藤井歯科医院

藤井 宏 院長への独自インタビュー

代々続く歯科医師の家系の4代目、早稲田に開業して25年あまり

私の家は代々続く歯科医師の家系で、曽祖父から数えて私は4代目ということになります。実家のある岐阜県内の歯科医院は兄が引き継いでいますし、私もごく自然な流れで歯科医師になったという感じがします。大学院を修了した後、そのまま大学に残るか、開業するか、という2つの選択肢がありましたが、私は勤務医を経て開業する道を選びました。
学生時代に神楽坂に住んでいたこともあり、私にとってここ早稲田は馴染み深い町でした。新宿区でありながらも、どこか下町らしい雰囲気が漂っていて、岐阜県出身の私がすんなり溶け込めるような心地よさがあるんですよね（笑）。そんな「早稲田駅」そばのビル2階に『藤井歯科医院』を開設したのは、私がまだ30歳だった1992年でした。それからもう25年という年月が経ちますけれど、近隣にお住いの方々、また当院で治療された患者さんのご紹介や口コミなど、たくさんの患者さんにご支持いただいていることは、歯科医師として本当に嬉しく思います。

歯科の枠を超えた幅広い知識を備えて、患者さんの健康を見守る

祖父や父、兄など、自分のまわりは歯科医師ばかりでしたので、当初は私もあまり深く考えずに歯科医師になったところがありました。ただし、実際に患者さんの診療に携わり、見聞を広めていくにつれ、歯科と医科が分かれているが故の弊害のようなものを感じるようになったんです。歯科の領域である「口」は、人間の体の一部であるはずなのに、大学では1本の歯からはじまって歯列に至るまで、顎から上の口腔内をメインに学びます。一方で患者さんのお口の中、たとえば噛み合わせなどについては、その方のメンタルや体調などによって、少しずつ変化していくものなんですよね。そのため私は、患者さんの健康をサポートしていくためには歯科の知識だけでは足りないと感じて、さまざまな勉強会に参加して学ぶほか、医療以外のことについても知識を得ようと本を読むのです。
東京大学の松井孝典先生が、こんなことをおっしゃっています。「環境問題について語るならば、地球の誕生からその歴史、そこに暮らす生物、さらには宇宙まで、地球をとりまくシステムすべてを理解する必要がある」と。私は、本当にその通りだと思います。患者さんのお口の中を、責任をもって診ていくためには、人間の全身にわたる知識が必要ですし、食生活や生活スタイルなどについてもアドバイスができなくてはなりません。私自身、常に学び続ける姿勢をもって、患者さんの健康に貢献できるような歯科医療を実践していきたいと思います。

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