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片頭痛(ヘンズツウ)の原因

脳の血管の一部が収縮してから拡張し、神経(三叉神経)が圧迫されることによって起こる。頭痛が誘発される原因として、疲労や睡眠不足、精神的ストレスや経口避妊薬などの薬があげられる。

片頭痛(ヘンズツウ)の症状

こめかみから目のあたりにかけて、ズキンズキンと脈打つような痛みがおこり、吐き気、嘔吐、めまい、肩こりなどをともなうことがある。頭の片側だけでなく、両側におこるケースも珍しくない。

片頭痛(ヘンズツウ)の治療

症状が軽い場合は、エルゴタミン製剤や消炎鎮痛薬を用い、効果がみられない場合は、トリプタン系の薬を用いる。
受診科目
脳神経内科
内科
ペインクリニック

この病気について2人の医師の見解があります。

医師から聞いた
片頭痛の対処(治療)方法

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4人にひとりが症状あり。正確な検査と診断が大切

頭痛という症状は多岐に渡り、その種類は300種類以上あります。片頭痛が人口の5~10%、緊張型頭痛が20%くらいと言われていますので、おおよそ4人にひとりは頭痛に悩まれている統計です。大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛があり、二次性頭痛は脳出血やくも膜下出血、髄膜炎など命に関わるものです。そのほか頭痛をきたすものとして慢性副鼻腔炎や蓄膿症、緑内障などがあり、頭痛は脳以外の疾患でも引き起こされます。なので、どのタイプの頭痛であるのかを正確に診断することがまず肝要です。片頭痛や緊張型頭痛は特に動くと痛むので「横になって休まなければ」「予定をキャンセルしなければ」と生活の質が低下してしまいます。頭痛は様々な原因が提唱されており、原因がはっきりと特定できないものもあります。片頭痛であれば、CGRP関連の予防薬を1か月に1回程度注射をするなどの選択肢もありますので、投薬のほかご自身に合った治療法をよく医師と相談することが大切です。頭痛は市販薬で鎮静化できることもありますが、大病につながる恐れもありますので、脳神経外科を受診し正確な検査と診断を受けることをお勧めします。

上野 龍 院長
宮前平脳神経外科クリニック
上野 龍 院長
川崎市宮前区/小台/宮前平駅
●脳神経外科 ●内科 ●外科

安易な鎮痛薬の使用は要注意。つらい痛みは専門家に相談を

片頭痛は<片>方の<頭>が<痛>むと書くため、片側にしか頭痛が起きないと思っている方もいらっしゃいますが、頭の両側に起きる場合も多く、肩付近や頭全体などに痛みが起きる場合もあります。原因としては、月経、運動、飲酒、睡眠不足、精神的なストレスなどがきっかけになり、三叉神経から「CGRP」という物質が放出され、頭部の血管の炎症や拡張が起こり、頭痛が起きると考えられています。
片頭痛の痛みは「ズキズキ」「ドクドク」などと表現されますが、「重い感じ」「締め付ける感じ」など様々です。頭痛に吐き気を伴ったり、めまいがしたり、匂い・音・光に敏感になる、目がチカチカするような感じがある場合は、片頭痛が疑われます。仕事、家事、勉強の集中力やパフォーマンスが低下したり、頭痛が原因で学校や仕事を休んだりしなければならないなど、日常生活に支障が出ている場合は、頭痛外来の受診をご検討ください。
片頭痛に対する治療薬は、近年、新しい鎮痛剤、注射薬など様々な治療方法が登場しており、個々の症状、希望、ライフスタイルに適した治療を選択する必要があります。自己判断で市販の鎮痛薬などを過剰に使用すると「薬物の使用過多による頭痛」を合併し、頭痛が悪化する場合があるので、ご注意ください。また、十分な睡眠を取ったり、飲酒を控えたり、適度な運動や食事をすることも頭痛の発症予防や改善につながりますので、規則正しい生活を心がけていただきたいと思います。

原 大祐 院長  
はら内科・脳神経クリニック
原 大祐 院長  
墨田区/両国/両国駅
●内科 ●脳神経内科 ●老年内科 ●脳神経外科
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