小原 邦彦 院長
KUNIHIKO OBARA
大学で育んできた技術と知識をもって、
患者さんに安心を提供していきたい。
日本医科大学を卒業後、同大学第二外科に入局。社会保険中央総合病院大腸肛門病センター等に勤務し、2008年に『おばら消化器・肛門クリニック』を開設(東急多摩川線「武蔵新田駅」より徒歩8分)。
小原 邦彦 院長
おばら消化器・肛門クリニック
大田区/矢口/武蔵新田駅
- ●消化器内科
- ●肛門科
- ●内視鏡内科
- ●内科
求めるものに応えていくことをシンプルに続けていきたい
日本医科大学を卒業後、同大学の第二外科に入局しました。当時の第二外科は、首から下、お尻から上の広範囲の外科を学べる医局で、その点を魅力に感じての選択でした。その後、最終的に消化器、とくに大腸・肛門を選んだのは、父の医院(旧・小原医院)を引き継ぐことが念頭にあってのことです。医師としての経験と技術を開業医の立場で100%近く活かそうと思えば、ある程度分野が限られてくることになります。経験と特殊な技量を要求される大腸の内視鏡はその1つであり、また、肛門領域の手術は、私1人でも充分におこなえるものです。そうしたことを考えに入れ、医師となって15年が過ぎた頃にこの分野を専門に選んだということになります。
2008年に旧・小原医院を継承する形で、『おばら消化器・肛門クリニック』を開設いたしました。子供の頃は両親からの期待に反発することもありましたが、今となってはこの仕事に就けたことを感謝しています。医療というものは、患者さんの訴えに対し、何ができるかを問われるものであり、そこに駆け引きのような要素はほぼありません。非常にシンプルなその有り様が、私に合っていると思っています。
専門医として、そして地域のかかりつけ医として皆さんを見守り続ける
父の代から通ってきてくれていたおじいちゃんやおばあちゃんもたくさんいらっしゃいます。私の専門は消化器ということになりますが、かといって専門外のことは診ないということはしたくありません。これまで通り、地域のかかりつけ医として見守り続けていきたいと思っています。
私が医院を継承した2008年に、設計士である家内にデザインしてもらい、院内をリニューアルしました。その際にこだわったのが、なるべく病院らしくないクリニックにしたいということ。真っ白な壁や真っ白な蛍光灯は、人を緊張させるという見方があります。当院には、一般的な内科疾患にくわえ、肛門の病気を抱える方も多数来院されます。そうした方々が少しでも気持ちをやわらげられるよう、壁や照明もやわらかなものに一新しました。皆さんにとって通いやすい、そして少しでも居心地の良い場所にしていきたいと思っています。
尻の病気は決して珍しいものではない。恥ずかしがらずに受診を
肛門の病気は、必ずしも手術が必要なわけではありません。俗に言うイボ痔、痔核でお悩みの方で手術にいたる方は、全体のおよそ1割程度。残りの9割の方は、便秘の治療や排便習慣を見直すことによって改善していきます。
実は排便習慣というものは、皆さん、我流なのです。トイレの仕方を誰かにたずねることはありませんよね。そうなるとおのずとトイレの過ごし方は十人十色になってしまい、中には誤った習慣によってお尻の調子を悪くされている方が非常に多いのです。最近では、ウォシュレットの使い方もそうですね。こうしたことはお尻のコンディションに大きく影響するものですから、それを少し修正するだけで、病気は快方へと向かうことが多いのです。
見えないからこそ、誰にも相談できないからこそ、先入観を抱き、深い悩みとなってしまうのがお尻の病気です。その悩みから解放し、安心させてあげることも治療と同じくらい、大事なことと考えています。
「大丈夫です」と言ってあげられることに最大の価値を感じて
胃や大腸の内視鏡では、精度の高い検査によって病気を見つけることも重要ですが、それと並行して、「大丈夫です。心配ありませんよ」と言ってあげられることもまた大切です。
内視鏡を始めたばかりの頃は、病気を見つけることにやりがいを感じるものです。それも間違ってはいませんが、患者さんは大きな不安を抱えておられることを気にとめるべきでしょう。健康診断で何らかの異常が見つかり、検査までの間、言いしれない不安を抱える方も多くいらっしゃいます。その方達に、「大丈夫ですよ」と言ってあげられることの価値は非常に大きなものがあります。私もこの年になりましたから、身体のあちこちに不調を感じるようになり、病院で検査を受けることが多くなりました。その検査を終え、なんでもないことを知った時の何とも言えない開放感を身にしみて感じています。「大丈夫です」と言い切るには、精度の高い検査が必要で、そのハードルは決して低いものではありません。しかしその先に、自己満足ではない、本当の意味で皆さんに貢献出来るものがあると感じています。
これから受診される患者さんへ
近年になり、日本人の大腸がんの羅患率はどんどんと増えてきています。これは人間ドック等で何らかの異常があったにもかかわらず、内視鏡を受けないで済ませる方が多いことも少なからず影響しているものと思われます。その結果が見逃しにつながり、のちのちになって大きな後悔となっているのは大変残念なことです。40代、50代で1度大腸内視鏡を受けることで、その後の健康リスクが大きく変化するというデータもあります。お年頃になれば、1度は検査を受けていただきたいですね。
一般に「痔」は非常に悪いイメージがありますが、日本人の約7割は「痔」の傾向があると言われています。そもそも、痔とは、お尻を締めるための非常に大切な組織です。その大事な組織が、何らかの原因によって症状を起こしているのが痔という病気であり、それ自体、なんら恥ずかしいものではありません。ご自身のお身体のことを第一に考え、何か問題があれば、気軽にご相談いただければと思います。
※上記記事は2017年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
小原 邦彦 院長 MEMO
消化器外科専門医 /消化器内視鏡専門医
- 出身地:東京都
- 趣味:キャンプ、釣り、スキー、犬の散歩
- 好きな本・作家:サイエンスノンフィクション・百田尚樹
- 好きな映画:海賊とよばれた男
- 好きな言葉:「一粒の麦、もし地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの実を結ぶべし」
- 好きな音楽・好きなアーティスト:ロック、ジャズ/ビートルズ、ノラ・ジョーンズ
- 好きな場所:自宅、北軽井沢
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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CLINIC INFORMATION
おばら消化器・肛門クリニック
小原 邦彦 院長
大田区/矢口/武蔵新田駅
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