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業務用脱毛器の選び方のコツとは?種類や注意点も解説

「脱毛器ってどれだけ種類があるの?」
「業務用の脱毛器は種類が多すぎて選び切れない……」

サロンを開業したいと検討している方で、このような業務用脱毛器選びで悩まれているのではないでしょうか。

業務用の脱毛器は高額な商品で、サロン開業において脱毛器選びは失敗したくない部分の一つです。

そこで本記事では、業務用脱毛器の種類について解説したうえで、業務用脱毛器の選び方を紹介します。選び際の注意点も合わせて紹介しますので、ぜひご覧ください。

業務用脱毛器の種類

業務用脱毛器には大きく分けて2つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

施術の効果も変わってくるため、2つの脱毛器の種類についてしっかり理解しておきましょう。

医療脱毛

医療脱毛は、医療用レーザー治療機器を用いて行う脱毛方法です。

レーザーを当てて不可逆的な毛根の破壊を行い、毛が再生されない状態にして永久脱毛状態へと導きます。

脱毛器は照射する光のパワーが強いため医療機器扱いとなり、発毛組織を破壊する施術は医療行為に該当します。そのため、専門の資格を持っている者が駐在する医療機関でなければ取り扱いできません。

エステ脱毛

エステ脱毛は、エステサロンで施術を受けられる光脱毛で、美容脱毛とも言われます。

医療脱毛で使用するレーザーより光線の力が弱く、発毛組織にダメージは与えられるものの、組織を破壊するほどのパワーはないのがエステ脱毛です。

永久脱毛ではなく時間が経つと再び生えてくるケースもあるため、一時的に減毛・抑毛したい場合はエステ脱毛が適しています。

なお、組織の破壊が行われないため、医療行為ではなく美容行為にあたり、施術に際して資格は必要ありません。

エステ用業務用脱毛器の種類

エステ用の業務用脱毛器には、以下3つの種類があります。

  1. SHR
  2. IPL
  3. S.S.C.M®

SHR

SHR脱毛とは、毛根を包み込む毛包全体に繰り返し弱い熱を当てて毛の再生を遅らせるという方法です。

「スーパー・ヘア・リムーバル」の略で、蓄熱式脱毛と呼ばれています。

比較的低めの温度の光を当てるため肌への刺激が少なく、照射時にメラニン色素に反応せず日焼け肌や色の濃い肌にも安全に施術できるメリットがあります。

他の脱毛器では反応しにくい産毛に効果があり、顔や背中などの脱毛にも最適です。

毛周期に関わらず施術ができます。しかし、これから生えてくる毛を抑制する脱毛方法のため、効果を実感しにくいでしょう。

IPL

IPL脱毛は、「インテンス・パルス・ライト」の略で、熱を当てて毛根にダメージを与える脱毛方法です。

メラニン色素に反応して光の熱が毛母細胞や毛乳頭まで届き、毛が抜けやすく生えにくくなります。メラニン色素に反応するため、ホクロや日焼け肌には照射できません。

わき毛やVIOの毛など濃く太い毛の脱毛に適しており、薄い毛や産毛には効果を発揮しにくいです。

毛周期に合わせた施術を行うため、施術期間の目安は2〜3年と長期に及びます。

S.S.C.M®

S.S.C.M®は、「スムース・スキン・コントロール・メソッド」の略で、専用のジェルを塗布し、ライトの照射でムダ毛の成長を抑制する脱毛方法です。

世界的医療メーカーとして有名なイタリアのDEKA社が開発したもので、肌へのダメージが少なく痛みを感じにくいメリットがあります。

産毛にも効果を発揮し、美肌効果も期待できるなどさまざまな特長がある反面、毛の成長を抑制するものであり、毛をなくしていきたい方には適しません。

業務用脱毛器の選び方

ここからは、業務用脱毛器の選び方について詳しくご紹介します。

以下の12点を意識して選びましょう。

  1. 価格で選ぶ
  2. マシンの使いやすさで選ぶ
  3. 施術にかかる時間で選ぶ
  4. 痛みの強さで選ぶ
  5. 脱毛メニュー以外に使える万能さで選ぶ
  6. 機器のメンテナンスやサポート体制で選ぶ
  7. アフターフォローの充実度で選ぶ
  8. 製品の保証で選ぶ
  9. リース・レンタル可能なものを選ぶ
  10. 期待できる効果で選ぶ
  11. 販売実績で選ぶ
  12. 長時間でも安定稼働するものを選ぶ

