの強み
- コンサル実績800件以上(クリニック経営コンサル300件以上、病院経営コンサル100件以上)
- 心理的な距離が近い、一番に相談できるパートナー
- 開業から事業承継まで、クリニックの発展段階に応じた多角的な視点での提案
- 税理士、社労士、弁護士と連携し、さまざまなお悩みに応えられる体制
- 医療報酬改定などに関して、最新情報や業界トレンドを共有・アドバイス
- 既存のクリニックは月1回以上は直接訪問して打ち合わせ
実績が豊富なコンサル会社で、広い視野から戦略策定を行うことを得意とされています。開業コンサルのみならず、開業した後も事業承継をするまで段階ごとに課題解決をサポートしてくれます。
無料相談も可能なので、開業や経営についてお悩みの方はぜひ下記からサービス内容をチェックしてみてください。
まとめ:美容皮膚科の開業を成功させよう!
今回は美容皮膚科の開業に関して解説しました。
美容皮膚科を開業するための一通りの基礎知識が理解できたのではないでしょうか?
1億円ほどという大きな金額を使って開業することになります。
そのため、念入りに準備をし、なるべく失敗しないように注意することが大切です。
今回紹介した内容を参考にして、美容皮膚科の開業に向けて一歩を踏み出してみましょう。