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上野 正剛 院長

MASATAKE UENO

目指すは心臓が得意なプロの町医者
地域の方々に愛され頼られるクリニック

東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所、仙台循環器病センター、NTT東日本関東病院循環器内科 等の勤務を経て地域医療に貢献するために2006年に八幡山ハートクリニックを開業する。

上野 正剛 院長

上野 正剛 院長

八幡山ハートクリニック

世田谷区/八幡山/八幡山駅

  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●訪問診療

文集に書いた“将来の夢”が現実への架け橋となり、医師の道へ進む

上野 正剛 院長

僕の家庭は父親がサラリーマンで、いわゆる転勤族だったので、よくある「親が医師でその影響を受け医師に・・」という事とは無縁で育ちました。しかし、なぜか小学校の高学年の頃には「医師になりたい」という強い想いが芽生えていたんですよ。のちに実家にあった幼稚園の卒園文集を見てみたら、年少の頃は「大工さんになりたい」と書いてあったのが、年長になったときには「お医者さんになりたい」と書いてあって、すでにこの頃から医師になりたいと考えていたんだ、と実感しましたね。
ただ、僕は文系科目が得意だったこともあり、両親は僕が医者になる夢を持っている事に半信半疑でした。そして高校に進学し医学部に入るために、脇目もふらずに理系科目の勉強にいそしみました。そのうち部屋の本棚に『○○大学(医)』と書いてある赤本がたくさん並びはじめた頃に、父親がそれを見て「本当に医学部を受けるのか?」と僕の医師になる夢に対して、複雑な思いもあったようで家族会議に発展するくらいでした。何とか両親を説得し、医学部を受けさせてもらい、そこで無事に秋田大学医学部に合格し進学したので、僕にとって、理解を示してくれた両親と秋田大学は恩人ですね。

医師という仕事の原点回帰をもとめ開業医へ

上野 正剛 院長

最先端の心臓移植の研究もしていた、東京女子医大付属大学病院に勤務していたときは、月に4、5日しか家に帰れないような生活で、一万人を救う方法を考えるため、束のようなデータをもって論文を書いていました。救急にも携わり、心臓が止まって運び込まれた患者さまに出来得る限りの手を尽くして、結果、その患者さまが歩いてお帰りになられる姿を見ると嬉しくもありましたが、その1週間後にはまた、運びこまれてきてしまうという事態を目の当たりにし、病診連携が安易でない事にもどかしさもありました。それから33歳の時に開業をしたのですが、大学病院での経験を生かしつつ、改めてもっと“医師”という仕事にストレートな気持ちで向き合いたい、そして純真無垢な子供の頃に思い描いていたような“お医者さん”という存在でありたいと思い開業を決意しました。開業してから右も左もわからないときに、同じく開業されている消化器科の先生が手を差し伸べてくださったり、たくさんの患者さまに支えられてとても感謝しています。
開業してからは、とにかく真摯に患者さまの言葉に耳を傾け、医師と患者さまという立場をこえた人間関係の構築をしてきました。今もその姿勢は変わっていませんよ。おかげさまで、神奈川県や埼玉県からも患者さまが来院される事もあり、ここ世田谷区八幡山でも地域のたくさんの患者さまに頼っていただいています。また、開院して11年目なので、他の病院との連携もスムーズに保てていて、逆に当クリニックをご紹介していただく事も増えました。感謝しても、したりないくらいありがたい事ですよね。

