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医師による病気の解説一覧

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新宿三井ビルクリニック(人間ドック)の先生が解説

心臓弁膜症について

動悸や息切れの症状がある場合は、専門医の受診を

心臓には4つ弁があり、血液が一定方向のみに流れるように逆流を防ぐ役割を担っています。特に大切なのが、血液が左心室へと入ってくる僧帽弁と、左心室から血液が出て行く大動脈弁ですが、これらが加齢とともに働きが悪くなり、逆流が起きて動悸や息切れのような症状が起こるのが心臓弁膜症です。 加齢によるものと申しましたが、中には先天的に形態の異常があったり、あるいは、弁を“吊っている”腱索(けんさく)が何かの拍子に切れてしまい、逆流が起こることもあります。若い方であってもこれは起こりうることで、高血圧が引き金になることもあります。 聴診や血液検査、レントゲンによって疑いがあれば、心臓のエコー検査によって診断が行われます。現在は多くの弁膜症もカテーテル手術で治る時代です。そのためには他の多くの病気と同様に早期発見が非常に重要で、息切れのある方などは診察経験豊富な専門の医師に診ていただくことをお勧めします。

小船井 光太郎 理事長

新宿三井ビルクリニック(人間ドック)

小船井 光太郎 理事長

  • 新宿区
  • 西新宿
  • 都庁前駅
  • 循環器内科 ●消化器内科 ●呼吸器内科 ●糖尿病内科 ●内科 ●婦人科 ●乳腺外科 ●皮膚科

福岡整形外科の先生が解説

骨粗鬆症について

毎日の生活を見直して、骨粗鬆症の予防につなげましょう

骨粗鬆症は骨密度が低下して骨折しやすくなっている状態のことをいいます。女性ホルモンが低下する高齢の女性に多くみられるほか、甲状腺の病気や糖尿病、ステロイド薬の服用歴なども発症に関わっているといわれます。骨密度が低下してもこれといった自覚症状がないため、見過ごされてしまうケースが少なくありません。しかし骨粗鬆症を放置していると圧迫骨折や大腿骨骨折を招き、背中が曲がって強い痛みが出たり、歩けなくなってしまったりすることがあるため注意が必要です。 骨粗鬆症の治療は薬物療法が基本となり、患者さんの状態に合わせて「骨が壊れるのを防ぐお薬」または「骨がつくられるのを促すお薬」が選択されます。一部のお薬にはわずかな確率で副作用が報告されているものの、1年間で約20万人の高齢者が大腿骨骨折を負っているという報告(2020年度)と照らし合わせてみても、積極的な治療がすすめられるでしょう。 繰り返しになりますが、骨粗鬆症は自覚症状に乏しいため、治療のモチベーションを保ちにくい患者さんが少なくありません。そのため、まずは骨粗鬆症にならないための対策を生活の中に取り入れていただくとよいでしょう。ご自分でできる対策としては、たんぱく質やビタミンD・K、カルシウムを多く含む食品を積極的にとっていただくこと。人工的につくられたサプリメントではなく、普段の食事から栄養をとっていただきたいですね。また、こうした栄養素が体内で上手に活用されるように、1日15分程度の日光浴や適度なウォーキングなどを心がけてください。

福岡 昌利 院長

福岡整形外科

福岡 昌利 院長

  • さいたま市南区
  • 別所
  • 中浦和駅
  • 整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科

深川ギャザリア整形外科の先生が解説

オスグッド・シュラッター病について

成長期の子どもの膝の痛み、もしかしたら「オスグッド・シュラッター病」かも?

オスグッド・シュラッター病は成長期の子どもに多くみられる膝の痛みで、脛骨粗面(膝のお皿の下の骨のでっぱり)に炎症が起こる骨端症(こったんしょう)の一種です。特にスポーツを活発に行う10代の成長期に発症しやすいです。骨端症とは、骨の成長軟骨部分(骨端)が、繰り返し加わる負荷や外力によって炎症を起こしたり、損傷したりする疾患の総称です。成長期の脛骨粗面は、まだ骨が完全に硬くなっていないため、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が膝蓋腱(膝のお皿の下の腱)を介して引っ張る力が加わると、骨端が剥離したり、炎症を起こしたりして痛みが生じます。 オスグッド・シュラッター病をはじめとした骨端症は、成長期の一過性の病気で、成長期が過ぎ、軟骨組織が骨に変わることによって治癒が期待できます。症状が認められる時期は、スポーツによる過度な負荷を控えることで痛みが軽減します。応急処置はアイシングが最も有効で、疼痛には消炎鎮痛薬(外用内服)や超音波、低周波などの物理療法なども効果がみられます。予防には大腿四頭筋のストレッチングが最も重要で、オスグッド用の膝サポーターも有用です。 当院では、個々の症状やスポーツ競技種目に応じた適切な運動制限と競技復帰プログラム、リハビリテーションによる再発予防を提案させていただきます。

