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医師による病気の解説一覧

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大森山王病院の先生が解説

誤嚥性肺炎について

再発予防まで必要な『誤嚥性肺炎』の治療。フレイルや疾患のコントロールで予防を

誤嚥性肺炎というのは唾液や食物などが気管に入ることが原因で起こる肺炎をいいます。 本来であれば、唾液も食べたものも飲み込むときには気管に入らない(誤嚥しない)ような仕組みがあるんですが、脳血管疾患やパーキンソン病などの神経疾患や加齢によってその仕組みが上手く働かなくなってしまいます。また、認知症の進行により嚥下が困難になることも誤嚥性肺炎のリスクになります。 一般的な肺炎であれば抗生剤の投与で炎症が改善すれば治療は終了ですが、誤嚥性肺炎の場合は再発予防のための「誤嚥しないように食べる練習」も必要になります。肺炎治療が終わってから「食べる練習(嚥下訓練)」を行いますので入院は長期化することが多いですね。また、練習を重ねても上手く飲み込めない場合には誤嚥を繰り返さない状態を作る必要があります。「胃ろう」や「高カロリーの輸液」など、患者さんの生活や介護状況まで配慮した処置を考える必要があるため、誤嚥性肺炎の治療は複雑で、一筋縄ではいきません。 予防としては、神経疾患のコントロールや口腔内を清潔に保つことを心がけると良いでしょう。

伊藤 嘉晃 病院長

大森山王病院

伊藤 嘉晃 病院長

  • 大田区
  • 山王
  • 大森駅
  • 内科 ●リハビリテーション科 ●老年内科

大塚駅前消化器内視鏡クリニックの先生が解説

胃がん・大腸がんについて

定期的な内視鏡検査による「がんの早期発見」と内視鏡治療による「がんの完治」がもはや標準と言える時代

今は2人に1人ががんになると言われている時代です。その中でも、胃がん・大腸がんはともにここ数十年、日本人が最もなりやすいがんに名を連ねてきて、がんの代名詞とも言えるような病気です。日本では世界に先駆けて内視鏡の開発と定期検診制度を推進してきた歴史があり、そのおかげで内視鏡検査と治療の精度は日々大きく進歩しております。現在では定期的な内視鏡検査による「がんの早期発見」と内視鏡治療による「がんの完治」がもはや標準と言える段階まで来ております。 ただ、どのがんに関しても言えることですが、がんが早期発見できるかどうかによってその後の運命が全て変わります。がんが進行した状態で見つかると必ず体に大きな負担がかかる治療が必要になるだけでなく、完治するかどうかの保証もできなくなります。 胃カメラ検査・大腸カメラが痛い・辛いのではないかと心配で検査をなかなか受けられない方もいらっしゃいますが、これらの検査は鎮静剤を使って眠っている間に受けることも可能です。自覚症状がなくても、内視鏡検査を受けてみたら病気が見つかる確率は皆様が想像しているよりはるかに高く、40歳を超えたら一度胃カメラ・大腸カメラを受けていただくことを推奨しております。また、胃カメラ・大腸カメラの診断や治療は専門性が求められるため、多くの経験、知識、スキルが必要とされます。それらを持ち合わせた医師が検査を担当するクリニック選びも重要です。

