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柴内 晶子 院長

AKIKO SHIBANAI

飼い始める前からのトータルケアを行う
動物と人の絆を大切にする動物病院

日本大学農獣医学部卒業後、各地で研鑽を積む。2016年、赤坂動物病院の院長に就任。(東京メトロ銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅A出口より徒歩3分・半蔵門線 永田町駅9a出口より徒歩5分)

柴内 晶子 院長

柴内 晶子 院長

赤坂動物病院

港区/赤坂/赤坂見附駅

  • ●犬
  • ●猫

子供の頃から伴侶動物達に囲まれて

柴内 晶子 院長

私の家は父も母も獣医師。小さい頃から周りには動物達がたくさんいました。私がこの職業を志したのはその影響が大きいですね。大学卒業後、日本獣医畜産大学の臨床病理学研究室に所属。研修を受けた後赤坂動物病院に勤務。研鑽を積み、2016年に院長に就任しました。現在は、クリニックの診療を行いながら、農林水産省の獣医事審議会の委員を務めさせて頂いているほか、母校の日本大学で獣医倫理と福祉についての教鞭もとっています。
今まで、臨床病理や内科に関しては多くのことを学ばせて頂きましたが、まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。学術的なこと以外にも獣医師がいかに社会に貢献できるかが大切になってきている時代です。クリニックでの診療と合わせてCAPP(後述)を通じた動物や獣医師達による社会貢献活動も行っています。(東京メトロ銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅A出口より徒歩3分・半蔵門線 永田町駅9a出口より徒歩5分)

先進医療の提供から高齢者と伴侶動物の橋渡しまで

柴内 晶子 院長

当院は2017年で54周年を迎えました。私も含め40人のスタッフが24時間365日診療を行っています。夜間緊急の対応や往診サービス、緊急外来などにも対応しているのも特徴です。犬、ネコ、ウサギを主に診療していますが、それ以外の動物はそれぞれの専門医をご紹介することもあります。元々は赤坂の別な場所で診療を行っていたのですが、診療内容の充実とともに手狭になり、20年程前に同じ赤坂のこの場所に移転しました。
院内には4つの診察室、手術室、ICUなどのほか、遺伝子検査、再生医療培養などができる設備も備え、さまざまな医療を提供しています。エコー装置やデジタルレントゲンなど高精度な機器を備えていますが、今後は顕微鏡手術などさらに高度な外科手術への対応を広げていきたいと考えています。
また、力を入れていきたいことの一つが「70歳からパピーとキトンと暮らすプログラム」という活動です。動物と暮らしているご高齢の方っていきいきしていると感じたことはありませんか?ワンちゃんなど伴侶動物と暮らすことは飼い主さんが情緒面で安定するほか、認知機能や運動機能の衰えを防ぐことも期待できます。でも、動物保護団体の規定で60歳以上の方には動物をお譲りすることができません。ワンちゃん達の生活のことも考えたら仕方がないことかもしれませんが、今後、高齢化社会になっていく中、動物達とご高齢の方の絆をつくってあげたい…。
そこで始めたのがこのプログラムです。犬を育てた経験があり、しっかりとお約束頂いたことを前提にワンちゃんとの暮らしを私どもでサポートしていこうという取り組みです。
また、当院では動物達へのレスキューカードというものを作成しています。これは「私の家には動物がいますので救って下さい」というメッセージを入れたカードです。動物を飼う方に入院などのトラブルがあっても動物達が困らないようにと考えてお渡ししています。

CAPP活動~どうぶつ達による社会貢献活動~

柴内 晶子 院長

診療とともに、私達が大切にしている活動の一つがCAPP(コンパニオン・アニマル・パートナーシップ)という社会奉仕活動です。よく、テレビや新聞などで病院や介護施設などで入所者さん達の所を訪れる動物達の風景をご覧になったことはありませんか?私達はどうぶつ達の力によって皆さんに元気をあげるボランティア活動を、30年にわたり続けています。アニマルセラピーというと分かりやすいかもしれません。聖路加国際病院や東京慈恵会医科大学といった医療機関のほか、高齢者施設や小学校などにお伺いすることもあります。
活動は全てボランティア。トレーニングして教育された補助犬(盲導犬・聴導犬など)と違い、普通の家庭で育てられた子達が主役です。もちろん、活動に参加する際に適正などは確認しますが、訪問先に連れていく子達は愛情をたっぷり受けて育ったことがとても大切なんです。今まで活動した回数は延べ1万9000回。60万人の方々に関わって頂いています。もちろん、危険なことや衛生面での問題がないように細心の注意を払い活動を行っています。
ワンちゃんなど人間とともに暮らす動物を私達は伴侶動物と呼んでいます。この子たちは人の手を離れて暮らすことができません。でも、人の役に立つことができます。一緒に暮らすことで飼い主の方の通院回数が2割減ったデータもあるんですよ。動物達が人に何ができるか、また、獣医師が診療以外にも社会にどのように貢献していけるかを示す活動としてこのCAPPにとても意義を感じています。私は発足時からこの活動を目にして来ました。これからもネットワークをさらに広げて、ライフワークとして続けていきたいと思います。

伴侶動物と患者さん、両方の幸せが大切

実際の診療の場面では、伴侶動物のご家族のお気持ちや希望をお聞きしたいと考えています。インフォームド・コンセントを基本にして、それぞれのご家族に合った治療法をご提案するようにしています。
今は多くの病気に標準的な治療法が確立されています。しかし、ただ病気を治すのがいいのか動物達との絆や時間を重視するのかなど、伴侶動物の年齢やご家族の事情、お気持ちなどにより必要な治療は違ってくるのです。例えば腫瘍の治療一つとっても強い治療を一度に行うのか、生活の質を重視した治療にするのかなどさまざまな方法があります。ご家族とお話をしながら一番良い方法を一緒に探していくのです。

これから受診される飼い主さんへ

伴侶動物を飼う場合、味付けや量などを人間の基準で考えず、その子にあったものを与えて下さい。ワンちゃんネコちゃんの場合、1年が人の4年分に相当します。体の異常を早期発見するためにも1歳から4歳までは、1年に1度、5歳以降は年に2回の健康診断をおすすめします。継続して健康チェックをしておくことで急に体調を崩した時にも役立つというメリットもあります。
また、動物病院は病気やけがを治すための場所と思っていませんか?私達は動物と暮らす前から亡くなった後までのトータルケアを行う場所として歩んできました。実は、動物は一緒に暮らす前の段階がとっても大切。つい可愛くて飼い始めてしまったという方は意外に多く、一緒に暮らし始めてから悩む方を今まで数多くみてきました。新しい家族を迎えるために私達は「暮らす前相談」を行っています。ワンちゃんやネコちゃんを飼うのはどんな感じか知りたいということでもかまいません。まずは、飼い始める前からご相談に来て下さい。
飼い始めた後には歯磨きや日頃のお手入れのアドバイスも行っています。トリミングやしつけ教室なども行っていますので、動物達のことで分からないこと・お困りのことがあれば、お気軽においで下さい。

※上記記事は2017年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

柴内 晶子 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:絵、映画、シュノーケリング
  • 好きな本:「雨の木」を聴く女たち(大江 健三郎 氏著)
  • 好きな映画:ミツバチのささやき
  • 座右の銘:自分の伴侶動物と思って診療する
  • 好きな音楽家:武満 徹
  • 好きな場所:沖縄

グラフで見る『柴内 晶子 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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