浅野 尚文 院長

深川ギャザリア整形外科

浅野 尚文 院長

  • 江東区
  • 木場
  • 木場駅
  • 整形外科

お茶の水駅前生活習慣病クリニックの先生が解説

家族性高コレステロール血症について

家族性高コレステロール血症は、生活習慣の改善だけでは快方に向かいにくい

家族性高コレステロール血症は、遺伝によってLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が高くなる病気です。一般的な脂質異常症とは異なり、食事や運動だけでは数値を下げることが難しく、お薬による治療が必要になります。LDL値が高い状態が続くと、動脈硬化が早期から進行しやすく、頸動脈などの血管にプラークがたまり、将来的に脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすリスクが高まります。 診断の際には、家族歴や血液検査に加え、アキレス腱の厚みを超音波で確認することもあります。家族性の場合はアキレス腱が太くなる傾向があり、この所見が診断の一助となります。確定診断がついた場合は、通常より厳しい目標値を設定し、早期から積極的な治療を行うことが重要です。 原因が遺伝性であるため、患者さんご本人だけでなく、ご家族にも同様の傾向が見られることがあります。早めの検査と適切な治療が、将来の重篤な合併症を防ぐための鍵となります。

國廣 崇 院長

お茶の水駅前生活習慣病クリニック

國廣 崇 院長

  • 千代田区
  • 神田駿河台
  • 御茶ノ水駅
  • 内科 ●循環器内科

横浜南クリニックの先生が解説

慢性腎臓病について

腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標

腎臓は腰背部に位置するソラマメのような形をした150g程度の臓器で、左右に1つずつあります。腎臓は毎日血液をろ過して体の中の不要な水分や老廃物を尿として体の外へ排出すると同時に、血圧の調整、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルバランスの維持、酸性とアルカリ性のバランスの調整を行い、赤血球を作るホルモンの分泌、健康な骨のために重要なビタミンDの活性化を行うなど多くの役割をしています。私たちの健康において重大な役割を担っており、まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。 慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎臓の機能が低下する病気です。慢性腎臓病という名前は聞き慣れないかもしれませんが、20歳以上の8人に1人いると考えられており、新たな国民病といわれることもあります。慢性腎臓病は、重症度によって症状の出かたが異なります。軽症の場合には、無症状のことがほとんどです。しかし、腎機能の低下が進むと、むくみ、夜間尿(夜間に何度もトイレに行きたくなる症状)、倦怠感、食欲の低下、吐き気、手足のしびれなどの症状が出ます。さらに進むと肺に水が溜まり、息苦しさが出てきます。慢性腎不全を治癒させる手段は、現時点ではありません。しかし腎臓の機能がある程度保たれていれば症状もなく暮らしていくことができますので、その後の腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標となります。 病期が進行し腎臓の機能がほとんどなくなる(末期腎不全)と、自分自身の力で尿を作ること、老廃物の排泄、ミネラルなどのバランスをとることができなくなるので、血液透析や腹膜透析、腎移植などの腎代替療法が必要になります。腎代替療法として、わが国では血液透析を受けている患者が多く、2022年末で約35万人と毎年増加している状態です。そして日本の血液透析は、透析機器の開発技術と診断・治療技術の進歩により様々な合併症が克服されつつあり、欧米に比べ生命予後も良好で世界トップクラスと言われておりますが、社会保障制度が充実している点も大きな特徴です。本来、透析治療にかかる医療費は、外来血液透析でおよそ月40万円、腹膜透析でおよそ月30〜50万円です。このような高額の医療費も、さまざまな公的助成制度を利用することによって、多くの患者さんの負担はわずかとなります(月数千円程度以内が多い)。日本の血液透析は、治療環境も整った最も治療経験豊富な治療方法です。血液透析が、皆様の命と暮らしを守るための一助となることを願っております。

