開業しやすい診療科は精神科!開業資金の目安や失敗しないためのコツを解説

「開業しやすい診療科は何?」といった疑問を抱えていませんか?

開業医を目指す中で、開業へのハードルが低い診療科を知りたい方がいるでしょう。

本記事では開業しやすい診療科や稼ぎやすい診療科について解説します。

開業資金や開業のコツも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

開業しやすい診療科Best3

ここでは、開業しやすい診療科を3つ紹介します。

  • 精神科・心療内科
  • 内分泌・糖尿病内科
  • 在宅診療

以下で、これらの診療科が開業しやすい理由を解説します。

精神科・心療内科

精神科・心療内科は、開業資金が全ての診療科の中で1番少ない診療科です。

自己資金が少なければ、開業へのハードルが当然低くなるので、開業しやすい診療科であるといえます。

場合によっては、自己資金ゼロで開業できる場合もあるため、開業することを前提に考えている方は、精神科・心療内科をおすすめします。

内分泌・糖尿病内科

内分泌・糖尿病内科も場合によっては、自己資金ゼロで開業できるため、開業へのハードルが低いといえます。

内分泌・糖尿病内科で自己資金がゼロになる場合は、「前勤務先の外来患者さんを連れていくが、病診連携は取り続ける」場合です。

近年、内分泌・糖尿病内科の開業数は右肩上がりのため、人気の診療科となっています。

在宅診療

在宅医療は診療所を開設せずに開業できるので、費用を安く抑えられます。

内装やスタッフ採用などは必要ありませんが、基幹病院や訪問看護ステーションとの連携が必要になるので、その点は注意をしてください。

稼ぎやすい診療科Best3

開業のハードルが多少高くても、開業後に大きく稼ぎたい方もいるはずです。

そこで、ここでは、稼ぎやすい診療科を3つ紹介します。

厚生労働省『第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告』を見ると、診療科の年収ランキングは以下の通りになります。

  1. 産婦人科:2,754万9000円
  2. 眼科  :1,459万1,000円
  3. 皮膚科 :1,276万3,000円

すなわち、この3つの診療科が稼ぎやすい診療科だといえるでしょう。

皮膚科は4位・5位とあまり差がないため、産婦人科・眼科が特に稼ぎやすい診療科であることがわかります。

産婦人科が稼げる要因は、高齢出産が増え、不妊治療を取り入れる人が多いことにあります。

また、眼科が稼ぎやすいのは、医師が一人でも手術をできることや初診患者の割合が高いことなどにより収益性が高いからです。

主な診療科の開業資金の目安

ここでは、以下の主な診療科の開業資金の目安を紹介します。

  • 内科
  • 小児科
  • 整形外科
  • 眼科
  • 皮膚科
  • 耳鼻咽喉科
  • 産婦人科
  • 精神科・心療内科
  • 内分泌・糖尿病内科
  • 在宅診療

1つずつ解説します。

内科

内科の開業資金は、5,000万円〜6,500万円程度です。

土地や建物には、およそ3,000万円程度必要で、その他の設備費用には2,000万円〜3,500万円程度かかります。

小児科

小児科の開業資金は、4,000万円程度です。

土地や建物には、内科と同じ3,000万円程度が必要ですが、設備にはそこまで費用をかけずに済むので、1,000万円程度で済みます。

整形外科

整形外科の開業資金は、5,000万円〜5,500万円程度です。

具体的には、土地や建物に3,000万円程度、設備費用に2,000万円~2,500万円程度かかります。

眼科

眼科の開業資金は、5,000万円〜7,500万円程度です。

土地や建物に3,000万円程度、設備費用に2,000万円~4,500万円程度かかります。

稼ぎやすい診療科ではありますが、設備が高額でありスペースも多く必要なので、初期費用がとても高額になってしまいます。

皮膚科

皮膚科の開業資金は、2,000万円程度です。

土地や建物に1,500万円程度、設備費用に500万円程度かかります。

主な診療科の中では、開業資金は安いといえるでしょう。

なお、美容皮膚科の場合は、高額な設備が必要なので、かなり高くなってしまうでしょう。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科の開業資金は、5,000万円〜5,500万円程度です。

土地や建物に3,000万円程度、設備費用に2,000万円~2,500万円程度かかります。

産婦人科

産婦人科の開業資金は、5,000万円程度です。

土地や建物に3,000万円程度、設備費用に2,000万円程度かかります。

なお、不妊治療に特化した高度不妊治療専門員の場合は、1億円程度必要になります。

培養室や無菌室を用意したり、高額な医療機器を導入したりするため、土地や建物に4,500万円程度、設備費用に5,000万円程度かかります。

精神科・心療内科

精神科・心療内科の開業資金は、1,400万円程度です。

土地や建物に1,000万円程度、設備費用に400万円程度かかります。

「開業しやすい診療科Best3」の項目でも紹介した通り、全ての診療科の中で1番開業資金が少なくなっています。

内分泌・糖尿病内科

内分泌・糖尿病内科の開業資金は、5,000万円〜6,500万円程度です。

内訳は内科などと同じく、土地や建物に3,000万円程度、設備費用には2,000万円〜3,500万円程度かかります。

在宅診療

在宅診療の開業資金は、3,500万円〜5,000万円程度です。

基幹病院や訪問看護ステーションとの連携が必要になりますが、土地や建物を用意する必要がないため、他の診療科に比べれば1,000万円から1,500万円程度下回っています。

開業を失敗しないためのコツ

開業を失敗しないためには、以下の3つのコツを意識すると良いです。

  • 強みを活かして差別化
  • マーケティングに力を入れる
  • 余裕のある資金計画

1つずつ解説します。

強みを活かして差別化

1つ目は、強みを活かして差別化することです。

可能であれば、専門特化をすることで、「〇〇といえば」のような印象を持ってもらえると、集患数の増加につながります。

また、専門性だけではなく、コミュニケーションの丁寧さや雰囲気の良さも強みになり得ます。

ぜひ強みを探し、そこを重点的にアピールすることで差別化を図りましょう。

マーケティングに力を入れる

2つ目は、マーケティングに力を入れることです。

どれほど良い診療をしていても、知られなければ意味がありません。

従来のチラシや広告によるマーケティング戦略に加え、ホームページやSNSなどのWebマーケティングに力を入れることが大切です。

特にSNSは無料で運用できるので、運用しておいて損はないでしょう。

余裕のある資金計画

3つ目は、余裕のある資金計画です。

初めての開業はトラブルがつきものですので、理想的な資金計画を立てるよりも余裕を持った資金計画を立てることが大切です。

また、資金計画を立てる際、自己資金の投入のしすぎには注意しましょう。

うまくいかなかった場合に生活費が足りなくなってしまうと、生活が苦しくなってしまいます。

生活費は確保した上で資金計画を立てることをおすすめします。

まとめ

今回は、開業しやすい診療科について解説しました。

精神科・心療内科、内分泌・糖尿病内科、在宅診療の3つが開業しやすい診療科です。

また、産婦人科や眼科は稼ぎやすい診療科です。

それぞれの診療科の開業資金も参考にしながら、開業する診療科を選んでみてください。