価格で選ぶ

業務用脱毛器は100万円以上するものが多く、高額なものであれば500万円ほどの価格となります。

近年では、美肌機能やバストケアといった機能を搭載している高性能な脱毛器も増えてきており、そういった脱毛器は価格も高くなります。

開業時に必要となる資金の中でも多くを占めるのが脱毛器の購入資金となるため、予算内に収まるものを選びましょう。

また、脱毛器はランニングコストも考慮して選ぶ必要があります。

ランプの照射回数が決まっていて、回数が切れれば交換しなければなりません。費用は1回の照射あたりで換算すれば0.1円〜1.2円ほどかかるのが一般的です。

脱毛器を選ぶ際は、本体価格だけでなくランニングコストも考慮しましょう。

マシンの使いやすさで選ぶ

マシンの使いやすさも重要で、新たに開業する場合は特に、施術経験の少ないエステティシャンでも簡単に使用できるマシンがいいでしょう。

操作方法が複雑な場合、覚えるのに時間がかかったり施術時に操作ミスなどのトラブルが起きたりする可能性もあります。

操作に手間取って施術に時間がかかると、お客様の満足度が下がるほか、1回あたりの施術時間も長くなって回転が悪くなるデメリットも考えられます。マシンが使いやすく操作しやすいのは重要なポイントです。

施術にかかる時間で選ぶ

施術にかかる時間も、マシンの使いやすさ同様に顧客満足度や回転率に影響します。選ぶ際は重視したいポイントの一つです。

脱毛器には、単発式と連射式の2つの種類があります。単発式は1秒に1回の照射をし、連射式は1秒に2発以上照射できるため、連射式の方が施術時間を短くできます。

ただし、1回あたりの照射出力を下げて連射させているだけの脱毛器もあり、その場合はパワーが分散していて効果が低くなってしまうため注意してください。

連射式でも、単発式に劣らないパワーを持っているかという点をしっかり確認して選びましょう。

痛みの強さで選ぶ

エステ脱毛は、医療脱毛と比較して痛みはそれほど強くはないものの、「痛そう」というイメージを持っている方は少なくありません。

「痛みが少ない」という部分をアピールできれば集客効果も期待できますし、実際に施術を受けて満足してもらえればリピーター獲得にもつながります。

IPL脱毛は、光脱毛の中でも痛みを感じやすい部類ですが、痛みを軽減するために冷却機能を備えた脱毛器もあります。

皮膚トラブルを防ぐ効果も期待でき、安全面でも重要性が高い部分となるため、冷却装置の情報はしっかり確認しましょう。

脱毛メニュー以外に使える万能さで選ぶ

脱毛メニュー以外にも、美肌効果やバストケア(光バストアップ)といった機能が備わった業務用脱毛器もあります。

お客様によっては、エステサロンを選ぶ基準の一つに脱毛以外でのメニューの充実さを挙げる方も少なくありません。

お客様のニーズに応えられる施術を用意しておけば、顧客満足度の向上にも貢献できる可能性があり、提案できるメニューの幅が広がり良い口コミも広まりやすくなります。

機器の購入コスト削減や客単価の向上にもつなげられるでしょう。

機器のメンテナンスやサポート体制で選ぶ

機器を長く使用したいなら、メンテナンスの頻度は重要です。また、サポート体制についてもトラブルが発生した際に、素早く駆けつけてくれるかという点で重視すべきポイントの一つです。

万が一、営業中に機器が故障してしまった場合、施術が行えなくなりその日の収益も発生しなくなってしまいます。

そうした予期せぬトラブルを未然に防ぐためにもメンテナンスは必須です。もし故障が起きてしまっても、すぐに対応可能なサポート体制があれば被害を最小限に抑えられるかもしれません。

365日対応可能かどうか、またすぐに駆け付けてくれるかといった部分はチェックしておきましょう。

アフターフォローの充実度で選ぶ

業務用脱毛器を購入した後、アフターフォローが充実していると導入後の運用においても安心です。

メーカーによっては、店舗に導入する前に機器の使用方法や、お客様への対応方法の研修を無料で実施することもあります。さらに、開業時や家業後の経営面でのバックアップなどを行う場合もあり、新規開業時には嬉しいサービスでしょう。

こういった、スタッフが身に付けておきたい知識や技術の習得などをサポートしてくれるメーカーを選んでください。

製品の保証で選ぶ

製品の保証内容はメーカーによって異なるため、保証が充実しているメーカー・製品を選びましょう。

業務用脱毛器は高額な機器なため、修理費用も高額になる場合があります。そのため、証期間が短すぎると初期不良が起こった際に無償修理が受けられなかったり、代替機の貸し出しを受けられなかったりする可能性が考えられます。

