猫の膀胱炎(ネコノボウコウエン)の原因
細菌性膀胱炎と明確な原因が見られないにもかかわらず症状が見られる特発性膀胱炎とに分かれる。多くは細菌性感染で、ブドウ球菌や大腸菌などの細菌の感染によって膀胱に炎症が起きる。猫の膀胱炎(ネコノボウコウエン)の症状
膀胱に起こる炎症。頻尿(繰り返しトイレに行くがほとんど排尿しない)や排尿時に時間がかかる、落ち着きがない、食欲減退、元気の喪失、血尿などの症状が見られる。猫の膀胱炎(ネコノボウコウエン)の治療
細菌性膀胱炎の場合、細菌感染に効果のある抗生剤等を投薬する。特発性膀胱炎については、原因に対する治療ができないため、治療は対症療法的なものにとどまる。- 受診科目
- 猫
この病気について2人の医師の見解があります。
獣医師から聞いた
猫の膀胱炎の対処(治療)方法
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ストレスが要因で発症する特発性膀胱炎は、猫ちゃん目線で環境調整を行う
猫ちゃんの尿のトラブルの6割ほどは、特発性膀胱炎が原因であると言われています。一般的な膀胱炎はバイ菌が膀胱内にいる特徴がありますが、この特発性膀胱炎はバイ菌がいないことが特徴的です。最近は、ストレスと関係していると分かってきました。ストレスに弱い子やいじめられる子に多くみられる病気です。
診断としては、検査でバイ菌や尿石などの異常がないことを確認することになります。10日以内に自然に治ることが多い病気ですが、検査をせずに抗生物質を投与してしまうと余分な薬により耐性菌を作ることにもなります。繰り返す特発性膀胱炎は、トイレの問題を解決することも大切です。トイレの中でも2段システムのトイレは、飼い主さんにとって処理が楽であることから使用されますが、猫ちゃんにとってはストレスとなることもあります。トイレを変えてあげることで、特発性膀胱炎の再発を予防できることもあります。また、治療としての薬剤の投与は期待できません。そこで、サプリメントを飲ませることが選択されます。正しい診断と治療、そして予防することが大切であると言えるでしょう。