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入江 なつは 院長

NATSUHA IRIE

地域住民が気軽にかかれる動物病院を目指して――。高い専門性をいかして質の高い獣医療を提供する

麻布大学獣医学部を卒業後、東京大学動物医療センターへ。外科の中でも軟部腫瘍を専門に2年にわたり経験を積む。東京都・千葉県・沖縄県の動物病院で診療にあたった後、東京大学の教員として6年間を過ごす。その後、二次診療施設にてセンター長を務め、2023年9月に『いりえ動物病院』を開設。

入江 なつは 院長

入江 なつは 院長

いりえ動物病院

文京区/本郷/本郷三丁目駅

  • ●犬
  • ●猫

アメリカ留学が転機になり、外科を専門に研鑽を積む

入江 なつは 院長

私は“SFおたく”と言えるほどSFの世界が大好きで、高校生の頃は工学部に進むか、生物学に進むかで迷いました。動物たちが音を発したとき、音の反響によって物体までの距離や大きさなどを知るエコロケーション(反響定位)の研究をしたいという気持ちがあったのです。しかし落ち着いて考えてみると、そういう方面の勉強をして理科の先生になるよりも、獣医師免許を得た方が活躍の場が広がるのではないかと思ったんです。そこで麻布大学の獣医学部に進学して、「病気になる原因」や「病気になった動物たちの体内で生じている変化」など、獣医療の中でも病理学と呼ばれる分野を研究していました。
そんな私が臨床医になったきっかけは、大学6年生になって卒業論文を制作するにあたり、アメリカ留学を経験したことがきっかけでした。病理研修生としてニューヨークにある大きな動物病院で勉強させていただく中、外科の医師たちと交流するうちに「研究」よりも「治療」のほうに面白さを感じるようになったのです。治療対象となる腫瘍を確実に切除しながら、短時間のうちに手術を終わらせる……。外科治療ならではのダイナミックさに魅了されたことが今につながる原点になりました。

地域住民が気軽にかかれる動物病院を目指して

入江 なつは 院長

麻布大学卒業後は東京大学の動物医療センターで2年にわたり外科の基礎を身につけました。その後、千葉県、東京都、沖縄県と各地の動物病院で経験を重ね、東京に戻ってからは東大時代のご縁から、教員として学生たちを指導する仕事をしていました。この6年間で私自身も多くのことを学ぶことができ、獣医師として大きな財産になっています。
夜間救急診療などを行う二次診療施設のセンター長を経て、『いりえ動物病院』を開設したのは2023年9月です。二次診療施設では「どんなケースも断らずに診る」ことをモットーにしておりましたが、救急でやって来る動物たちを診るのはどうしても「緊急時のみ」に限られました。私としては病気やケガが良くなった後もずっと診ていきたいという気持ちにもなりましたし、手遅れの状態で運ばれて来る動物たちを「何とかできなかったのか」と残念に思うこともありました。そういう思いから、小さいながらも地域の方に気軽に来ていただけるような動物病院を開こうと決めたのです。

地域の中の身近な場所で質の高い獣医療を提供したい

入江 なつは 院長

開業するにあたっては、駅から近い恵まれた立地にご縁があったことをとてもうれしく思っています。また、近隣にお住まいの飼い主さんはみなさんマナーが素晴らしく、動物たちの健康管理にも熱心に取り組まれていらっしゃいます。そうした飼い主さんと動物たちに少しでも快適にお過ごしいただけるようにと考え、待合室は緊張感を和らげるような温かみのある照明を選ぶなど、リラックスできる雰囲気づくりを心がけました。
一方の診察室は、小さな異変も見逃すことがないようにクリアで明るい照明を採用し、各種検査機器も充実させています。私が外科(軟部腫瘍)出身ということもあって、お腹や胸の中にできた腫瘍などを(もれなくトリ)取り除き、……といった治療はもっとも得意とするところです。高度な医療設備のもとで治療を行う必要があったり、24時間体制で術後管理をしなければならなかったりする場合は、大学病院などをご紹介するケースがあるかもしれません。それでも私のできる精一杯の診療を行いながら、地域に暮らす動物たちと飼い主さんの毎日を支えて行きたいと考えています。

