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便潜血(ベンセンケツ)の概要

便潜血検査は、便中に血液が混じっているかどうかを調べる検査である。便潜血検査を実施することにより、下部消化管(小腸・大腸など)からの出血を確認できる。出血量が多い場合は、赤色便やタール便などを肉眼で確認できるが、少量の場合は血便であるかどうかの判断が難しい。 便潜血検査で陽性となった場合、考えられる病気としては下部消化管の潰瘍、ポリープ、がん、炎症性腸炎、痔などがある。検査結果が陽性の場合は何らかの病気が隠れている可能性があるため、早期に医療機関を受診して精密検査を受けることがすすめられる。
受診科目
内科
胃腸内科
消化器内科
肛門科

この病気について4人の医師の見解があります。

医師から聞いた
便潜血の対処(治療)方法

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「様子を見る」のではなく、陽性が出ればしっかりと調べておくべき

便潜血検査は、大腸のどこかで出血が起きていないかを調べるための重要なスクリーニング検査です。この検査で「陽性」と判定された場合、大腸がんのリスクが「陰性」の人に比べて高まるため、速やかに大腸内視鏡検査を受けることが推奨されます。
「痔があるから出血しただけ」と自己判断して放置してしまう方も少なくありませんが、実際にそう思っていた方の中に大腸がんが見つかったケースもあります。確かに痔による出血という可能性もありますが、見逃してはいけない疾患が潜んでいることもあるため、陽性と出たら一度はしっかりと調べておくべきです。
また、大腸がんは遺伝する場合もありますので、ご家族にがんの既往がある方は特に注意が必要です。年齢的にも、35歳から40歳の間に一度は大腸内視鏡検査を受けておくと安心です。大腸内視鏡検査では、がんの早期発見はもちろん、将来的にがん化する可能性のあるポリープも発見・切除でき、予防効果も期待できます。
便潜血検査で陽性となった場合は、「様子を見る」ではなく、必ず内視鏡で精査を受けることが、ご自身の健康を守る第一歩になります。

鈴木 大輔 院長
市川すずき消化器・内視鏡クリニック
鈴木 大輔 院長
市川市/市川南/市川駅
●内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●健診・検診
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