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この病気について4人の医師の見解があります。
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インプラント治療を行った後にインプラント体が歯周病と同様の症状を引き起こすことがあります。これをインプラント周囲炎といい、歯ぐきの腫れや痛みなどの症状がみられるほか、歯ぐきから膿が出ることもあります。原因としてはお口の清掃不良やインプラントに過度な負荷がかかっていることなどが挙げられ、顎の骨の量が十分でないところにインプラントを埋入した場合にインプラント周囲炎を発症しやすいとされます。最近はインプラント治療の症例数が増加傾向にあり、これに伴ってインプラント周囲炎を発症する患者さんも増えているといわれます。インプラント治療を受けられた場合は毎日の歯磨きをしっかりと行い、歯科医院で定期的なメンテナンスや嚙み合わせのチェックを受けるようにしましょう。
インプラントがむし歯になることはありませんが、歯周病(インプラント周囲炎)のリスクは残ります。自分の歯であれば血流がありますので免疫がありますが、金属の塊であるインプラントには当然それがありません。むしろ免疫が働かないために、自分の歯よりも歯周病のリスクは高まると考えていいでしょう。インプラントの周囲に菌がたまり、蓄積していくと、やがて炎症を起こして腫れを伴い、インプラントの周囲の骨が溶け、最後にはグラグラと不安定な状態となります。通常、病気の進行はゆっくりとしたものですが、中には急性的に進んでいくケースもあります。菌が入って腫れてしまっているわけですので、その場合には痛みも伴いますし、触ると出血したり、膿が出ることもあるのです。インプラントは、骨の中に入っている下部構造と、歯ぐきの上に出ている上部構造とに分かれます。周囲炎であることが認められれば、上部構造を外し、インプラント本体だけの状態にして徹底的に汚れを取り除き、洗浄を行います。これにより、改善を図っていくのです。インプラント周囲炎という言葉はメジャーになりましたが、その前段階としてインプラント周囲粘膜炎という病態があります。この段階で手を打つことが大切で、定期的なメンテナンスによって早期に発見し、セルフケアを含めたケアを行うことが重要になってきます。
インプラント体(人工歯根)の周囲に細菌感染が起こり、炎症が継続している状態をインプラント周囲炎と言います。インプラント周囲炎を防ぐには、常日頃のメインテナンスも重要ですが、実はそのリスクは、インプラントを入れた時から始まっているのです。インプラントの多くは上部・下部の2構造となっていますが、この上部(アパットメント)と下部(インプラント体)の連結面に生じた目に見えない間隙をマイクロギャップと言い、ここに微小な動き(マイクロモーション)が起こることで細菌が侵入し、炎症を引き起こすと言われています。マイクロモーションを防ぐには、インプラントを埋入する位置が重要です。例えばですが、余りに頬の側に寄っていたり、逆に内側に寄っていたりすると、マイクロモーションを引き起こすことになります。また、インプラントの種類も重要です。アパットメントの形状はメーカーにより様々です。一概に言えませんが、歴史ある、世界的なメーカーのインプラントはマイクロギャップに留意した設計がなされています。インプラント治療を考えられた際には、そのあたりも判断基準にしていただくのがよいでしょう。
インプラント周囲炎は天然歯でいう歯周炎に相当します。天然歯との大きな違いは、インプラントは人工物のため、炎症に対しての防御機構が天然歯と比較して弱く、進行が早い傾向にあります。現在インプラントの10年生存率は90%以上と言われておりますが、インプラント周囲炎の罹患率は軽度なものを含めると80%という論文の報告もあります。原因は宿主因子と環境因子がありますが、治療計画の段階から発症させないように環境因子について考えることが発症の予防につながります。治療後も長期的な安定のために、患者さん本人によるセルフケアをしっかり指導させていただくことと、専門的な歯科衛生士によるメンテナンスが重要です。骨吸収を伴うインプラント周囲炎を発症してしまったら、外科的な処置が必要なケースが多いので、一度専門機関にご相談ください。
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インプラントは治療後のメンテナンスこそが大事
インプラント治療を行った後にインプラント体が歯周病と同様の症状を引き起こすことがあります。これをインプラント周囲炎といい、歯ぐきの腫れや痛みなどの症状がみられるほか、歯ぐきから膿が出ることもあります。原因としてはお口の清掃不良やインプラントに過度な負荷がかかっていることなどが挙げられ、顎の骨の量が十分でないところにインプラントを埋入した場合にインプラント周囲炎を発症しやすいとされます。
最近はインプラント治療の症例数が増加傾向にあり、これに伴ってインプラント周囲炎を発症する患者さんも増えているといわれます。インプラント治療を受けられた場合は毎日の歯磨きをしっかりと行い、歯科医院で定期的なメンテナンスや嚙み合わせのチェックを受けるようにしましょう。