間質性肺炎(カンシツセイハイエン)の原因
間質性肺炎とは、肺胞間質とよばれる肺胞と肺胞の間の壁に起こる炎症を指す。炎症が起こると組織がつぶれたり、弾力がなくなったりしてかたくなる線維化が起こり、呼吸機能が低下する。炎症が起こる原因は膠原病や感染症、薬剤、放射線、粉塵の吸入などさまざまだが、原因不明なものも多く、それらをまとめて特発性間質性肺炎と呼ぶ。特発性間質性肺炎は7つに分類されるが、もっとも多いのが特発性肺線維症で、喫煙が関係しているといわれている。間質性肺炎(カンシツセイハイエン)の症状
乾いた咳と息切れが代表的な症状。指先が太鼓のばちのように膨らむ“ばち指”がみられることもある。体を動かした時の息切れは、呼吸器疾患のなかでも特に強く現れる。間質性肺炎(カンシツセイハイエン)の治療
根本的な治療法はなく、ステロイド薬による対症療法が中心となる。病気が進行した場合には、日常生活上で酸素を吸入する在宅酸素療法がおこなわれる。- 受診科目
- 呼吸器内科
- アレルギー科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
間質性肺炎の対処(治療)方法
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原因不明が多く完治が困難。息切れや咳があればすぐ受診を
肺というのは小さな風船が集まっているような状態で、その小さな風船同士を繋いでいる部分を間質と言います。その間質に炎症が起きるのが間質性肺炎という症状です。関節の痛みなど体にダメージを与える膠原病やリウマチに起因することが多く、抗体が間質へ向けられることで炎症が起きます。しかし特発性で原因のわからないケースも多く、ウイルスによる感染症で間質性肺炎になる方もいます。症状としては、少し動いただけでもひどい息切れになる、乾いた咳が出るなどがあります。治療方法は、まず原因となっている病気があればしっかりと治療をすること。原因不明の場合は、炎症を抑えたり間質が硬くなりにくくなる薬を服用することですが、間質性肺炎は完治が難しい疾患で、薬はあくまでも進行を抑える役割となります。早期に診断して治療ができれば、病状が悪化するまでの時間を稼ぐことができますので、息切れや咳などの症状があればすぐに受診することが大切です。