「『自由診療は儲かる』と言われているけど、本当なのか?」
「自由診療で失敗してしまうのはどんなケースなのか?」
このような疑問を抱えている歯科医師の方がいるのではないでしょうか。
より大きく儲けたいと考え、保険診療だけでなく自由診療についても知りたいのは自然なことだと言えます。
そこで、この記事では自由診療が本当に儲かるのか、また自由診療でありがちな失敗例を紹介します。
記事の後半では、自由診療を成功させるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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自由診療は保険診療に比べ儲かりやすい

自由診療は儲かるのでしょうか?
まず、自由診療と保険診療との違いを確認する必要があります。
保険診療は、治療内容によって点数(金額)が決まる制度になっています。
すなわち、どれだけ丁寧で完璧に処置を施した場合と、急いでしまい雑な治療しかできずに完治しなかった場合とでは、同じ点数しかつきません。
また、「最低限度の医療」を保証する事を目的として出来た制度であるため、報酬が一律の上に安くなっているため、儲かりにくい制度だといえるでしょう。
一方、自由診療とは、保険診療における「最低限度の医療」の枠を越えて行う診療のことです。
保険診療で認められないような良い材料を使って治療ができるため、保険診療の場合よりも歯を健康に保てます。
また、保険診療よりも高額な材料や機械を使うため、必然的に報酬点数も高くなります。
よって、自由診療を導入すると保険診療よりも安定的な売上の確保につながるといえるでしょう。
自由診療は失敗するケースも多い

儲かりやすい自由診療ですが、失敗するケースも多く見かけます。
ここでは、よくある失敗のパターンを4つ紹介します。
- 自由診療の利用者が増えない
- 導入した設備が過剰
- 強引に自由診療を勧める
- 自由診療を勧めない
それぞれのパターンを知ることで、同じ轍を踏まないようにしましょう。
自由診療の利用者が増えない
1つ目は、自由診療の利用者が増えないケースです。
自由診療を選択してもらうには、患者が自由診療について知り、理解した上でメリットがあると判断しなければなりません。
しかし、説明を怠っていたり説明が不十分であったりすると、患者は自由診療を受けようとは思えなくなってしまいます。
結果として、自由診療の利用者が増えず売上が立たないほか、設備投資により経費も増えていることから厳しい経営状態に追い込まれることになるでしょう。
このように、利用者が増えないことから経営不振に陥ってしまうケースが多くあるので注意をしたいところです。
導入した設備が過剰
2つ目は、導入した設備が過剰なケースです。
自由診療は保険診療よりも投資額が少なく済み、かつ売上を大きくすることが可能です。
しかし、自由診療が儲かりやすいことに目を付け、背伸びをして設備を導入してしまうと、投資額が回収できないケースもあります。
自由診療のほうが売上の安定に繋がりやすいことは確かですが、自由診療を導入すればすべてが順風満帆にいくわけではありません。
無理をせず、身の丈に合った設備を導入しましょう。
強引に自由診療を勧める
3つ目は、強引に自由診療を勧めるケースです。
自由診療のほうが儲かりやすいから、何がなんでも自由診療に移行させようとしてはいけません。
後々、他の選択肢があることを患者が知り、他の選択肢のほうが良かったと感じるとトラブルになってしまうかもしれません。
強引に自由診療を勧めることは決してやめるべきでしょう。
自由診療を勧めない
4つ目は、慎重になりすぎて自由診療を勧めないケースです。
自由診療のほうが患者にとって良い選択であることは分かっていても、自由診療を勧めると患者からの信頼を失ってしまうのでは?と考える方もいます。
しかし、中には保険診療ではなく、自由診療を求めている患者もいるでしょう。
適切なタイミングで自由診療の話を持ち出せず、黙ってしまうと「なんで言ってくれなかったのか」と、逆にトラブルになることが考えられるので注意してください。
自由診療を成功させるポイント