コミュニケーションを大切に、そのご家庭に適した治療を

動物たちを診るときは相手に不安を与えないよう、できるだけ短時間で済ませることを第一に考えて接しています。そのため飼い主さんとしっかりコミュニケーションを取って、わんちゃん、猫ちゃん、それぞれその子の性格をきちんと把握したうえで診療するようにしています。
私は獣医療の中でも外科を中心にキャリアを積んできましたが、「絶対に手術をしましょう」と、こちらから治療を押し付けるようなことは決してありません。もちろん、手術をしないと命を落とすような場合は強くおすすめすることがあるかもしれませんが、そうでなければ動物たちの病状や治療内容などを十分にご説明したうえで「どうしますか?」と伺って、飼い主さんご自身に判断いただくようにしています。言葉を濁したり、ごまかしたりするのではなく、飼い主さんの不安なお気持ちが解消されるまで丁寧にご説明したいと思っています。

これから受診される患者さんへ

『いりえ動物病院』は「本郷三丁目駅」から徒歩3分の場所にあります。
今はまだ開院して間もないですが、当院ができたことをきっかけにワンちゃんの歯石取りなど「行かなきゃと思いながら先延ばしにしていて……」と言ってお越しくださる飼い主さんも少なくありません。お口の中をきれいにするのはもちろんですが、お家でのケアなどもアドバイスしながら、その後もずっと良好な状態をキープしていただけたらいいですね。当院では、病気やけがの治療はもちろんですが、ドッグドック・キャットドックなど病気の予防にも力を入れて行きたいと考えています。そうして一つ一つ信頼を積み重ねて、地域の方々に「ここに相談すれば大丈夫!」と思っていただけるような動物病院になれたらうれしく思います。

※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

入江 なつは 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:車、バイク、ウィンドサーフィン、ピラティス、読書、落語、観劇
  • 好きな本・作家:レイ・ブラッドベリ、ロバート・A・ハインライン、伊坂幸太郎、恒川光太郎、寺山修司、前川知大
  • 好きな映画:『スターウォーズ』、『トランスフォーマー』
  • 好きな音楽:なんでも聴きます。
  • 好きな場所:自分の住んでいる場所
  • 好きな言葉・座右の銘:マージナル・リゼクションmarginal resection

入江 なつは 院長から聞いた
『猫の尿路結石』

愛猫がトイレに行ったきり、元気のない様子なら要注意

腎臓から膀胱までの尿路を「尿管」、膀胱からおしっこの出口までの尿路を「尿道」と言いますが、猫の尿路結石ではこのうちどこかの尿路に結晶や結石ができて尿路を塞いでしまう病気です。以前は日々の食事内容が原因とされていましたが、最近は猫の品種が多様化したことで病気を発症しやすい品種があるのではないかと考えられています。

症状としては血尿がみられたり、おしっこが出ないのにずっとトイレの場所にいたり、雄猫の場合はおしっこが出なくなるので比較的分かりやすいかもしれません。これに対して雌猫の場合は、尿管(腎臓から膀胱までの尿路)が詰まっても外からでは分かりにくいのですが、急に元気がなくなることが多いですから覚えておくと良いでしょう。もしも愛猫に「ご飯を食べない」などの変化がみられたら早めの受診をおすすめします。

尿路結石の治療法としては、点滴療法とカテーテル治療が挙げられます。点滴によって尿管の詰まりが解消されれば、その後は食事療法を行うことが一般的です。一方で、詰まっている尿道に直接アプローチするカテーテル治療は、飼い主さんの金銭的負担が少ないとは言えません。病気を未然に防ぐためにも、年に一度は健康診断を受診し、血液検査によって腎臓の数値を確認すると良いでしょう。

グラフで見る『入江 なつは 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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