慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)の原因
脳を包んでいる3種の膜のうち、硬膜とくも膜の間で出血がおこり、血腫ができるもの。原因は外傷によるものが多いが、原因不明の場合もある。一般に60~80歳代で大量に飲酒をする人に多いといわれる。慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)の症状
頭部打撲、あるいは薬剤投与から3週間から数ヶ月して症状が現われる。外傷を忘れたころに手足のまひ、物忘れ、性格の変化、吐き気や嘔吐などの症状を示す。慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)の治療
頭に小さな穴をあけ、結集を吸引して洗い流す外科的治療がおこなわれる。最近では、漢方の有効性も報告されている。- 受診科目
- 脳神経外科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
慢性硬膜下血腫の対処(治療)方法
1件中1~1件を表示
1 | < | PAGE 1/1 | > | 1 |
慢性硬膜下血腫と類似した病気を探す
- かぜ[かぜ症候群]
- インフルエンザ
- 食中毒
- 急性胃炎
- 胃潰瘍
- 食道炎
- 十二指腸潰瘍
- 妊娠
- 月経困難症
- メニエール病
- 内耳炎
- 緑内障
- 脳腫瘍
- 脳梗塞[脳血栓]
- くも膜下出血
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 脳出血[脳溢血]
- 突発性難聴
- 腸閉塞 [イレウス]
- 胆石症
- ウイルス性脳炎・髄膜炎
- 心筋梗塞
- 食道裂孔ヘルニア
- 小脳出血
- 子宮外妊娠
- 高血圧性脳症
- 起立性低血圧症
- 急性腹膜炎
- 急性膵炎
- 急性ウイルス性肝炎
- 急性副腎不全[副腎クリーゼ]
- ピロリ菌感染
- 熱中症
- つわり
- ノロウイルス感染症
- アニサキス症
- 神経調節性失神
- 急性虫垂炎(盲腸)
- アルコール性肝疾患・脂肪性肝疾患
- 慢性腎臓病
- 脂肪肝
- C型肝炎
- 低ナトリウム血症
- 高カリウム血症
- 肝機能障害
- セリアック病
頭を強く打った後、1、2ヶ月のちの変化に注意
転倒して頭を打った高齢者の方がいらしたとしましょう。その時は症状もなく、念のためにCTを撮っても病変は見られません。ところが、そこから1、2ヶ月経つと、急に麻痺が出たり、歩くのに支障が生じたり、認知症のような症状が見られるようになります。これが慢性硬膜下血腫です。なぜこうした現象が起きるのでしょうか。実は転倒をきっかけに脳を包んでいる硬膜の細い血管から少しずつ出血し、それが脳の周りに少しずつたまっていくのです。お風呂をイメージしてみてください。水道の栓を閉め忘れ、ぽたんぽたんと落ちている水が一晩経つといっぱいになってしまう。それと同様で、特にご高齢の方は脳が萎縮してしまっていますから、血がたまるスペースが脳の周りにあるのです。これらは、CTを行うとすぐに診断できます。
治療としては、局所麻酔で頭蓋骨に穴を開け、中の血を吸い取っていくことになります。治る認知症とも言われますが、高齢化社会が進むにつれ、増えてきている傾向があります。