自由診療を成功させるには、以下の2つのポイントを意識するとよいでしょう。
- 丁寧な説明を心がける
- 自由診療の認知を広げる
1つずつ確認していきましょう。
丁寧な説明を心がける
1つ目は、丁寧な説明を心がけることです。
先ほど見た失敗事例の中には、自由診療以外の選択肢を説明しなかった、または自由診療の存在を説明しなかったことによるトラブルがありました。
説明不足により患者の混乱を招くと、信頼の失墜につながります。
自由診療について丁寧に解説するとともに、自由診療以外の選択肢も示すことで、患者が自身で選べる状況を作りましょう。
自由診療の認知を広げる
2つ目は、自由診療の認知を広げることです。
患者の中には、「医療は保険で受けるもの」との認識が根強いため、そもそも自由診療の存在を知らない方も少なからずいるでしょう。
そのため、まずは自由診療の認知を広げるために、ポスターを貼ったりチラシを配ったり、説明会を実施したりすることが大切です。
また、自由診療にはメリットもデメリットもあるため、存在を知ってもらうだけでなく、どんなメリット・デメリットがあるのかを説明する必要がある点に注意してください。
自由診療向けおすすめサービス
ここからは、自由診療向けおすすめサービスを紹介します。
- カロネード
- ClinicHub
カロネード

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 30,000円~ |
| 主な搭載機能 | WEB予約 LINE予約 仮予約・即時予約 顧客管理 スタッフ・シフト管理 WEB問診・アンケート POSレジ 各種決済 領収書発行 売上管理 など |
| 電子カルテ連携 | あり |
| 開発元企業 | Kalonade株式会社 |
| 公式HP | https://service.kalonade.com/ |
カロネードはクリニック運営を効率化するクラウド型予約システムです。WEB予約、WEB問診、順番待ち登録、呼び出し、お知らせ機能など、診療予約に必要な機能がオールインワンに揃っていて、バラバラだった機能をカロネード一つで完結することができるため、患者さんの利便性とクリニックの業務効率を大幅に向上させます。
カロネードの最大の特長の一つは、患者さんの予約時にAIがスタッフやリソースを自動的に最適化する機能です。AIが瞬時にスタッフの空き状況や、利用可能な機材、部屋の状態をチェックし、最適なリソースを割り当てます。スタッフが手作業で調整する必要がなく、無駄な待機時間やダブルブッキングのリスクを最小限に抑えます。この結果、診療の効率が向上し、より多くの患者さんに対応できるようになるだけでなく、予約管理の負担が大幅に軽減されます。
他にも、カロネードにはQRコードチェックイン、WEB問診、キャッシュレス決済などの便利な機能が多数搭載されています。電子カルテとの連携もスムーズに行うことができるので、予約から会計までの一連の業務を効率化します。
カロネードはサポート体制も充実しています。導入前後にしっかりと使い方をレクチャーしてもらえるので、初めて予約システムを導入するクリニックも安心してご利用いただけます。業務フローの改善に関するアドバイスも提供されるため、業務全体の見直しを検討しているクリニックにも最適です。
また、シンプルでわかりやすい料金体系も安心できるポイントです。初期費用や更新費用は0円。月額費用は3万円からとなっており、契約期間の縛りもありません。
カロネードを導入することで、クリニックの運営が一層スムーズになり、患者さんにとっても利用しやすい環境が整うでしょう。
ClinicHub

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な機能 |
外部メディア連携 電子カルテ機能 契約/処方管理 電子診察券 カレンダー機能 薬剤発注機能 |
| タイプ | クラウド型 |
| 費用 |
【シンプルプラン】 月額:無料 初期費用:0円 【スタンダードプラン】 月額:6万円 初期費用:20万円 【アドバンスプラン】 月額:22万円 初期費用:50万円 |
| 運営会社 | 株式会社zapath |
| 会社HP | https://clinichub.zapath.jp/ |
ClinicHub(クリニックハブ)は、自由診療に特化したクラウド型の経営支援プラットフォームです。AIが複数の集客経路をまとめて管理し、患者さんの予約情報を自動で電子カルテと連携することで、業務の効率化と売上アップを同時に実現します。
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まとめ

今回は、自由診療が保険診療よりも儲かることについて解説しました。
しかし、必ず儲かるわけではなく、失敗するケースも少なからずあります。
自由診療を成功させるには、丁寧な説明により認知を拡大させていくことが大切です。
儲かるからと言って、無理に自由診療を勧めるのではなく、患者が自分の意志で自由診療か保険診療科を選べる環境を作りましょう。

