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宇都宮 一歩 院長

KAZUHO UTSUNOMIYA

接しやすく地域に根差した町のかかりつけ医を目指していきたい

防衛医科大学校卒業。研修を経て、専門研修医となる(防衛医科大学校耳鼻咽喉科講座)。千葉白井病院勤務を経て、2023年6月に『せんかわ耳鼻咽喉科』を開院(東京メトロ有楽町線 ・副都心線「千川駅」出口2 、出口4より徒歩1分)。

宇都宮 一歩 院長

宇都宮 一歩 院長

せんかわ耳鼻咽喉科

豊島区/要町/千川駅

  • ●小児耳鼻咽喉科
  • ●耳鼻咽喉科

病気が“見える”耳鼻咽喉科に魅力を感じて

宇都宮 一歩 院長

父が医師でした。その診療をする姿を見て育ったということもありますが……小さな頃に私自身が父の診療を受けて助かったことがありました。その記憶がありましたので、将来、自分が父親になった時に医師であれば子供にとって安心と考えたのです。
防衛医科大学校を卒業後、研修医を経て耳鼻咽喉科を専門に選びました。耳鼻咽喉科はアカデミックに進もうと思えばそれもできるし、町医者になることもできる。選択の幅の広さが科を選ぶ1つのきっかけとなりました。加えて、この科の病気は“見える”ことが多いんですね。鼓膜の所見だったり、鼻の所見だったり、見て診断ができるということも魅力と感じたのです。
大学病院勤務時代は頭頸部癌の手術を多く手がけてきました。もちろん耳も鼻も全般的に診ていましたが、当時の教授が頭頸部癌の経口切除(TOVS)を海外から持ち込んだということもあって、そうした症例を多く診る機会に恵まれたのです。クリニックにおいて手術はできませんが、早期発見して適切な医療機関へと紹介する道筋はつけられますし、どのような治療がなされるかを患者さんにご説明する際、実際の経験からお伝えできると思っています。

地域に根ざした、皆さんに頼っていただける町のかかりつけ医を目指して

宇都宮 一歩 院長

『せんかわ耳鼻咽喉科』は2023年6月に開院いたしました。耳鼻咽喉科の中でも、特にお子さんが多いと感じます。鼻が詰まって吸ってほしいですとか、耳の痛みを訴えるお子さんが多いですね。
以前に勤務していた病院もお子さんの多いところでした。7年ほど勤めたのですが、その最後の日、ずっと診ていたお子さんに「ごめんね。今日でここは終わりなんだ」という話をしたところ、その子が号泣したんです。初めは病院がイヤでイヤで、あっちこち蹴飛ばして、苦労した子だったんですけどね(苦笑)。その子が別れを惜しんで泣きじゃくっている姿を見て、こちらも胸がつまりました。町のお医者さんの良いところは、お子さんが成長していく過程に寄り添えるところでしょう。以前の病院と同様に、皆さんに頼っていただけるクリニックになっていければと思っています。

普通のことを普通にすることが大切

宇都宮 一歩 院長

「普通のことを普通に行う」をモットーとしています。症例も患者さんも様々で、プラスアルファの対応が必要になってくることもありますが、ガイドラインにあるようなベースとなる治療を軸に診療をしていきたいのです。医学的な根拠のある、こうしたらこうなる、ということがはっきりわかっていることを丁寧におこなうことが、最善の結果を生むと考えています。

先ほど、「見える」とお話ししましたが、それは私たちだけではなく、患者さんも同様です。画像ファイリングシステムを用い、例えばご本人の治療前と治療後の画像をご覧いただくことができます。治療の効果が目に見えることで、患者さんの治療へのモチベーションの維持・向上につながれば幸いです。

アレルギー性鼻炎の治療における新たな選択肢を提供

アレルギーへの根治治療の可能性がある舌下免疫治療に力を入れています。また、ゾレアというアレルギーの注射治療を取り扱っていきたいと考えています。このお薬はもともと喘息から適応が始まったものですが、2000年よりスギのアレルギー性鼻炎が保険適応となったものです。点鼻薬や従来のお薬で症状の改善が思わしくない方にとって新たな選択肢となるでしょう。ゾレアはアレルギーの抗体(総IgE値)を下げる治療ですので、舌下免疫治療とは違い根本的な治癒とはなりませんが、既存の治療で効果が不十分な方にとっては有効な選択肢となると期待しています。

これから受診される患者さんへ

時にお待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、できるだけ丁寧に説明をしたいと考えてのことですので、ご容赦いただければ幸いです。耳・鼻・のどについてはもちろんですけども、その症状が耳鼻咽喉科なのかどうかわからない、といった時もお気軽にご相談ください。診断の上、クリニックで治療可能なものは責任を持って診させていただき、そうではない場合もしっかりご案内をさせていただきます。町のかかりつけ医として、些細に思えることであってもなんでもご相談ください。

※上記記事は2024年9月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

宇都宮 一歩 院長 MEMO

  • 出身地:愛媛県
  • 出身大学:防衛医科大学校
  • 趣味:ゴルフ、ジョギング
  • 好きな作家:東野圭吾
  • 好きなアーティスト:L'Arc〜en〜Ciel
  • 好きな観光地:宮古島
  • 診療のモットー:「普通のことを普通に行う」

宇都宮 一歩 院長から聞いた
『アレルギー性鼻炎[鼻アレルギー]』

アレルギーで悩む方の新たな選択肢

アレルギー性鼻炎で既存の治療で十分な効果が見られないケースにおいて、2020年より生物学的製剤ゾレアが保険適応となりました。もともと喘息の治療薬として適応となっていたものが、スギアレルギーに対しても適応の運びとなったものです。血液検査によって総IgE(抗体)値を測定し、その値と体重によって投与量は変わってきます。舌下免疫療法のような根本的治療とはいきませんが、ワンシーズンを乗り切る分には有効な選択肢となってくるでしょう。
ゾレアに限らず、昨今は生物学的製剤や分子標的薬が多く扱われるようになってきました。ターゲットを絞ったことで大きな効果を得られるのだと思いますし、ゾレアについても、今後はより適用の範囲が明確化し、より有効なものになっていくと思われます。

グラフで見る『宇都宮 一歩 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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