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藤田 基 院長

MOTOI FUJITA

薬に頼らない精神科医療をめざして。
こどもから高齢者までの相談に応じます。

新潟大学医学部卒業。国立さいがた病院精神科・児童思春期精神科外来の立ち上げに参画。以降、各地の病院で多数の自閉症スペクトラム障害の診断と援助、並びに摂食障害の子ども達の援助に携わる。東京武蔵野病院精神科勤務を経て、2019年10月1日に『道玄坂ふじたクリニック』を開設(「JR渋谷駅」西口から徒歩4分、 「京王井の頭線渋谷駅」西口から徒歩1分、東京メトロ半蔵門線/東急東横線/東京メトロ副都心線/東急田園都市線「渋谷駅」A2出口から徒歩5分)。

藤田 基 院長

藤田 基 院長

道玄坂ふじたクリニック

渋谷区/道玄坂/渋谷駅

  • ●児童精神科
  • ●精神科
  • ●心療内科

児童精神科との出会いが、医師としての道を定めることに

藤田 基 院長

幼稚園のころは物理学者に憧れていました。ちょうど、「クォークの父」と呼ばれているゲルマンという人が世に出た頃で、今に続く素粒子物理学の基礎ができつつあった時代だったのです。それが中学生になると、今度は数学者に憧れ、大学が見えてきた頃には、当時はまだ走りだった人工知能に興味を抱くように(笑)。不純な動機かもしれないとは思いますが、医学部に入った当初は、人工知能の勉強ができるかもしれないと考えていたのです。その私が臨床の奥深さに初めて魅せられたのは、大学を卒業してからのことでした。親しかった先輩が児童思春期の精神科医療に傾倒していることを聞き、お手伝いをするうちに、これが自分のやりたかったことだということに気づいたのです。
2019年10月に『道玄坂ふじたクリニック』は開院いたしました。ここでは、私の前にある先生が児童精神科の看板を掲げておられました。せっかくやってらしたものが無くなるのは忍びなく、また私自身、これから先も子ども達を見ていきたいと思っていたものですから、場所を受け継ぐことを決めたのです。

精神症状をきたす身体の病気を見逃さないように

藤田 基 院長

勤務医時代、現行の精神科医療の中で、いくつかの問題があることに気づきました。その1つが、身体の病気や、そのほかの要因で精神症状をきたしているにもかかわらず、精神科の病名が下され、精神科の治療をされている方が少なからずいらっしゃるということです。
こんな方がおられました。仕事でのミスが多く、朝の打ち合わせのことも何も憶えていないと。確かに発達障害の典型的なケースのようですが、その治療を受けてもいっこうに問題が解決しないということで私のもとを訪ねていらしたのです。そこでよくよく話を聞いてみますと、彼は朝起きて飲食をまったくせずに出社していることがわかりました。おそらく、お昼までは脱水・低血糖の状態だったのでしょう。実際、朝起きるのを少し早めてもらい、朝ごはんをしっかり食べて出勤してもらうようになると、すべての問題が解決しました。
もちろん、あらゆることがそうと言うわけではありませんが、身体的な病気が精神的な症状をきたしている方は決して少ないことではないのです。その現実を踏まえ、しっかりと患者さんを診ていくということに重点を置いて診療に臨みたいと考えています。

お薬を減らす相談を歓迎

藤田 基 院長

もう1つ勤務医時代に気になっていのが、お薬による弊害です。よくあるのが、睡眠薬や排尿障害のお薬により、認知症に似た症状があらわれてくるものです。お薬をやめればやがて元に戻っていくわけですけども、その間、認知症になった、もしくは症状が悪化したということで、本人も周囲の人もがっかりしますし、それが原因でうつ病を発症するというケースもあるんですね。
先にも申し上げましたが、だからこその、その人をよく見て、しっかり話を聞いていく必要があります。私の本領は児童精神科にありますが、一般精神科での経験を生かし、様々な人が集う渋谷という街で少しでも多くの人のお役に立っていきたいと考えています。

子ども達を助けることこそがライフワーク

発達障害や不登校の問題、また軽度の摂食障害等の相談を積極的に承っています。
お子さんの発達障害について、様々なメディアで目にするようになりました。それに比するかのように、軽症な部類の発達障害が報告される機会が増えていますが、これには正と負、両方の側面があるように思われます。
発達障害は“生まれつき”の要因がほとんどと考えられており、早期に発見できたとしても、それによって著しく改善するということはありません。だから手の打ちようがないかといえば決してそのようなことはなく、小さなうちから適切なケアをすることで、その子の健全な成長を促すことにもなります。逆に影の部分で言えば、そのサポートがその子に合っておらず、逆に可能性を摘んでしまう恐れが生じるということです。難しいことですけども、今、その子にとって必要なことを絶えず模索していく必要があります。例えばコミュニケーションが苦手であったら、カードやジェスチャーで意思表示がおこなえるようになると、その子のストレスは減ることになります。問題行動をただ消去することに固執していては、決して明るい未来は訪れないでしょう。
有名なアインシュタインやキュリー夫人は、自閉症スペクトラム障害であったとされます。しかし彼らを一定の枠に閉じてこめてしまっていたら、何が起きていたでしょう。世界は宝物を失っていたかもしれませんね。

これから受診される患者さんへ

『道玄坂ふじたクリニック』では、お子さんからご高齢の方までの幅広い相談に応じています。これまでの経験を生かし、人生早期の育ちの問題から人生の締めくくりの心身の問題まで、あらゆるお悩みに対応してまいります。どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2019年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

藤田 基 院長 MEMO

  • 出身地:新潟県
  • 趣味:ピアノ演奏、登山、旅行
  • 好きな本:素粒子物理学や数学に関するもの
  • 座右の銘・好きな言葉:無知の知(ソクラテス)
  • 好きな音楽・好きなアーティスト:クラシック/フレデリック・ショパン、モーリス・ラヴェル
  • 好きな観光地:上高地、穂高岳

グラフで見る『藤田 基 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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