東京ドクターズ | 病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト
menu
login
この病気について5人の医師の見解があります。
5件中1~5件を表示
慢性腎臓病(CKD)は何らかの原因で腎臓の機能低下・障害が生じ、それらが3か月以上続いている状態を指します。初期にはこれといった症状が現れないものの、進行すると足のむくみ、食欲不振、体のだるさなどを自覚するようになります。機能が低下したり障害が生じたりした腎臓は元通りに回復することが難しくなります。そのため治療では今の状態を維持することを目的に、原因となる糖尿病などの生活習慣病の治療も行うことが大切です。慢性腎臓病は早期発見と早期の適切な対応が非常に大事です。会社や自治体の健康診断で指摘を受けた際は放置せず、腎臓内科にご相談いただくことをおすすめします。
慢性腎臓病とは腎臓の働きが低下する、異常が見られるなどの状態が慢性的に長く続くことを指します。自覚できる症状としては尿の量が減る、それによって体内に水分が溜まり、足がむくんでしまう、肺に水が溜まって呼吸が苦しくなるなどが挙げられ、症状が進行すると脳卒中や心筋梗塞などの重病リスクが高まります。腎臓は一度悪くしてしまうとなかなか良くならない臓器で、治療方法は薬の服用が一般的ですが、なによりも日々の生活習慣の是正なくして改善はできません。改善・予防策としては、糖尿病、高脂血症や高血圧、特に内臓脂肪過多など生活習慣病を防ぐことが肝心になってきます。適度な運動とバランスのよい食生活、減塩や禁煙をすることも大切です。また、脱水になると症状が悪化しやすいので、1日1~1.5リットルは意識的にお水を飲むことも重要になってきます。日頃から生活習慣を整えて腎臓を守り、今の機能をきちんと維持していくことが大切ですよ。
腎臓は腰背部に位置するソラマメのような形をした150g程度の臓器で、左右に1つずつあります。腎臓は毎日血液をろ過して体の中の不要な水分や老廃物を尿として体の外へ排出すると同時に、血圧の調整、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルバランスの維持、酸性とアルカリ性のバランスの調整を行い、赤血球を作るホルモンの分泌、健康な骨のために重要なビタミンDの活性化を行うなど多くの役割をしています。私たちの健康において重大な役割を担っており、まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎臓の機能が低下する病気です。慢性腎臓病という名前は聞き慣れないかもしれませんが、20歳以上の8人に1人いると考えられており、新たな国民病といわれることもあります。慢性腎臓病は、重症度によって症状の出かたが異なります。軽症の場合には、無症状のことがほとんどです。しかし、腎機能の低下が進むと、むくみ、夜間尿(夜間に何度もトイレに行きたくなる症状)、倦怠感、食欲の低下、吐き気、手足のしびれなどの症状が出ます。さらに進むと肺に水が溜まり、息苦しさが出てきます。慢性腎不全を治癒させる手段は、現時点ではありません。しかし腎臓の機能がある程度保たれていれば症状もなく暮らしていくことができますので、その後の腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標となります。病期が進行し腎臓の機能がほとんどなくなる(末期腎不全)と、自分自身の力で尿を作ること、老廃物の排泄、ミネラルなどのバランスをとることができなくなるので、血液透析や腹膜透析、腎移植などの腎代替療法が必要になります。腎代替療法として、わが国では血液透析を受けている患者が多く、2022年末で約35万人と毎年増加している状態です。そして日本の血液透析は、透析機器の開発技術と診断・治療技術の進歩により様々な合併症が克服されつつあり、欧米に比べ生命予後も良好で世界トップクラスと言われておりますが、社会保障制度が充実している点も大きな特徴です。本来、透析治療にかかる医療費は、外来血液透析でおよそ月40万円、腹膜透析でおよそ月30〜50万円です。このような高額の医療費も、さまざまな公的助成制度を利用することによって、多くの患者さんの負担はわずかとなります(月数千円程度以内が多い)。日本の血液透析は、治療環境も整った最も治療経験豊富な治療方法です。血液透析が、皆様の命と暮らしを守るための一助となることを願っております。
日本では5人に1人がかかっているとされる慢性腎臓病(CKD)は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のほか、腎炎などによって引き起こされることが分かっています。症状がないまま病気が進み、やがて末期腎不全に移行して透析治療が必要になったり、心筋梗塞などの虚血性心疾患を発症するリスクが高まったりします。腎臓は一度機能が低下すると回復させることが難しい臓器ですから、症状が出る前に治療を行うことが大切です。腎臓の機能を元に戻すことはできなくても、進行を遅らせることはできますから、医師の指示にしたがって治療を継続することが大事です。慢性腎臓病は末期にならないと症状が現れないため、健康診断で「たんぱく尿」などの指摘を受けたら医療機関を受診しましょう。
慢性腎臓病の患者さんは近年、増え続けており、成人の5人に1人が罹っているともいわれ、糖尿病や高血圧症などに続き、新しい国民病として注目されています。腎臓は腰のあたりに左右に一つずつある、そら豆のような形をしたこぶし大の大きさの臓器です。一つの腎臓に100万個ある糸球体で、老廃物を含む血液をろ過して、尿の元を作り、水や電解質など必要なものを再吸収して不必要なものを尿として排泄します。腎臓の働きが悪くなると、身体に必要なたんぱくが尿の中に漏れ出てしまうことがあります。慢性腎臓病では初期には自覚症状がほとんどないため、早期発見には検診での尿検査が大切です。また、慢性腎臓病の診断には血清クレアチニン値の検査も必要です。クレアチニンは老廃物のひとつで、腎臓の働きが悪くなると、尿へのクレアチニン排泄量が低下し、血液中にクレアチニンが貯まりこの値が高くなります。尿から排泄されるクレアチニン量は、腎臓でろ過される血液の量(糸球体ろ過量(GFR))に依存し、GFRは腎臓の働きを表す主要な指標となります。日常診療では血清クレアチニン値と年齢、性別からGFRを推算したeGFRを用います。eGFRは低いほど腎臓の働きが低下しているという意味で、値によって重症度が5段階に分けられており、悪くなると透析療法や腎臓移植が必要になります。血清クレアチニン値は正常値を少し超えた程度の異常値の場合、筋肉量が少ない方では腎機能としては大きく低下していることがあるため注意が必要です。慢性腎臓病は早期治療がとても大切で、最近ではSGLT2阻害薬という腎臓や心臓の負担を軽減し、進行を遅らせる薬による治療を行います。検診の尿検査でたんぱく尿を指摘されたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。血清クレアチニン値上昇、eGFR低下を指摘されたら腎臓専門医の受診が必要です。
慢性腎臓病と類似した病気を探す
健診結果を放置せず、早めの受診を心がけてほしい
慢性腎臓病(CKD)は何らかの原因で腎臓の機能低下・障害が生じ、それらが3か月以上続いている状態を指します。初期にはこれといった症状が現れないものの、進行すると足のむくみ、食欲不振、体のだるさなどを自覚するようになります。
機能が低下したり障害が生じたりした腎臓は元通りに回復することが難しくなります。そのため治療では今の状態を維持することを目的に、原因となる糖尿病などの生活習慣病の治療も行うことが大切です。
慢性腎臓病は早期発見と早期の適切な対応が非常に大事です。会社や自治体の健康診断で指摘を受けた際は放置せず、腎臓内科にご相談いただくことをおすすめします。