西原 正博 院長

横浜南クリニック

西原 正博 院長

  • 横浜市港南区
  • 港南台
  • 港南台駅
  • 人工透析内科

ペテモ動物病院 浦和美園の先生が解説

犬・猫のけいれん発作について

症状が起きたら動画撮影を!どの年齢にも起こりうる”発作”

もし、愛⽝•愛猫に発作が起きたら、”動画を撮る”ということを覚えておいてください。発作というのは、”どのようなタイミングで、どのような時間に、 どのようなことが起きたのか”というのが治療を⾏う上でとても⼤切になりま す。そのため、発作が起きたら、難しいとは思いますが、焦らず動画を撮 り、そのまま動物病院にいっていただけたらと思います。 ⽝•猫ともに、発作が起きる原因は確率の⾼い順に、内蔵、⼼臓、脳の順に分かれています。原因が内臓の場合は⾎液検査を⾏い、もし⼼臓であれば聴診で⼼臓の⾳を確認し、レントゲン検査や⼼臓エコー検査を⾏います。これらの検査をしても問題がないという場合には、脳に原因があると考え、MRI検査を⾏うという流れが主な治療の流れです。発作が起きる時はご家庭であることがほとんどですので、獣医師がその症状を確認出来ません。何度もお伝 えしますが、原因特定のためにも、飼い主さんの認識と獣医師の認識を⼀致 させるという意味でも動画が⼤切になってきます。これは、発作だけでなく、どの病気も動画や写真などの客観的なデータが⼤切なので、可能であれば撮影をしていただけると治療がスムーズになると思います。 また、発作が起きた際には、緊急のものと、様⼦を⾒ることが出来るものとに分かれてきます。その判断としては、発作が起きた際に⾆の⾊を⾒ていただくことがポイントです。発作が起きて⾆の⾊が⻘紫⾊になっている場合は、”チアノーゼ=酸素が⾜りない状態”です。この症状が10秒程度で収まる場合は様⼦を⾒ていただいても⼤丈夫ですが、⻑時間続くようなら緊急性が⾼い証拠です。すぐに病院に相談してください。また、痙攣発作の場合は、10分を超えるようなものすぐに病院へ連れて⾏ってください。もし1分以内であれば様⼦を⾒てもいいと思います。 チアノーゼが起きた際は、応急処置として、カセット酸素などを吸わせるなどが効果的です。 発作は、年齢によって正確に原因を突き⽌めるということは難しいのですが、可能性として考えられる主な原因が以下の通りです。 ⽣後4ヶ⽉までは低⾎糖発作であることが多いです。⾷事を⻑時間⾷べていなかった時、痙攣発作を起こすことがあります。対処法としては、砂糖⽔を飲ませてください。 1歳弱から7歳くらいまでは脳の病気や炎症、てんかんが多い印象です。 また、10歳を超えると脳ではなく内蔵、⼼臓の病気の可能性が出てきま す。 ただ、痙攣はどの年齢にも起こりうる症状です。兎にも⾓にも、発作が起き たら、⾒守るより動画を撮ってください。10秒ほどでも⼤丈夫です。

桂⽥ 樹明 院長

ペテモ動物病院 浦和美園

桂⽥ 樹明 院長

  • さいたま市緑区
  • 美園
  • 浦和美園駅
  • 犬 ●猫

大宮在宅クリニックの先生が解説

パーキンソン病について

発見が遅れがちなパーキンソン病。症状に気付いたらすぐに治療を

パーキンソン病は難病指定されている疾患であり、脳のある部分のドーパミンが欠乏していることが原因で様々な症状を引き起こします。症状としては、筋固縮、動作緩慢、振戦(ふるえ)、姿勢保持障害という4大症状が特徴的です。パーキンソン病は、顕在化している方が多い疾患であり、診断されていない方もたくさんいます。発見が遅れてしまい、高齢になってからパーキンソン病だと診断を受ける人が多いと言われています。これは、診断の難しさにあります。患者さんが診察室を少し歩いただけでは、パーキンソン病かどうか分かりにくいでしょう。本人も症状を自覚していない、気にしていないという状態では、医師も発見できないことが多いです。 ただし、パーキンソン病は飲み薬がとても効くため、できるだけ早く発見して治療を行うことが大切です。ご自分で、「手が振るえる」「身体が動かしにくい」「転びやすい」といった症状にお気づきの場合は、早めに病院で診てもらうことをおすすめします。

