起立性調節障害(キリツセイチョウセツショウガイ)の原因
起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)とは、自律神経の異常によって血圧や心拍数の調節が上手くいかず、立ちくらみやめまいなどの症状が起こる疾患。血圧や心拍数は交感神経・副交感神経の2種類からなる自律神経によって司られているが、この仕組みが上手く機能せず、立ち上がる動作や、逆に長時間立ち続けていると脳への血流が低下し、立ちくらみなどの症状を引き起こすと考えられている。起立性調節障害(キリツセイチョウセツショウガイ)の症状
主症状として、立ちくらみ、めまい、起床困難、食欲低下、失神などがある。症状は一時的なものだが、これからの症状が長く続くと社会生活にも大きな支障をきたすことがある。起立性調節障害は、その多くが自律神経の発達がまだ未熟な学童期から思春期にかけて発症するもので、成長と共に徐々に改善していくケースが多いとされる。起立性調節障害(キリツセイチョウセツショウガイ)の治療
生活リズムを整えることが大切で、水分や塩分を多めに摂取することにより、軽症の場合は徐々に改善に向かうとされるが、失神が頻繁に起こるなど、日常生活に著しく影響をもたらすケースでは薬物療法が併用されることもある。起立性調節障害は、不登校児の3割から4割に見られるというデータもあり、家族を含めた周囲の理解も大切になる。- 受診科目
- 循環器内科
- 神経内科
- 脳神経内科
- 小児科
- 心療内科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
起立性調節障害の対処(治療)方法
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鋭い痛みが特徴の帯状疱疹はワクチンで予防できる
帯状疱疹は水疱瘡のウイルスが再活性化して全身の神経に沿って現れる病気です。免疫力が低下したときなどに人間がもともと持っているウイルスが作用して生じるもので、主に体やおしり、顔などに症状が現れます。
鋭い痛みの後で顔のまわりにぷつぷつとした赤い発疹がみられる場合は「耳性帯状疱疹」が疑われ、診断がついたらすぐに治療を開始する必要があります。診断がつかないまま放置すると、時に顔面神経麻痺や突発性難聴を引き起こす恐れがあるためです。一般的な顔面神経麻痺では患者さんの7割ほどが治るとされているのに対して、帯状疱疹による顔面神経麻痺は非常に治りにくく、ラムゼイ・ハント症候群と呼ばれる末梢性麻痺では難聴やめまいを伴うことがあります。
60歳以上の3分の1が罹患するといわれる帯状疱疹では、診断後すぐに抗ウイルス薬とステロイド剤による治療を行うのが一般的です。重症化して顔が歪んでいるような場合は、手術をして神経の圧迫を解除します。一方で帯状疱疹はワクチンによって予防ができ、一度接種すればその後10年間は予防効果があるといわれます。自治体によってワクチン接種に助成金が出る場合もありますので、医師にご相談いただくとよいでしょう。