アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー]の原因・症状とは?

アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー](アレルギーセイビエン)の原因

特定の物質に過敏な反応をおこす体質の人が、ハウスダストやダニ、ペットの毛、花粉などのさまざまなアレルゲンを吸入することでおこる。

アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー](アレルギーセイビエン)の症状

たてつづけにおこるくしゃみや鼻水が多くなり、鼻づまりがおこる。花粉やペットの毛、ハウスダストなどによっておこるアレルギー反応型鼻炎。

アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー](アレルギーセイビエン)の治療

原因となるアレルゲンに接触しないことが大切。薬物療法、減感作療法、レーザー療法などにより治療する。

【受診科目】

  • 耳鼻咽喉科

5人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー]の原因・症状・治療方法

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アレルギー性鼻炎には3つの柱が大切!スムーズで的確な治療をおこなう。

アレルギー性鼻炎には、検査・指導・舌下免疫療法の3つの柱で治療を行なっていきます。
まず、検査をしてどのアレルギーがあるのかハッキリさせることが大切です。風邪との見分けつかないことも多くあります。しっかりと原因突き止めることで治療にスムーズに入っていけますよ。今は、指先をチクっとするだけで41種類のアレルギーを調べられる検査機器もあります。これによって子供のアレルギー検査もスムーズに行えるようになりました。
なんのアレルギーか分かったら、的確な指導に入ります。原因を特定すれば、どんな症状が、いつ、どれくらいの強さで出るのかを予測し、対策を行えます。例えば、ダニが原因のアレルギーの場合、「ダニが増えるのは6-7-8月で、ピークは9-10月」なのでその時期に重点的に対策をというわけです。
治療法は子供は内服が中心、大人は内服とレーザー治療を並行して鼻詰まりよくしたり反応薄くしたりすることが出来ます。レーザーは、内服しても鼻が詰まることによる頭痛や寝苦しさを解消してくれます。また、5歳以上になるとスギとダニに対する舌下免疫療法も取り入れることが出来るので選択肢の幅は広がってきます。
短期の治療には内服薬や点鼻薬、中期的な治療は2年ほど効果が持続するレーザー治療、長期的なものは4年続けることで体質改善を行なう舌下免疫療法です。アレルギー性鼻炎はこれらの短期・中期・長期の治療の組み合わせることで対応していきます。

竹村 栄毅 院長

レイクタウンたけのこ耳鼻咽喉科

竹村 栄毅 院長

  • 越谷市/レイクタウン/越谷レイクタウン駅
  • 耳鼻咽喉科 ●アレルギー科 ●気管食道外科

保険が適用される「舌下免疫療法」は小学生のお子さんも治療可能

舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎の患者さんに用いられる治療の一つです。「舌下」との言葉どおり、治療ではアレルギー症状を引き起こすアレルゲン(スギ・ダニ)エキスの溶ける錠剤を1分間舌の下におき、溶けた後に唾液とともに飲み込みます。そうして少しずつ体内に取り込むことによって体をアレルゲンに慣らしていき、アレルギー症状の改善を目指します。

舌下免疫療法の治療は3~5年かけて行われ、患者さんには月に一回程度の受診をお願いすることが一般的です。そして毎朝一回、アレルゲンエキスを体内に入れ、徐々に体を慣らしていくうち、おおむね一年ほどで効果を実感できるとされています。なお舌下免疫療法には保険が適用され、小学校に通うお子さんでも治療が可能です。鼻閉、鼻汁などのアレルギー症状は集中力の低下を招くことから、もしも受験の予定などがある場合は計画的に治療を検討していただくとよいでしょう。

宮野 一樹 院長

高田馬場みやの耳鼻咽喉科

宮野 一樹 院長

  • 新宿区/高田馬場/高田馬場駅
  • 耳鼻咽喉科 ●アレルギー科 ●小児耳鼻咽喉科

低年齢化が進むアレルギー疾患。早めに専門医の診断を

これまでアレルギー性鼻炎は思春期に発症しやすいと思われていましたが、近年では低年齢化が進み、2歳くらいのお子さんも症状を訴えるようになりました。アレルギー性鼻炎は、鼻かぜや副鼻腔炎などと症状が似ていますので、診断が難しい疾患です。鼻水や鼻づまり、いびきなどの口呼吸が気になり始めたら、まずはアレルギー専門医に診断をゆだねましょう。原因が見極められれば、長患いにならず、症状を抑えることが出来ます。

白尾 謙一郎 院長

しろくまサンの小児科アレルギー科

白尾 謙一郎 院長

  • さいたま市浦和区/元町/北浦和駅
  • アレルギー科 ●小児科

アレルギー性鼻炎の治療は「アレルゲン」を特定できるかどうかがポイント

アレルギー性鼻炎は、鼻水・鼻づまり・くしゃみを伴うアレルギー疾患です。ダニやホコリなどが原因となって一年を通じて症状が現れる「通年性」、スギやヒノキの花粉が飛散する時期だけ症状が現れる「季節性」があります。治療法はさまざまにあり、主な方法として内服・注射・舌下免疫療法・手術などが挙げられます。

血液検査によって原因となるアレルゲン(抗原)を特定できれば、アレルゲンを除去・回避することにより症状の改善が目指せます。一方で、血液検査を行ってもアレルゲンを特定できない場合は、アレルギー症状が起こる原因を慎重に探っていく必要があるため、専門家にご相談いただくことをおすすめします。

市川 英樹 理事・副院長

あすみが丘耳鼻咽喉科

市川 英樹 理事・副院長

  • 千葉市緑区/あすみが丘/土気駅
  • 耳鼻咽喉科 ●小児耳鼻咽喉科 ●アレルギー科

アレルギーで悩む方の新たな選択肢

アレルギー性鼻炎で既存の治療で十分な効果が見られないケースにおいて、2020年より生物学的製剤ゾレアが保険適応となりました。もともと喘息の治療薬として適応となっていたものが、スギアレルギーに対しても適応の運びとなったものです。血液検査によって総IgE(抗体)値を測定し、その値と体重によって投与量は変わってきます。舌下免疫療法のような根本的治療とはいきませんが、ワンシーズンを乗り切る分には有効な選択肢となってくるでしょう。
ゾレアに限らず、昨今は生物学的製剤や分子標的薬が多く扱われるようになってきました。ターゲットを絞ったことで大きな効果を得られるのだと思いますし、ゾレアについても、今後はより適用の範囲が明確化し、より有効なものになっていくと思われます。

宇都宮 一歩 院長

せんかわ耳鼻咽喉科

宇都宮 一歩 院長

  • 豊島区/要町/千川駅
  • 小児耳鼻咽喉科 ●耳鼻咽喉科
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