小畑 正孝 院長

大宮在宅クリニック

小畑 正孝 院長

  • さいたま市大宮区
  • 大門町
  • 大宮駅
  • 内科 ●小児科

ミヤカワ歯科クリニック駒沢の先生が解説

歯ぎしり(ブラキシズム)について

マウスピースの使用のほかに、睡眠の質を高めるよう努めることが大切

寝ている間に、歯を強くこすり合わせたり噛みしめたりすることを「歯ぎしり」といいます。ご本人は気づきにくいのですが、歯やあごに負担がかかっています。なぜ起こるのか?というと、原因は一つではなく、ストレスや疲れ、噛み合わせの影響、生活習慣などが関係していると考えられています。完全に止めるのは難しいのですが、歯やあごを守ることはできます。 もし、放っておくと、歯がすり減ったり欠けたり、詰め物が壊れたりすることがあります。加えて、あごの関節や筋肉にも負担がかかり、痛みや頭痛の原因になることもあります。 対策としては、まずは寝るときにマウスピースを使うのが一番効果的です。歯ぎしり自体を止める装置ではありませんが、歯やあごをしっかり守ってくれます。また、生活習慣の改善も大切です。寝る前のコーヒーやお酒を控えたり、リラックスして眠れるようにすると、歯ぎしりが和らぐこともあります。私自身は毎日マウスピースを装着し、夕方にはカフェインを取らない、夕飯は食べすぎないなど、睡眠の質が上がるよう努めています。。 歯ぎしりは珍しいことではなく、多くの方がしています。大事なのは「歯を守ること」です。一緒に予防していきましょう。

宮川 祐記 院長

ミヤカワ歯科クリニック駒沢

宮川 祐記 院長

  • 世田谷区
  • 野沢
  • 駒沢大学駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科

草加デンタルクリニックの先生が解説

知覚過敏について

なぜ「知覚過敏」になるの?

知覚過敏の原因は歯周病にあります。歯茎が下がることで根っこが現れてセメント質と呼ばれる部分が出るのですが、神経に近くて組織が異なるため歯がしみるのです。セメント質のところを歯ブラシで強く磨いてしまうと、歯が削れて刺激が神経にあたりやすくなってくるため、歯がしみやすくなります。症状は歯みがきや冷たい飲食物などの刺激を受けたときに一時的に歯の痛みがありますが、刺激を取り除くとすぐに治まります。治療法は歯茎にできた隙間を埋めていくこと、知覚過敏用の薬を塗ること、レーザーで歯の質を強めることでしみづらくすることもできます。予防法は歯肉炎や歯周病にならないように、歯茎が下がらないように歯磨きをしっかりすること、強い力で歯を磨かないことが大切です。日頃から歯間ブラシやデンタルフロスを使うことは必須であり、歯ブラシだけで磨くとどんなに完璧に磨いたとしても60%程度しか磨けていません。100%にするためにも日頃から歯間ブラシやデンタルフロスは絶対に使うべきものです。

梅原 久嗣 院長

草加デンタルクリニック

梅原 久嗣 院長

  • 草加市
  • 住吉
  • 草加駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科

古谷動物病院の先生が解説

犬の股関節形成不全について

歩き方や運動を嫌がる素振りが見られたら、早めにご相談を

犬に多くみられる「股関節形成不全」は、遺伝的な要因によって股関節の構造に異常が生じる病気です。通常であれば骨盤と大腿骨の関節はしっかりとかみ合い、安定した状態を保ちます。しかし、この病気の犬では関節がゆるく、歩くたびにぐらつきが生じます。その結果、関節の摩耗や炎症が進み、骨の変形や痛みが強くなっていきます。発症自体は生まれつきですが、症状に気づかれるのは5〜8歳ごろのことも少なくありません。 ただし、注意深く診察することで、早ければ生後3か月の段階で見つけることができます。しかもこの時期には「恥骨結合癒合術」という比較的負担の少ない手術で、骨盤の発育方向をコントロールし、股関節の適合性を改善することが可能です。しかし、この手術は5か月を過ぎると効果が得にくくなるため、早期発見と迅速な判断が極めて重要になります。 股関節形成不全は放置すると犬の生活の質を大きく損なう病気ですが、早期に診断し、適切な治療を行うことで改善の可能性があります。歩き方の違和感や運動を嫌がる様子に気づいたら、早めに動物病院を受診することが大切です。

大塚 元貴 院長

古谷動物病院

大塚 元貴 院長

  • 品川区
  • 旗の台
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  • 犬 ●猫
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