大腸ポリープの原因・症状とは?

大腸ポリープ(ダイチョウポリープ)の原因

食物繊維の不足やかたい便を排出する時の刺激が原因といわれているが、明らかではない。大腸ポリープの8割を占める腺腫は癌化する可能性がある。

大腸ポリープ(ダイチョウポリープ)の症状

血便や下血。痛みはともなわない。大腸にポリープができるもの。

大腸ポリープ(ダイチョウポリープ)の治療

5センチ以上の腺腫、癌化する可能性の高いものは、内視鏡や腹腔鏡手術、開腹手術で摘出する。

【受診科目】

  • 消化器内科
  • 外科
  • 内視鏡内科

7人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
大腸ポリープの原因・症状・治療方法

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死因上位の大腸がんは大腸ポリープから。早期発見と切除でリスク減

大腸ポリープとは大腸の粘膜にイボのように隆起した組織のことです。大腸がんは日本人の死因の上位に挙がるもので、ほとんどの場合で大腸ポリープががんへと発展したことが原因です。大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性に分けられ、数ミリ程度のものから、大きければ3センチ程度のものまで大きさも様々です。腫瘍性のポリープに良性腫瘍と悪性腫瘍があり、悪性は大腸がんへと発展し得るものです。良性であったとしても多くは線種と呼ばれる腫瘍で、経年により肥大化し悪性に転じることがあります。良性の線種の状態、つまり小さいうちに摘出すればリスクも低く摘出できますよ。手術後の制限も比較的それほど厳しくはありませんし、治りも早く転移など他の心配もありません。便潜血検査で陽性、要精密検査となった場合はできるだけ早く大腸内視鏡を受け、処置をしたほうがいいです。しかし大腸ポリープは出血していなければ便潜血検査でも見つからないことも多く、大腸内視鏡検査で初めてポリープが見つかるという例も少なくはありません。なので40歳を過ぎたら、一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めしています。

西村 大 院長

にしむら内科クリニック

西村 大 院長

  • さいたま市桜区/西堀/中浦和駅
  • 内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●小児科

重症化予防のカギは食習慣の見直しと定期的な内視鏡検査

大腸ポリープはいわゆる「食の欧米化」によって近年増加傾向にあるといわれます。日本古来の食物繊維が多く含まれる食生活から、食生活が欧米化へしたことにより、大腸にポリープが発生するリスクは高まっています。大腸ポリープは初期の段階では無症状のことが多く、症状から見つけることは非常に困難です。会社で受けた健康診断の「便潜血検査」で陽性になり、大腸カメラ検査をして初めて見つかるといったケースも少なくありません。

便潜血検査で異常があった場合は、できるだけ早く大腸カメラ検査を受けることが大事です。検査でポリープが見つかっても、小さなものであればそのまま切除することができるからです。特に痔の症状のある方は大腸ポリープや大腸癌の可能性を否定せずに、積極的に検査を受けるようにしましょう。ポリープががん化してからでは手術での治療が必要になることもあるので、注意が必要です。

大腸ポリープは食の欧米化が大きな要因になっているとはいえ、食生活の改善だけで予防できるものではありません。大腸ポリープの早期発見にもっとも有効なのは内視鏡検査ですから、ポリープの既往がある方は1~2年に1回、異常がない方でも最低3年に1回は検査を受けるようにしましょう。特に、50歳を過ぎると発症リスクが高まりますので積極的な検査をおすすめします。

杠葉 良 院長

ゆずりはクリニック

杠葉 良 院長

  • 横浜市保土ケ谷区/峰岡町/星川駅
  • 内科 ●消化器内科 ●外科

早期に見つけることが何よりも大切

大腸癌が増えているということをまず指摘しなければなりません。要因としては欧米式の食事の広まりが挙げられます。肉食、特に赤身の肉が要因として大きいと見られ、加えて運動不足も増加の一因と見られています。
実際に内視鏡検査を実施している身としては、大腸ポリープの頻度が非常に高いことを実感する毎日です。内視鏡で採取した組織を顕微鏡で病理検査を行い、最終的な診断が下るわけですけども、ある程度の大きさのポリープの中にはがんが入ってきます。重要なのは、やはり早期に見つけることです。早期であれば開腹手術をせずとも、内視鏡的にポリープの切除を行うことで治療が可能になります。ある程度の年齢に達すれば一度は検査を受けることをお勧めしますし、加えて、各自治体で実施されているがん検診の機会をうまくご利用いただくことをお勧めします。

鈴木 和喜 院長 & 鈴木敏彦 副院長

鈴木外科病院

鈴木 和喜 院長 & 鈴木敏彦 副院長

  • 本庄市/児玉町八幡山/児玉駅
  • 外科 ●消化器外科 ●麻酔科 ●乳腺外科 ●整形外科 ●肛門内科

内視鏡手術で切除。早期発見のために定期的な検査を

大腸ポリープとは大腸にできる腫瘍です。多くが腺腫という種類のポリープです。腺腫は良性腫瘍ですが、悪性に転じる可能性も持っており、大腸がんに発展する恐れがあります。腺腫は内視鏡で切除することで発がんのリスクをかなり抑えることができます。この大腸ポリープは遺伝子による細胞の異変に起因しており、予防するには適度な運動をするなど生活習慣を整えることが大切です。日本の食事も欧米化していますが、加工肉や赤身肉も一定以上食べると大腸癌になりやすくなります。肥満、アルコールや煙草なども大きく影響しますので、これらを控えることが予防になります。大腸ポリープの治療法もいくつかありますが、内視鏡での切除が有効です。リング状のワイヤーで切除するポリペクトミーのほか、EMRといって粘膜下に液体を注入して焼き切る方法、ESDといって専用の電気メスで少しずつ剥離させていく方法あります。明らかに大きな大腸がんは外科手術が必要になりますので、大腸ポリープは早期の段階で切除する、その早期発見のために大腸カメラによる内視鏡検査を定期的に受けることが大切です。

