前庭神経炎(ゼンテイシンケイエン)の原因
片側の前庭神経が障害されることで起こる。ウイルス感染や血管障害が原因とみられるが、明確にはわかっていない。前庭神経炎(ゼンテイシンケイエン)の症状
発作的に激しいめまいを感じる。体を動かしたり、歩いているとフラフラする。めまいは長時間続くが、反復することはない。前庭神経炎(ゼンテイシンケイエン)の治療
抗めまい薬、血液循環改善薬、ビタミン薬、ステロイドなどを使用する。軽い障害であれば機能は回復し、反復することもない。- 受診科目
- 脳神経内科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
前庭神経炎の対処(治療)方法
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激しい症状は数日以内に治まるものの「ふらつき感」が長引くことも
前庭神経炎とは、あるとき突然に激しいめまいが生じる病気です。同じくめまいの症状で知られる「メニエール病」では繰り返し症状が現れるのに対して前庭神経炎は1回だけ、回転性の強いめまいとともに嘔吐などを伴う場合もあります。前庭神経炎の患者さんは自分で歩くことができないため、救急車などで医療機関へ運ばれることが一般的です。激しいめまいの症状は数日のうちに治まることがほとんどですが、三半規管など左右のバランスが崩れているため、長引くふらつき感に悩む患者さんも少なくありません。前庭神経炎を発症する原因は、何らかのウイルスが神経に作用し、炎症を起こすことだと考えられています。そのため急激な症状が現れているとき(急性期)には、抗ウイルス剤や副腎皮質ホルモン剤を使用して症状を抑える治療が行われます。なお、前庭神経炎については明確な予防法が確立されていません。ただしウイルスに起因する病気であることから、日頃から生活習慣を整えて自己免疫を高めておくことで一定の予防効果が期待できるでしょう。