坂口 賀基 院長

大塚駅前消化器内視鏡クリニック

坂口 賀基 院長

  • 豊島区
  • 北大塚
  • 大塚駅
  • 消化器内科

土坂眼科医院の先生が解説

緑内障について

『緑内障』は検診で早期発見と早期治療を。生涯の「よく見える」を維持するために

『緑内障』は見える範囲が少しずつ狭くなっていく病気です。ゆっくりと進行するので、その症状になかなか気づきにくく、見えにくさを感じた時には、視野の大部分が失われてしまっていたということも少なくありません。 なので、緑内障は早く病気を見つけて、適切な治療を始めることが大事です。緑内障の発症が増える40歳を超したら、定期的に検診を受けていただくことをお勧めします。 緑内障は『失明する病気』、『怖い』というイメージが持たれがちですが、必ずしもその通りではありません。進行はゆっくりで、適切に治療を行えば、通常の日常生活に支障をきたすことも少ない病気です。なので、必要以上に怖がらずに、また、軽視もせずにしっかりと治療を続けて、生涯の見え方を守ることを大切にしてほしいと思います。 緑内障の原因はわかっていない部分が多いですが、遺伝や眼圧など、いろいろな要因が言われています。緑内障で一度欠けてしまった視野は、元に戻ることはないので、緑内障では眼圧を下げることで視神経への負担を減らし、残っている視野を守るための治療を行います。まずは、点眼薬で眼圧を下げる治療を行いますが、点眼薬だけでは十分な効果が得られない時は、レーザー治療や手術が必要になることがあります。最近は目への負担が少ない手術法もいろいろと開発され、治療の選択は非常に増えてきています。 ただ、治療については、途中でやめてしまう方が多いという現状もあります。「まだまだ見えにくい」「治療してもよくならない」、「目薬がめんどくさい」、「目の周りがくぼんで黒ずんできた」など理由は様々ですが、治療の効果よりも、治療の煩わしさの方が目立ってしまうのです。緑内障の進行を抑えるためには、なによりも治療を続けることが大切です。そのためには、緑内障についての正しい理解とご自身の病状をよく知ることも大切だと思います。生涯に渡って無理のない治療を続けられるようサポートをしたり、治療環境を整えていくお手伝いをしていきたいと思っています。

成尾 麻子 院長

土坂眼科医院

成尾 麻子 院長

  • 目黒区
  • 自由が丘
  • 自由が丘駅
  • 眼科 ●小児眼科

菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニックの先生が解説

胃がんについて

胃がんリスク検査と内視鏡で予防と早期発見を

胃がんの原因の99%はピロリ菌と言われています。ピロリ菌の感染で炎症を起こすことでがんを発症します。胃がんの症状も様々で、痛みがない人もいれば痛みを伴う人もいて、基本的には早期であれば自覚する症状はありません。その胃がんを早期に発見するためには胃内視鏡検査が有効です。ABC検診といって胃がんリスク検査という方法があり、胃粘膜の萎縮とピロリ菌感染の有無を測定して胃がんのリスクを判定します。これが高リスクであれば胃内視鏡検査を受けることをおすすめします。早期の胃がんの治療は、ESDと呼ばれる内視鏡的粘膜剥離術という日本で開発された画期的な治療方法があります。内視鏡で胃の粘膜を切開し剥がす治療で、1時間程度でできる手術です。これは従来の外科手術に比べると患者さまへの侵襲も少なく、現在広まりつつあります。胃がんはレントゲンだと発見が難しいものなので、予防するためには定期的なABC検診の受診、リスクが高い判定であれば胃内視鏡検査をすることが大切です。

須田 浩晃 院長

菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック

須田 浩晃 院長

  • 葛飾区
  • 堀切
  • 堀切菖蒲園駅
  • 内視鏡内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●内科