問診に力を入れ、根拠をしめす医療を大切に

上野 正剛 院長

当クリニックは心臓に関して、最初の一手を取る上で必要な診断機器は完備しています。そして本当に重要なところは、なるべく患者さまとのお話や問診に時間をかけて見極めるようにしています。その甲斐もあって、うちに来てくださる患者さまは本当に包み隠さずによくお話してくれます。病気の悩みからプライベートな内容までしますね。それがご家族のお話に発展し、そこから医学面での遺伝的背景が見えてくる事もあります。
先日は、ある患者さまが胸の苦しさがあるとの事で来院されたのですが、じっくりと問診をしていくうちに原因が心臓では無いと感じたので別の検査を受けていただき、バセドウ病の診断がついたので大きな病院に紹介をしました。病にはこういうパターンも多々あるので、一切の気は抜けないです。
そして根拠に基づく医療(EBM)について、医師の僕がエビデンスを理解している状態では不十分なんです。根拠を患者さまに理解していただけることが非常に重要です。また、“治療をしない根拠”も必要なんですね。循環器の門をたたく患者さまは色々な病院を転々とされてきて、診断をつけて欲しい、病名を知りたい、と切羽詰まっている方もたくさんいらっしゃいます。見落とし無く診療をすることも大切なのですが、エビデンスが患者さまの中で納得いく形で構築されていないと、安心感にはつながらないんですよね。それを踏まえて、一人ひとりに合わせた、わかりやすい説明を心がけています。僕の説明の中でわからない点は「わからない」と言って頂けた方がわかるまで説明出来ますので、そうしていただけるような雰囲気を常に心がけています。

質の高い在宅診療は医師・家族・コメディカルとの連携の賜物

開業当初から自分のクリニックに、雨の日も風の日も一生懸命通ってくださった患者さまが、慢性心不全などで通院が難しくなってしまう事もあり、そんな方々のお役に立ちたいと在宅診療も行っています。在宅診療は基本的に24時間体制ですので、自分の体力勝負なところもあり、30代までは必死に突っ走ってきましたが、より質の高い在宅医療を
提供するため、外来は週2回午後のみ、別の医師に診てもらうなど工夫をしていますね。
そして在宅医療のあるべき姿は、コメディカルの方々へ情報を提供、共有、連携し、患者さまの生活の質の維持向上はもちろんのこと、ご家族のサポートもしっかりさせていただくことがとても需要です。人の命が燃え尽きる瞬間に立ち会うこともあり、それはご家族とって不安で、みなさん怖いと思います。その瞬間を患者さまがどう迎えたいか、どう迎えてもらうかを一緒に考え、ご家族が患者さまに笑顔で接してあげられる環境を整えるためのサポートをするのも医師の仕事だと思っています。患者さまにとって何が一番良いか、何が最善か、日々考えている中で1つ言えるのは医師とご家族、コメディカルの方々が同じ気持ちでいること、つまり同じミッションに向かっていくチームだということ。僕はそれを縁の下でしっかり支える役目だと思っています。

これから受診される患者さまへ

医師として思う事は、医者へ気を使うことはしないで欲しいということですね。そもそも病気で苦しい状態でいらしているのだから、医師に対しても人間対人間のお付き合いをして頂きたいです。これは僕のクリニックに限らず、他の病院でもそうあってもらいたいというのが、僕の心からの望みです。
また当クリニックは循環器内科という看板を出していますので、もちろん循環器に関してご不安なことがあったらまずご相談いただきたいですし、それ以外のお体の不調でもお気楽にご相談ください。つまり、“心臓が得意なプロの町医者”で、いつでも街並みに馴染んで佇んでいるクリニックでありたいと考えています。僕はこれからの医療の流れがどうなろうと、いつでも悔いが残らないように全力で“人事を尽くして天命を待つ”だと思っています。当クリニックは京王線の八幡山駅か小田急線千歳船橋駅よりバスでもお越しいただけますが、駐車場も5台分完備していますので、お車の方もお気軽にお越しください。

※上記記事は2017年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

上野 正剛 院長 MEMO

  • 出身地:福島県郡山市
  • 趣味・特技:ピアノ(今年小学校になる娘と一緒にやっています)得意な曲は『戦場のメリークリスマス』
  • 好きな本・作家:伊坂幸太郎全般・浅田次郎『プリズンホテル』シリーズ、『精霊の守り人』(本を読んでいる時は仕事を忘れる唯一の時間です)
  • 好きな映画:ライフ・イズ・ビューティフル、スピルバーグ監督作品全般、劇場版ドラえもん
  • 好きな音楽・アーティスト:クラッシック全般、BUMP OF CHICKEN、Coldplay (昔バンドでセカンドギターをやっていたのでバンド系も好きです)
  • 好きな場所:家のリビング

グラフで見る『上野 正剛 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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