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吉澤 孝之 院長

TAKAYUKI YOSHIZAWA

和顔愛語の精神の元に。患者様を中心とした地域に根ざした医療を

昭和32年(1957年)の開設以来、長きに渡って豊島区要町の地で地域医療に従事(東京メトロ有楽町線・副都心線「要町駅」より徒歩1分)。

吉澤 孝之 院長

吉澤 孝之 院長

要町病院

豊島区/要町/要町駅

  • ●内科
  • ●消化器外科
  • ●形成外科
  • ●外科
  • ●泌尿器科
  • ●ペインクリニック
  • ●脳神経内科
  • ●循環器内科
  • ●呼吸器内科
  • ●整形外科

豊島区民の皆様に愛され続けて60年

吉澤 孝之 院長

『要町病院』は1957年に父によって開設された病院です。医療の環境で生まれ育ったものですから、誰に言われることもなく自然とこの道を志すようになっていました。私にとってはそれが一番身近な職業だったということでしょう。
父は、私が28歳の時に急逝しました。当時の私は、医者になってまだ4年目。どうするべきか悩んでいたところ、大学の恩師がお骨折りいただいたおかげで、医局に籍を置きながら父の病院を受け継ぎ、患者さんを診ることが出来るようになったのです。前例にないことだったらしいのですが、皆さんのお力添えがなければ、この病院も今とは違うものになっていたかもしれませんね。

『要町病院』は地域の核となる病院を目指し、これまで歩んできました。地域の患者さんが、何か困った時、「要町病院に行けばなんとかなる」 そう思っていただけるような病院でありたいと思っています。

呼吸器に特化したさまざまな取り組み

吉澤 孝之 院長

専門性に富んだ取り組みが、地域医療と平行して当院の柱となっています。その1つが、慢性呼吸器疾患の患者さんを対象とした呼吸リハビリテーションです。息切れは症状がひどくなると動けなくなり、生活の質を低下させます。また、患者さんは息切れに対する不安感をぬぐいきれず、精神的な負担も相当なものになるのです。
呼吸リハビリテーションは肺を治療することが目的ではなく、残っている肺の機能を有効に使い、効率の良い呼吸をしてもらうことで、息切れを楽にし、発作を起こしたとしても、その状態を自身がコントロール出来るよう、理学療法士の指導によって身につけていくものです。
呼吸不全におちいる要因となる病気にCOPDがあります。COPDはその昔、肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていた病気ですけども、世界の死亡原因の第三位にのぼろうとしています。この病気はある段階まで進むと薬物療法だけでは症状がとりきれなくなるものですから、その段階にいたった患者さんが自信を持って日常生活をおくれるようリハビリテーションによってサポートしていきます。

COPDの原因は、日本においてはそのほとんどが喫煙とされています。しかし、ニコチン依存症になってしまうと、身体に悪いと思ってもやめられないというのが現実です。禁煙をする意志はあるけども、それが難しい方々に対してサポートするのが禁煙外来です。ご本人の健康はもちろん大事ですが、次の世代にタバコの害を引き継がせないためにも、禁煙は非常に大切なことと思っています。

私が取り組んでいるもうひとつの領域として睡眠時無呼吸症候群があります。実は、日本にまだこの病気が周知されていない頃、治療機器CPAPを初めて海外から導入して、その効果を検証したのが日本大学医学部呼吸器内科で私が所属していた研究チームでした。睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP治療が保険適応となったのが1998年のことですが、それより10数年前からこの病気とCPAP治療に取り組んできました。
成人の4人に1人の方が睡眠に対して何らかの不安を持っているという報告があります。全身の健康に大きくかかわり合う睡眠の不安に、今後も継続して寄り添っていきたいと思っています。

豊島区の患者さんが最後に頼っていただける病院を目指して

吉澤 孝之 院長

分院である要第二クリニックの松崎圭祐院長は、腹水治療の権威として知られています。癌の終末期や肝硬変ではお腹に水がたまってきますが、その水を抜くと体力が落ちてしまうので、これまで患者さんはパンパンのお腹を抱えたまま苦しむことを余儀なくされていました。松崎先生の腹水治療はこの状態を解決する画期的な方法で、治療を終えれば患者さんはまた元気になり、次の選択肢が見えてくることになります。この治療は松崎先生が考案され、当院が中心になって啓蒙と普及に努めています。

腹水治療にも関わりがありますが、当院でもっとも多くの入院患者さんを診ているのが緩和ケア部門です。終末期医療とも言いますが、副院長である私の弟(吉澤 明孝 副院長)は、日本のパイオニアの1人として終末期医療や在宅医療に深く関わってきました。当院の在宅医療の特徴は、シームレスに在宅と病院とがつながっていることです。たとえば在宅療養中に具合の悪くなった患者さんを病院が受け入れ、逆に入院されていた患者さんが在宅に移行すれば、要町病院の医師と看護師が引き続き担当していきます。豊島区の患者さんが最後に頼る場所として、当院が拠り所となっていければと思っています。

いつもおだやかで親しみやすく

座右の銘にあげた「和顔愛語」は、仏教用語です。人は忙しくなると、良くないとわかっていてもついつい言葉尻が強くなったり、態度に出たりするものです。それは人間の心の弱さなのでしょうけども、私たち医療者はそうであってはなりません。常に患者さんに寄り添うことが求められる私たちへの戒めとして、「和顔愛語」という言葉を当院の基本理念としました。
実はこの「和顔愛語」という言葉は、実家の食卓の横に貼ってあったものなのです。熱心な仏教徒である父と母がそれを掲げていたのですが、2人が亡くなるまで、その言葉の意味すらわかっていませんでした。基本理念を何にするべきか、弟と2人で考えた時、頭に浮かんだのがこの言葉だったのです。生前は全く気付かず、意識もしていませんでしたが、この言葉を胸に兄弟2人医療の道を歩んでいくことが、少しでも親孝行になればと思っています。

これから受診される患者さんへ

専門を絞り、特化したことが『要町病院』の特色となっていますが、最も大きな柱は、この地域の患者さんの心の拠り所でありたいという思いです。この病院で解決出来ない種類のものであっても、その人にとって最も良い医療が提供できる道筋をしっかりとつけさせていただきます。何か困ったことがありましたら、いつでも駆け込んで来ていただきたいですね。

※上記記事は2018年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

吉澤 孝之 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:読書、骨董
  • 好きな本:小説
  • 好きな映画:『レ・ミゼラブル』
  • 座右の銘:「和顔愛語」
  • 好きな観光地:京都

グラフで見る『吉澤 孝之 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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