前田記念新横浜クリニックの先生が解説

慢性腎臓病について

検査でたんぱく尿を指摘されたら、専門医に相談を

慢性腎臓病の患者さんは近年、増え続けており、成人の5人に1人が罹っているともいわれ、糖尿病や高血圧症などに続き、新しい国民病として注目されています。 腎臓は腰のあたりに左右に一つずつある、そら豆のような形をしたこぶし大の大きさの臓器です。一つの腎臓に100万個ある糸球体で、老廃物を含む血液をろ過して、尿の元を作り、水や電解質など必要なものを再吸収して不必要なものを尿として排泄します。 腎臓の働きが悪くなると、身体に必要なたんぱくが尿の中に漏れ出てしまうことがあります。慢性腎臓病では初期には自覚症状がほとんどないため、早期発見には検診での尿検査が大切です。 また、慢性腎臓病の診断には血清クレアチニン値の検査も必要です。クレアチニンは老廃物のひとつで、腎臓の働きが悪くなると、尿へのクレアチニン排泄量が低下し、血液中にクレアチニンが貯まりこの値が高くなります。尿から排泄されるクレアチニン量は、腎臓でろ過される血液の量(糸球体ろ過量(GFR))に依存し、GFRは腎臓の働きを表す主要な指標となります。日常診療では血清クレアチニン値と年齢、性別からGFRを推算したeGFRを用います。eGFRは低いほど腎臓の働きが低下しているという意味で、値によって重症度が5段階に分けられており、悪くなると透析療法や腎臓移植が必要になります。血清クレアチニン値は正常値を少し超えた程度の異常値の場合、筋肉量が少ない方では腎機能としては大きく低下していることがあるため注意が必要です。 慢性腎臓病は早期治療がとても大切で、最近ではSGLT2阻害薬という腎臓や心臓の負担を軽減し、進行を遅らせる薬による治療を行います。 検診の尿検査でたんぱく尿を指摘されたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。血清クレアチニン値上昇、eGFR低下を指摘されたら腎臓専門医の受診が必要です。

高橋 恵子 院長

前田記念新横浜クリニック

高橋 恵子 院長

  • 横浜市港北区
  • 新横浜
  • 新横浜駅
  • 内科 ●人工透析内科 ●腎臓内科

オーキッドJOYデンタルクリニックの先生が解説

歯ぎしり(ブラキシズム)について

『歯ぎしり・食いしばり』にはどんな治療法があるのか?

歯ぎしり・食いしばりは夜寝ている間に無意識のうちにやっていることが多いのですが、食いしばりの激しい方というのは結構いらっしゃって、6~7割程度の人に該当するくらい増えている印象を受けます。原因はストレスや噛み合わせの悪さが関連しているといわれているものの、正確にはまだ解明されていません。治療法には3種類あって「顎のストレッチをすること」「マウスピースを入れること」「ボトックス注射で筋肉にタンパク質を入れること」です。寝ているときに無意識にやってしまうことなので歯ぎしりや食いしばりの予防はできませんが、歯ぎしりをしても歯にダメージを与えないようにマウスピースを入れること、もしくはボトックス注射をして歯ぎしりをしないようにすることで改善されると思います。意外に思うかもしれませんが、ボトックス注射によって食いしばりをかなり防ぐことができるのです。歯ぎしりや食いしばりによって体の不調も起こりますので、何か気になる症状があれば歯医者さんに相談してください。

齋藤 大輔 院長

オーキッドJOYデンタルクリニック

齋藤 大輔 院長

  • 川崎市高津区
  • 北見方
  • 二子新地駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科

ペテモ動物病院 富士見の先生が解説

犬のケンネルコフについて

抗生剤は、症状の移り変わりを見て慎重に判断していくのが現在のスタンダード

ケンネルコフとは人間でいう風邪症状を呈すもので、犬の場合、主体となってくる症状は咳になります。免疫力が完全に上がりきっていない若い子に多く見られる疾患です。 人間の風邪と同様、ウイルス疾患に特効薬というものはありませんから、基本的な治療は対症療法となります。咳き込んでいたり、気管支が腫れているような様子が見られれば気管支拡張薬が適応となりますし、鼻水やくしゃみなどの症状が見られればアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬が適応となります。ケンネルコフは上述した通りウイルス性疾患ですが、二次的に細菌感染を起こすケースがあり、重症化してしまう恐れがある場合には抗生剤が用いられることもあります。抗生剤は、ウイルスに対しては有効ではありません。また耐性菌の問題もありますので初めから抗生剤を用いることには懸念を感じます。血液検査や画像診断によって二次的な感染が疑われる場合に初めて投与するというのが現在のスタンダードと言えるでしょう。

林 真久 院長

ペテモ動物病院 富士見

林 真久 院長

  • 富士見市
  • 山室
  • 鶴瀬駅
  • 犬 ●猫

なかの歯科の先生が解説

歯根膜炎について

歯根膜炎とは、歯の“捻挫”

