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垰田 高広 院長

TAKAHIRO TAODA

日常のケアから高度医療まで
気軽に相談できる地域に根差した動物病院

日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)卒業。同大学大学院獣医学研究科(獣医外科学研究室)修了。目黒区の動物病院勤務を経て、北里大学獣医学部小動物第2外科に入職(助教→講師)。2013年12月に『葛西りんかい動物病院』を開業(東京メトロ東西線「西葛西駅」より徒歩7分/「葛西駅」より徒歩10分)

垰田 高広 院長

垰田 高広 院長

葛西りんかい動物病院

江戸川区/中葛西/西葛西駅

  • ●犬
  • ●猫

おちつく街、葛西で

垰田 高広 院長

獣医師を目指したきっかけは、中学生の頃にテレビで獣医師の密着ドキュメントを見たことがきっかけでした。動物は好きでしたが、それまで獣医師という仕事があることは知りませんでした。理系科目が好きで、物理学の研究に憧れを抱いたこともありましたが、獣医師という職業を知ってからは、好きな動物のことをとことん突き詰めていきたいと思い、獣医師を目指すようになっていきました。
大学卒業後は母校の大学院(日本獣医畜産大学大学院獣医外科学研究室)に進み、その後、一般の動物病院での勤務を経て、北里大学の小動物第2外科研究室に入職しました。北里大学では、腫瘍や消化器などを対象とする軟部外科を専門に、臨床・教育・研究を両立していましたが、現在では外科を専門分野として持ちつつも、広く動物の病気を診るというスタイルになっています。
『葛西りんかい動物病院』は2013年12月に開院いたしました。まだ学生の頃、近くの葛西臨海水族園でペンギンやエトピリカの飼育実習をさせてもらったことや、大学院生時代から、目黒の動物病院に勤務していた7年間、葛西の動物看護師の専門学校で講師をしていたこともあり、葛西はその頃から馴染みのある地域です。江戸川区は「空が見える23区」と言いましょうか、そんなに高い建物も少なく区画が整備されており、非常に過ごしやすいイメージがあり、せっかく開業するなら居心地の良いと思えるなじみのある葛西でと考えました。

ご家族にとって最善の医療を

垰田 高広 院長

1つの疾患に対して、治療法はいく通りもあります。患者である動物の状態、そして飼い主様がどれだけ時間やお金をかけられるのかといった状況を鑑み、最適な治療を考えて提供しています。医学的にベストな治療法があったとしても、様々な状況からそれがどうしても難しいという飼い主様に対しても、決してあきらめることなく、少しでも改善させる方法はないのかを、親身になって考えていくことが私たちには求められます。
しかしそれを実践していくには、治療の幅や引き出しを多く持っていなければなりません。「あの器械があれば」「その方法を知っていれば」ということがないよう、常に知識のアップデートを心がけ、ご家族にとって最善な治療をご提示できるよう努力を重ねてまいります。

日常のケアからいざという時の高度医療まで

垰田 高広 院長

動物の病気全般を広く診ていく中で、専門性ということになりますと、やはり外科ということになるかと思います。避妊・去勢手術はもちろんのこと、胸部および腹部の手術、神経外科(脳や脊髄)、腫瘍の切除、口腔外科など、幅広い手術に対応しています。また、一般的によく行われる手術であっても超音波メスやレーザー機器などを使って、より速く確実に動物に優しい治療ができるようにと考えています。また、高齢動物で全身麻酔が心配な患者さんでも、局所麻酔で対応可能なこともあるので是非ご相談ください。

私が診断・治療を得意とする病気の1つに、脳の下垂体の腫瘍が一因になって生じることが多いクッシング症候群があります。症状としては、食欲増進、多飲多尿、脱毛や皮膚の変化などが見られるもので、ホルモンの病気として糖尿病に並び、比較的メジャーな疾患の1つでもあります。気づきにくい疾患ではありますが、健診による血液検査によって判明することがあります。9歳以上になって目立ってくる傾向にありますので、高齢になったら年に2回の血液検査をお勧めしています。当院の場合、春と秋の健診期間には比較的リーズナブルに検査を受けることができますので、上手にご利用いただければと思います。

飼い主様の負担少なく、かつ患者が安らかな最後を迎えられるように

動物の寿命が延び、それにつれて癌を患う子も増えてきました。終末期医療とか緩和治療という言い方をしますが、動物の年齢や状態によっては必ずしも積極的な手段を取ることができず、腫瘍とどう付き合っていくか、ということを考えなければいけないケースも多くみられます。当院では、あまり副作用が強くない抗がん剤を内服で用いたり、うまく痛み止めを使ってQOL(Quality of life:生活の質)を維持したり、ご希望の方には免疫治療も提供しています。免疫治療とは、腫瘍に対抗する免疫力を増幅させるため、体内から免疫に関わる細胞を取り出し、培養後、再び体内に戻すものです。すでに大きくなっている腫瘍を顕著に小さくする、あるいは消滅させるなどということは困難ですが、進行を遅らせることは、ケースによって可能ですし、リラックス効果や元気が出てQOLが上がるという報告もあります。
終末期医療は、飼い主様に負担がかかることは確かです。しかし、動物が亡くなった際に、「できるだけのことはやった」と満足される飼い主様も少なくありません。大切な家族と最後まで幸せに過ごすための1つの方法として、考慮に入れていただければ幸いです。

これから受診される飼い主様へ

病気についてはもちろんのこと、しつけや育て方、ペットホテルやトリミング等々、動物に関わることはすべてご相談ください。患者さん限定となりますが、夜間等の時間外救急の対応もさせていただいています。「最後まで何かできることを」をモットーに、地域に根ざした動物病院を目指してまいります。

※上記記事は2022年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

垰田 高広 院長 MEMO

  • 出身地:茨城県
  • 趣味:サイクリング、ドライブ
  • 好きな作家:石田衣良、伊坂幸太郎
  • 好きな映画:ガタカ
  • 好きなアーティスト:Mr.Children
  • 好きな場所:葛西臨海公園
  • 好きな言葉・座右の銘:Innovate or Die。

垰田 高広 院長から聞いた
『犬のクッシング症候群』

メジャーなホルモンの病気の1つ

クッシング症候群とは、脳下垂体や副腎の腫瘍化などが原因となり、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることによって起こる疾患です。症状としては、お水をたくさん飲んでおしっこを多量に出したり(多飲多尿)、食欲が大幅に増したり、患者によっては脱毛や皮膚に病変が見られる子もいます。「急に食欲が増えたけど、若返ったのかな?」といったように、病気に気づかないまま時が過ぎてしまうことも珍しくありません。皮膚の症状が見られる場合は比較的早く見つかりやすいのですが、多飲多尿や食欲増進といった症状については、病気を見逃しやすい傾向にあります。
症状だけでは見つかりにくいことは今申し上げた通りですが、定期的な血液検査によって発見に至ることもあります。高齢の犬によく見られる疾患ですので、7~8歳以上になったら、年に2回をめどに検査を受けられたほうがいいでしょう。
クッシング症候群で命を落としてしまう子もいます。しかし、適切な治療を受けさえすれば寿命を延ばせることの多い疾患でもあります。一見、健康に見える子でも何かの病気が潜んでいることがありますので、安心して暮らせるよう、定期的な健康診断を考慮いただければ幸いです。

グラフで見る『垰田 高広 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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