耳性帯状疱疹(ジセイタイジョウホウシン)の原因
過去に水疱瘡(水痘)にかかった際、顔面神経に潜伏していた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで起こる。水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化する要因として、精神的・肉体的ストレスや、癌やエイズなどの疾患によって免疫機能が低下することが考えられる。耳性帯状疱疹(ジセイタイジョウホウシン)の症状
耳、もしくは耳の周りに鈍痛が感じられ、数日後に耳の周りに小さな水疱が見られるようになる。激しい痛みを伴う神経症状のほか、回転性のめまいや難聴、時に顔面の片側が麻痺することがある。ラムゼイ・ハント症候群とも言う。耳性帯状疱疹(ジセイタイジョウホウシン)の治療
アシクロビル、バラシクロビルなどの抗ウイルス薬が用いられるほか、消炎鎮痛剤などを用い、痛みを軽減する治療がおこなわれる。- 受診科目
- 耳鼻咽喉科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
耳性帯状疱疹の対処(治療)方法
1件中1~1件を表示
1 | < | PAGE 1/1 | > | 1 |
鋭い痛みが特徴の帯状疱疹はワクチンで予防できる
帯状疱疹は水疱瘡のウイルスが再活性化して全身の神経に沿って現れる病気です。免疫力が低下したときなどに人間がもともと持っているウイルスが作用して生じるもので、主に体やおしり、顔などに症状が現れます。
鋭い痛みの後で顔のまわりにぷつぷつとした赤い発疹がみられる場合は「耳性帯状疱疹」が疑われ、診断がついたらすぐに治療を開始する必要があります。診断がつかないまま放置すると、時に顔面神経麻痺や突発性難聴を引き起こす恐れがあるためです。一般的な顔面神経麻痺では患者さんの7割ほどが治るとされているのに対して、帯状疱疹による顔面神経麻痺は非常に治りにくく、ラムゼイ・ハント症候群と呼ばれる末梢性麻痺では難聴やめまいを伴うことがあります。
60歳以上の3分の1が罹患するといわれる帯状疱疹では、診断後すぐに抗ウイルス薬とステロイド剤による治療を行うのが一般的です。重症化して顔が歪んでいるような場合は、手術をして神経の圧迫を解除します。一方で帯状疱疹はワクチンによって予防ができ、一度接種すればその後10年間は予防効果があるといわれます。自治体によってワクチン接種に助成金が出る場合もありますので、医師にご相談いただくとよいでしょう。