前立腺肥大症の原因・症状とは?
前立腺肥大症(ゼンリツセンヒダイショウ)の原因
前立腺が肥大するはっきりした原因は明らかになっていないが、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが中年以降に変化することに関係があるといわれている。
前立腺肥大症(ゼンリツセンヒダイショウ)の症状
尿が細く、排尿に時間がかかる。夜間の頻尿や残尿感をともなうことがある。前立腺が老化などにより肥大化し、尿道を圧迫することによっておこるもの。
前立腺肥大症(ゼンリツセンヒダイショウ)の治療
初期には排尿促進作用のある漢方薬を含めた薬物療法がおこなわれるが、症状が進行した場合、高温度治療、もしくは内視鏡や開腹手術が必要になることもある。
【受診科目】
- 泌尿器科
※4人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
前立腺肥大症の原因・症状・治療方法
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加齢とともに患者数が増加する「前立腺肥大症」とは?
前立腺肥大症とは文字どおり、前立腺が大きくなることでさまざまなおしっこの症状が現れる病気です。前立腺の中央付近には尿道が通っているため、前立腺が大きくなればなるほど尿道が狭くなり、尿を出しにくい、すぐにトイレに行きたくなる、残尿感がある、などの症状を引き起こします。
前立腺肥大症の明確な原因は分かっていないものの、長期にわたり男性ホルモンに曝露(ばくろ)されることで発症すると考えられています。治療では尿道を広げる作用のある内服薬、あるいは前立腺を小さくする内服薬を使用することが一般的です。また、薬物治療で症状をコントロールできない場合には手術が選択されることもあります。
亀戸あしかりクリニック
芦苅 大作 院長
- 江東区/亀戸/亀戸駅
- 泌尿器科 ●糖尿病内科 ●内分泌内科 ●内科
加齢によって排尿トラブルが生じる「前立腺肥大症」とは……?
尿道のまわりを囲む前立腺は、年齢を重ねるにしたがって体積を増します(肥大化)。このため尿道が圧迫されて尿がでにくくなる、頻尿になる、などの症状が現れる状態が前立腺肥大症です。
前立腺肥大症は老化現象といえるため、明確な予防法は存在しません。内服薬によって症状をコントロールすることが一般的ですが、お薬を使っても改善がみられない場合には、尿道カテーテル治療が選択されることもあります。
門前外科医院
阿保 雅也 院長
- 川崎市川崎区/東門前/東門前駅
- 外科 ●皮膚科 ●胃腸内科 ●肛門内科 ●泌尿器科
40歳を過ぎた男性は、食べすぎ・飲みすぎに注意
前立腺肥大症とは、男性の尿道を囲むようにある前立腺が肥大化し、尿の出が悪くなる、何度もトイレに行きたくなる、排尿してもすっきりしない、などの症状が現れる状態をいいます。男性ホルモンや加齢の影響が指摘されているものの、はっきりとした原因は分かっていません。40代くらいから症状が出現することがあり、80代の約8割に前立腺肥大症がみられるといいます。
前立腺肥大症との診断がついた場合は内服薬による治療が適応となり、お薬による治療で改善がみられない場合は手術が検討されることが一般的です。欧米では早期の治療(手術)介入によって膀胱の機能維持が期待できるとの報告があり、最近では性機能を温存する手術がスタンダードになっています。前立腺肥大症は発症するメカニズムが明らかになっていないため、明確な予防法は存在しませんが、適度な運動で体重を増やさないことを心がけ、お酒を控えることによって症状を軽減できると考えられています。
かとう前立腺クリニック東京
加藤 忍 理事長
- 中央区/日本橋本石町/神田駅
- 泌尿器科
おしっこの不調を感じたら、早めに医療機関に相談を
前立腺は膀胱の下に位置し、精液を作るなどの様々な役割を持つ臓器ですが、様々な要因で年齢を経るに従い、大きくなってくることがあります。問題なのは、前立腺はおしっこが通る道でもあり、前立腺が大きくなることで、出口を塞いでしまい、結果、おしっこが出づらくなったり、近くなったり、様々な排尿のトラブルを生じさせることです。年齢を経てこうした傾向が出やすいのは確かですが、現在では薬物療法や外科的治療など、適切な処置を行うことで劇的に改善することが期待できます。
元来、膀胱は伸縮自在なやわらかな臓器です。ところが、おしっこが出づらい状況が続いてしまうと、膀胱の圧力が高まった状態が続くことで、膀胱が硬くなってしまうことがあります。硬くなってしまった膀胱は、元に戻ることはありません。つまり、すでに硬くなってしまった状態で手術等を受けたとしても、思うように改善しないケースがあるのです。ですから、おしっこが近いといった症状を自覚されたら、早めに医療機関を受診して相談されると良いでしょう。
いけふくろう腎・泌尿器科クリニック
長坂 直樹 院長
- 豊島区/西池袋/池袋駅
- 泌尿器科