歯根膜は歯の根元と歯槽骨とを結びつけている組織で、歯周靭帯とも言われています。ここに炎症が起こった時に歯根膜炎という診断が付けられます。 症状としては、噛んだ時に痛い、というものが顕著なもので、要因として外的な力が加わるもの、細菌性のもの、薬剤によるものに分けられます。外的な力とは、例えば歯ぎしりや固いものを噛んだ際に歯根膜が損傷することによって生ずるものです。細菌性とは、菌が神経の中に侵食し、歯根膜に達すると噛んだ際に痛みを感じるようになります。細菌性の場合、根管治療を行うことで自然と歯根膜炎の症状も消えていくことになります。化学的な薬剤によるものとは、根管治療の際に入れたお薬が外に出てきてしまった場合に起こりうるものです。こちらについては治りにくいケースがありますので、詳細に診ていく必要があります。 イメージとしては、捻挫を想像されるとわかりやすいかもしれません。捻挫は、靭帯に力が加わり、靭帯の組織が損傷することで起こる現象です。捻挫は日に日に改善していきますよね。歯根膜炎も同様で傷ついた歯周靭帯は安静に保つことで自然と治っていきます。ただし、噛み合わせなどの不具合があり、歯周靭帯を損傷する要因が残っていると回復には時間がかかります。

中野 昌則 院長 & 中野 陽平 副院長

なかの歯科

中野 昌則 院長 & 中野 陽平 副院長

  • 川崎市川崎区
  • 東田町
  • 川崎駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科

新宿内視鏡クリニックの先生が解説

大腸がん[直腸がん・結腸がん]について

早期であれば内視鏡による治療が可能。予防のためにできることを知り、少しずつ実践していくことが大切

大腸がんは、現在では男女ともに罹患率および死亡率の高いがんのひとつです。特に40歳を過ぎると発症リスクが高まるとされています。しかし、大腸がんは「予防できるがん」「早期に見つければ治るがん」でもあります。だからこそ、今の私たちができることを知り、少しずつ実践していくことが大切です。 最も基本的かつ効果的な対策は、定期的な検診です。便潜血検査は手軽で、多くの自治体で受けることができ、大腸がん発見のきっかけになります。ただし、より確実な早期発見を目指すには、大腸内視鏡検査が有効です。内視鏡検査では、がんを直接確認できるだけでなく、「がんの前段階」である大腸ポリープをその場で切除することができ、発症予防にもつながります。特に、ご家族に大腸がんの既往歴がある方は、早めの検査を強くおすすめします。 また、日々の生活習慣を見直すことも大腸がん予防には有用と考えられます。動物性脂肪や加工肉の多い食事はリスクを高める一方で、野菜・果物・豆類・穀物などに含まれる食物繊維は、腸内環境を整え、有害物質の排出を助ける働きがあります。たとえば、野菜をもう一皿増やす、肉料理の代わりに魚や大豆製品を取り入れるといった、小さな工夫から始めてみましょう。 さらに、運動習慣の確立も予防に効果的と考えられます。運動不足や座りっぱなしの生活は腸の動きを鈍らせ、便秘や腸内環境の悪化を招きます。毎日30分ほどのウォーキングや軽い筋トレでもよいので、無理なく継続できる習慣を意識してみてください。 加えて、喫煙や過度の飲酒も大腸がんのリスクを高めることが分かっています。ストレス解消や習慣の一部になりがちですが、健康への影響を考えて見直す機会を持つことが大切です。 「予防」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、私たちの日々の選択――食事、運動、定期検査――の積み重ねが、将来の健康を大きく左右します。大腸がんは早期であれば内視鏡による治療が可能で、生活への影響も最小限に抑えることができます。まずは検査を受けて、自分の体についての理解を深めましょう。

金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長

新宿内視鏡クリニック

金子 建介 院長 & 金子 佑香 副院長

  • 新宿区
  • 西新宿
  • 西新宿五丁目駅
  • 内視鏡内科 ●消化器内科 ●内科 ●肛門外科
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