便潜血(ベンセンケツ)の概要
便潜血検査は、便中に血液が混じっているかどうかを調べる検査である。便潜血検査を実施することにより、下部消化管(小腸・大腸など)からの出血を確認できる。出血量が多い場合は、赤色便やタール便などを肉眼で確認できるが、少量の場合は血便であるかどうかの判断が難しい。 便潜血検査で陽性となった場合、考えられる病気としては下部消化管の潰瘍、ポリープ、がん、炎症性腸炎、痔などがある。検査結果が陽性の場合は何らかの病気が隠れている可能性があるため、早期に医療機関を受診して精密検査を受けることがすすめられる。- 受診科目
- 内科
- 胃腸内科
- 消化器内科
- 肛門科
この病気について2人の医師の見解があります。
医師から聞いた
便潜血の対処(治療)方法
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陽性判定の場合はすぐに大腸内視鏡検査を受けて
便潜血は検査の一種で、便の中に血液が混ざっているかどうかを診て大腸の出血がないか を調べる方法です。便潜血検査が陽性となったとき、大腸がんが発見される方が1~3%く らいの割合でいますので。便潜血検査で陽性となった方は必ず大腸内視鏡検査を受けて詳しく調べることをお勧めします。大腸内視鏡では大腸がんがあればすぐにわかりますし、前がん病変といって、がんになる手前の状態のものが見つかる場合もあります。10ミリ程度までのポリープであれば、入院することなく大腸内視鏡で切除できすることができます。がんに発展する前に切除することががんの予防策として最大の効果とも言えます。1回大腸内視鏡検査をすると寿命が有意に延びるという論文もあるほどです。便潜血検査が陽性判定なのに何年も放置してしまうと、大腸がんができて進行してしまうこともあり得ますので、検査で引っかかった場合は躊躇せずに大腸内視鏡検査を受けてください。