故障が起きた際に、修理が完了するまで機器を使用できなくなり、サロンの評判にも影響を及ぼしかねません。

ただし、保証期間が長かったとしても、延長保証分の料金が本体価格に上乗せされているケースもあります。ただ長ければいいというわけではない点は注意してください。

また、中古の脱毛器はメーカー保証が受けられない可能性が高いため、注意が必要です。

リース・レンタル可能なものを選ぶ

リースやレンタル可能なものなら、費用を抑えて導入可能です。

お試しで使ってみたい場合はレンタルがおすすめで、ビジネスが成功できるかどうかわからないという不安を抱えている場合にもレンタルなら失敗してしまったときの負債が抑えられます。

リースは中長期的に機器を使用する場合におすすめで、途中解約できないデメリットはありますが、初期費用が抑えられます。

ただし、長期的に使用する場合はリース・レンタルよりも機器を購入したほうが安くなります。購入する場合でも分割払いができるかもしれないため、一度確認することをおすすめします。

経営のビジョンに合わせて最適な方法を選択しましょう。

期待できる効果で選ぶ

脱毛器を使用して期待できる効果で選ぶことも重要です。

脱毛器に期待する効果として最も大きいのは脱毛効果です。脱毛効果が薄い脱毛器は、お客様からの評判が下がる原因になってしまいます。

十分な脱毛効果があるかどうかは、サロンの口コミをチェックすることでわかります。
サロンの評判が良いと脱毛器も良いものを使用していると考えられます。

導入を検討している脱毛器のメーカーに、導入先のサロンがどこなのか聞くといいでしょう。

販売実績で選ぶ

メーカーの信用度を測る指標の一つに、販売実績の多さが挙げられます。

販売実績の多さは、これまで多くのサロンに選ばれてきた証です。脱毛器の効果だけでなく、アフターフォローの充実度や保証内容が評価されていると予想できます。

メーカーへ直接確認する、公式ホームページや販売ページを確認するなどしてみてください。

長時間でも安定稼働するものを選ぶ

長時間の使用でも安定稼働するかどうかも重要なポイントです。

一般的に、脱毛器は長時間使用すると、電力が落ちて脱毛効果も低下してしまいます。
また、使用頻度が高ければ機器に熱が発生して故障するリスクも高くなります。

長時間使用しても安定して稼働するか」「故障しにくいか」は、確認すべき項目です。

業務用脱毛機を選ぶ時の注意ポイント

業務用脱毛器を選ぶときは、以下の2点に注意してください。

  1. 中古の脱毛器には気をつける
  2. 比較サイトで安易に判断しない

中古の脱毛器には気をつける

中古の脱毛器は、新品よりも安く導入できるというメリットがありますが、保証がなくサポートを受けられない可能性があるという点は気を付けましょう。

中古の機器は故障リスクも高く、保証がなければ修理費も実費となります。修理費がかさんで結果的に新品を買うよりも費用が高くつく可能性もゼロではありません。

アフターサポートも受けられず、経営面に関する情報を得られないというのは大きなデメリットです。

比較サイトで安易に判断しない

業務用脱毛器の比較ランキングなどを紹介しているサイトで安易に判断しないことも大切です。

「1位に選ばれているから」という理由だけで導入を決めるのは危険です。実際に1位の機器が優れたもので自分のサロンに合った製品かどうかはわかりません。

「業務用脱毛機 ランキング」「業務用脱毛器 おすすめ」「業務用脱毛器 比較」などのキーワードで検索すると、たくさんのサイトが表示されます。

これらのサイトは比較検討するうえではとても参考になりますが、単純に上位に選ばれているから優れているとは限りません。

こういったサイトは製品を紹介してその製品が購入されれば見返りに報酬がもらえるという、アフィリエイト広告が掲載されていることがあります。

報酬が高いものを売りたいという心理から、報酬順にランキングを決められていたり、報酬目当てに記事を作成していて脱毛に関する専門的な知識は持ち合わせていなかったりする可能性も考えられます。

安易に判断せず、「求めている機能が揃っているか」「お客様に安全で快適なサービスを提供できるか」などを総合的に判断することが重要です。

まとめ:業務用脱毛機は選び方を把握して選定しよう

脱毛サロンを長く経営していくためには、業務用脱毛器選びが重要です。

サロンの評判を左右する要素の一つで、十分な脱毛効果が得られるかどうかはもちろん、痛みの強さや施術にかかる時間などもチェックする必要があります。

業務用脱毛器は高額な機器であり、使ってみて満足しなかったからといって簡単に交換できるわけではありません。選び方を把握して慎重に選定してください。