道玄坂ふじたクリニック
渋谷区/道玄坂/渋谷駅
- 児童精神科
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藤田 基 院長への独自インタビュー
児童精神科との出会いが、医師としての道を定めることに
幼稚園のころは物理学者に憧れていました。ちょうど、「クォークの父」と呼ばれているゲルマンという人が世に出た頃で、今に続く素粒子物理学の基礎ができつつあった時代だったのです。それが中学生になると、今度は数学者に憧れ、大学が見えてきた頃には、当時はまだ走りだった人工知能に興味を抱くように(笑)。不純な動機かもしれないとは思いますが、医学部に入った当初は、人工知能の勉強ができるかもしれないと考えていたのです。その私が臨床の奥深さに初めて魅せられたのは、大学を卒業してからのことでした。親しかった先輩が児童思春期の精神科医療に傾倒していることを聞き、お手伝いをするうちに、これが自分のやりたかったことだということに気づいたのです。
2019年10月に『道玄坂ふじたクリニック』は開院いたしました。ここでは、私の前にある先生が児童精神科の看板を掲げておられました。せっかくやってらしたものが無くなるのは忍びなく、また私自身、これから先も子ども達を見ていきたいと思っていたものですから、場所を受け継ぐことを決めたのです。
精神症状をきたす身体の病気を見逃さないように
勤務医時代、現行の精神科医療の中で、いくつかの問題があることに気づきました。その1つが、身体の病気や、そのほかの要因で精神症状をきたしているにもかかわらず、精神科の病名が下され、精神科の治療をされている方が少なからずいらっしゃるということです。
こんな方がおられました。仕事でのミスが多く、朝の打ち合わせのことも何も憶えていないと。確かに発達障害の典型的なケースのようですが、その治療を受けてもいっこうに問題が解決しないということで私のもとを訪ねていらしたのです。そこでよくよく話を聞いてみますと、彼は朝起きて飲食をまったくせずに出社していることがわかりました。おそらく、お昼までは脱水・低血糖の状態だったのでしょう。実際、朝起きるのを少し早めてもらい、朝ごはんをしっかり食べて出勤してもらうようになると、すべての問題が解決しました。
もちろん、あらゆることがそうと言うわけではありませんが、身体的な病気が精神的な症状をきたしている方は決して少ないことではないのです。その現実を踏まえ、しっかりと患者さんを診ていくということに重点を置いて診療に臨みたいと考えています。