徳山 信行 院長

中野駅前とくやま大腸と胃の内視鏡クリニック

徳山 信行 院長

  • 中野区/中野/中野駅
  • 消化器内科 ●胃腸内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科

ポリープを早期に取り除くことで大腸がんは予防できる

良性の大腸ポリープは徐々に大きくなり、癌化することがあります。ポリープを良性のうちに取り除いてしまえば大腸がんを減らすことができます。
大腸がんは、男女ともに日本人のがん死のトップスリーに入ります。ピロリ菌の除菌と、バリウムや胃カメラの普及で胃がんの死亡は激減しました。今度は大腸がんをやっつける番です。大腸がん検診は便潜血ですが、「最初から大腸カメラを受けること」を強くお勧めします。大腸がんにおけるピロリ菌がポリープです。大腸カメラを定期的に受けて、ポリープを早期に取ってしまいましょう。

畑山 年之 院長

としクリニック

畑山 年之 院長

  • 平塚市/横内/宮山駅
  • 内科 ●消化器内科 ●肛門外科

大腸ポリープの早期発見・切除により、大腸がんの予防が可能

大腸ポリープは、大きく分けて「がんになる可能性のあるポリープ」と、「がん化の可能性が低い、またはほとんどないポリープ」の2種類があります。前者の代表的なものが「腺腫」と呼ばれるタイプで、一般的に内視鏡で切除される対象となるのはこの腺腫です。腺腫は将来的に数%の確率でがんに進行するとされており、早期に発見し、適切に取り除くことが大腸がんの予防につながります。
当院では、拡大内視鏡を用いて、ポリープの性状を慎重に見極めています。これは、そのポリープが「腺腫」なのか、それとも治療の必要がない「非腫瘍性」のポリープなのかを判断するためです。必要な場合には、その場で切除を行い、がん化のリスクを未然に防ぎます。
特に重要なのが、ポリープの大きさです。一般的に、ポリープはサイズが大きくなるほど、がんを含んでいる可能性が高まることが知られています。5mm以下のポリープではがん化のリスクは0.2%ほどですが、6〜10mmになると約5%、10mm(1cm)を超えると37%にまで上昇します。このように、ポリープの大きさとがん化の可能性には密接な関係があります。
アメリカで行われた大規模な研究では、内視鏡検査で発見されたすべてのポリープを切除した場合、大腸がんにかかる確率は76~90%低下したという結果が報告されています。これは、ポリープの切除がいかに有効な予防手段であるかを示す非常に重要なデータです。
現時点で医療界における完全な統一見解があるわけではありませんが、こうした研究結果をふまえ、多くの専門医が「見つけたポリープは原則すべて切除する」方針で診療を行っています。当院でも、患者さんの年齢やリスクに応じた判断を行いながら、必要なポリープは確実に切除することを基本としています。
大腸がんは、早期の段階であれば高い確率で治癒が可能な疾患です。だからこそ、内視鏡検査を受けること、そしてポリープを早期に発見・切除することが、将来の健康を守るうえで極めて重要だと考えています。

金沢 憲由 院長

青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック

金沢 憲由 院長

  • 横浜市青葉区/青葉台/青葉台駅
  • 内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●肝臓内科

初期には症状がみられない「大腸ポリープ」のリスクとは?

大腸ポリープとは、大腸の粘膜が盛り上がった状態を指します。遺伝や加齢のほか、食の欧米化などさまざまな要因が重なって発症すると考えられています。初期には症状がないことが多いですが、ポリープが大きくなるにつれて出血や便秘、便が細くなるなどの症状が現れ、大腸がんへ進展するリスクが高まるため注意が必要です。

大腸ポリープは大腸カメラを行った際に見つかることが一般的です。がん化のリスクがある腫瘍性のポリープが見つかった場合、直径10mm以下であれば内視鏡下で切除でき、合併症の心配もほとんどありません。直径10mm~20mmの場合は、切除による出血のリスクがあるものの、内視鏡で治療が可能です。しかしポリープが直径20mm以上になると入院のうえで手術が必要となり、身体への負担は避けられません。

大腸がんを未然に防ぐためには、症状がないときから定期的に大腸カメラを行い、ポリープの段階で切除しておくことが大切です。すでに症状が出ている場合は病状が進行している可能性もありますので、できるだけ早めに消化器クリニックを受診することをおすすめします。

望月 暁 院長

東京胃腸肛門内視鏡クリニック神田日本橋院

望月 暁 院長

  • 千代田区/鍛冶町/神田駅
  • 消化器内科 ●胃腸内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科
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