乳腺線維腺腫の原因・症状とは?

乳腺線維腺腫(ニュウセンセンイセンシュ)の原因

20~35歳の若い女性にみられる良性腫瘍。発生の原因には、女性ホルモン(エストロゲン)が関与していると考えられている。

乳腺線維腺腫(ニュウセンセンイセンシュ)の症状

乳房に境目のはっきりした硬くなめらかなしこりが生じる。ふれるとクリクリとよく動き、リンパ節の腫れや痛みなどはともなわない。

乳腺線維腺腫(ニュウセンセンイセンシュ)の治療

年に1回から2回の定期検査で経過を観察する。増大傾向のある場合や大きなものは手術によってしこりの摘出をおこなうこともある。

【受診科目】

  • 乳腺外科
  • 婦人科
  • 産婦人科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
乳腺線維腺腫の原因・症状・治療方法

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良性の腫瘍ですが、まれに葉状腫瘍という別の腫瘤のことも

線維腺腫は正常の乳腺の組織が肥大したもので、基本的には良性であり悪性になることはないと言われています。20代から30代に多く見られ、年齢とともに退縮することがほとんどです。ご自身ではコロコロと動くしこりとしてわかることもあります。 線維腺腫と非常に似ているものに葉状腫瘍があり、細胞検査でも区別がつかないこともあります。葉状腫瘍はほとんど良性ですが、まれに悪性があります。腫瘍が急速に大きくなる場合は、診断的切除をします。小さい場合は、線維腺腫と判断できるまで、変化がないか画像検査で経過を見ることがあります。検診などで良性腫瘤を指摘された場合は、6-12か月毎の定期的な受診に加え、ご自身でしこりの変化がないかチェックすることも大切です。

及川 明奈 院長

六本木ブレストレディースクリニック

及川 明奈 院長

  • 港区/六本木/六本木駅
  • 乳腺外科 ●婦人科 ●内科 ●女性内科 ●外科 ●皮膚科

命に関わることのない良性腫瘍だが、生活に支障がある場合は手術が必要になることも

乳腺線維腺腫は乳腺にできる良性腫瘍の一種です。原因ははっきりと分かっていないものの、女性ホルモンの影響があると考えられています。良性腫瘍の中で最も多いもので、20代、30代でも認められます。

乳腺線維腫瘍は良性腫瘍であるため、がん化することはありません。一方で腫瘍が徐々に大きくなっていくことがあるため、経過観察を行いつつ、大きくなりすぎて乳房が変形したり痛みなどの症状がおきて生活に支障が出るような場合は腫瘍を切除することも検討されます。

なお、乳腺線維腫瘍は葉状腫瘍との鑑別が非常に難しく、後者の場合はまれにがん化するという報告があります。胸のあたりに違和感を覚えることがあれば、積極的に医療機関を受診しましょう。

嶋本 裕 院長

品川ブレストクリニック

嶋本 裕 院長

  • 港区/高輪/高輪台駅
  • 乳腺外科 ●脳神経外科 ●放射線科
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