脂肪肝(シボウカン)の原因
脂肪肝にはアルコール性と非アルコール性があり、前者の場合はアルコールを過剰に摂取することによって脂肪肝が生じる。アルコールの摂取がない場合であっても、肥満やメタボリックシンドロームによって脂肪肝が生じることもあり、これを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と言う。このほかに薬剤の影響や妊娠などによっても脂肪肝が生じることがある。脂肪肝(シボウカン)の症状
初期の脂肪肝では明らかな症状がみられないことが多い。症状が進行するにつれて倦怠感、食欲不振、お腹の右上部分に鈍い痛みを感じることがある。脂肪肝が進行して肝硬変や肝がんを引き起こし、それらが悪化した場合には、むくみや腹水などが現れるようになる。脂肪肝(シボウカン)の治療
アルコール性・非アルコール性によって治療法が異なり、アルコール性脂肪肝の場合はアルコール摂取を控えることが大前提になる。NAFLDの原因が肥満やメタボリックシンドロームだと分かっている場合は、運動療法や食事療法によって減量するよう指導されることがある。脂肪肝は肝臓を健康な状態に戻せる可能性があるため、早期発見・早期治療が求められる。- 受診科目
- 消化器内科
この病気について4人の医師の見解があります。
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脂肪肝の対処(治療)方法
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肝臓の健康を保つためには脂肪肝の予防と早期発見が重要
脂肪肝はその名の通り、肝臓に過剰な脂肪が沈着した状態を指します。肝臓に沈着する脂肪のほとんどは「中性脂肪」です。食事から摂取した脂質は小腸で脂肪酸などに分解され肝臓に送られて中性脂肪に合成されます。摂取する脂質が多くなると肝臓に中性脂肪が過剰に貯まるわけです。また余分なブドウ糖からも中性脂肪が作られるため脂肪肝の原因になります。肝臓は「沈黙の臓器」の一つで、脂肪肝ではよほどのダメージがないかぎり腹痛や黄疸などの自覚症状はありません。
原因としては、アルコールと生活習慣の乱れ(過食、運動不足)がほとんどですが、薬剤性、消化管手術後、遺伝子変異なども挙げられています。脂肪肝を放置し炎症が進むことで肝臓が硬くなってしまうと、10年後に10~20%の方が肝硬変や肝がんを発症するといわれています。また心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を起こす危険性が脂肪肝のない方の約1.6倍といわれていますので、腹部超音波検査やフィブロスキャン検査を行い初期の段階で発見することが重要です。
脂肪肝は栄養バランスを重視した食事摂取や適切な運動療法、禁酒を行うことによりほとんどの方で改善が期待できますが、摂食障害、他疾患の薬物治療、遺伝的要因などが原因の場合は通院での治療が必要になります。
健康診断や人間ドックで肝機能障害を指摘された方は、一度肝臓専門医への受診をお勧めします。